六月はスポーツ観戦の月だ。赤土コートのフレンチオープンが始まっている。女子サッカーワールドカップも始まる。寝ている暇がなくなる。
ローランギャロスはちょうど観戦しやすい時間帯の放映なので有り難い。私が八年前から注目していた錦織が実力を付けてきた。紙一重が実力の差なのだが、その紙一重が明白な物になっている。格下との戦いを手に汗は握るが、安心して見ていられる。ベストフォーの壁を破れるかが注目だ。スポーツ紙は優勝できるなどと煽っているが、例によって盛り上げるのが主眼。勿論、優勝の可能性は大いにあるのだが、それは土橋さんを始めとするBSテレビの解説陣は聞けば良い。足を地に着け技術と歴史を踏まえて解説してくれる。
シャラポアが去りセリナが残った。共に第一セットを落とし、不調の出足だったが、シャラポアはずるずると負け、セリナは爆発力で逆転した。女子は美しい方を応援しているので、残念だが実力だろう。セレナに負けたスティーブンスはスタイルが良く上品でこれから応援したい。セレナには大変失礼だが化け物という感じがする。日傘を断り、陽を浴びながら力が回復するのをじっと待っているのを見ていて、人間離れした雰囲気を感じた。
関係ないようで関係あるのが、錦織の英語。錦織の英語を聞いていると彼の蓄えてきた実力が分かる。
なぜフレンチオープンが赤土のコートなのか知らないが、ローンに劣らぬ美しさを感ずる。