駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

守備範囲外の対応

2021年10月15日 | 診療
             
 
 実は夫が不整脈で循環器に通院しているのだが、二ヶ月前から食事量が減って痩せてきた。どうも飲み込みが悪いようだが、訴えてもむせないならいいじゃないと言われるばかりでと痩せた夫を連れてきた奥さんが居た。
 専門医の中には自分の専門以外の疾患に対応しない医師が時々居る。総合病院であれば他科に紹介する方法もあるだろうし個人医であっても面倒を見てくれそうな医師に紹介するとかできると思うのだが、患者や家族の話を聞くとああそうと言うだけで対応がないという話を聞くことがある。実際にその場にいたわけではないので、本当に全く取り合ってくれなかったかは不明だ。まあそれでも、患者や家族はそう受け止めているので問題はあると思う。
 そうした患者さんや家族は説明が下手というかまどろっこしいことが多く、専門外のことはよく分からないこともあってか対応しないのだろうと想像する。患者さん側にも多少問題があると思う。それは相性が悪いというか対応不十分と感じたら、他の医者を受診すればよいのだ。日本の大部分の地域ではそれが容易にできる。思い切って紹介状を所望すれば断る医師はいないと思う。 

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2 コメント

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患者の権利と責務 (コロ健)
2021-10-15 13:05:03
こんにちは。
病院案内に、”患者さんの権利と責務”ということが書かれるようになっていますね。責務の一番が、”患者さんが主体的に治療に参加する”ということで、がんゲノム医療のような高度医療のみならず、日常よく遭遇するような疾患でもそうあるべきだと思いました。
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確かに (arz2bee)
2021-10-15 17:00:54
 医療に限らないでしょうが、特に医療は患者と医師の相互理解がないと良い結果というか納得できる結果は生まれにくいと感じています。唯、患者さんにはいろいろな方がおられ簡単なことも理解できない方も居られるので、実際にはいろいろな難しさがあります。
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