駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

一郎が表に

2010年08月27日 | 政治経済
 遂に小沢一郎が表に出て来た。遅かりしか間に合ったのか知らないが、日本にとって大きな決断だ。
 この人ほど揣摩憶測で無茶苦茶に言われ書かれてきた人は居ないだろう。ついこの間の週刊誌にも「小沢は死んだ」。などと他の人なら問題になる見出しがあった。例えば王や長島にこうした見出しは禁忌というか、付ければ大問題になるだろう。一体マスコミはどのような資格と理由があって、一人の人間を貶めようとしているのだろうか。
 小沢一郎の事実を知った上でのマスコミの報道は乏しい。政治と金というお題目の中身をどれだけ理解しているか、とても郷原さんの説明を理解しているとは思えない。小沢が嫌いだ小沢は都合が悪い。目を凝らせば、人相を悪く撮った写真を利用してネガティブなイメージを打ちだそうという意図が見える。
 私はマスコミが小沢一郎の論評を止めるように提案したい。彼の記者会見の一部始終を報道するだけに留める。政治経済のような複雑な物事を一言で言うことは決して出来ない。どんなに短くしても八百言は必要、時間にすれば十五分は掛かる。しかも対話や質問で経緯や疑問点を補う必要がある。十分な判断材料を提供することだ。国民は何時間もかけて、自分自身で事実を洗い出し内容を吟味して官か小沢かを判断すれば良い。それが世論調査などという薄っぺらい情報を凌駕して、投票権を持つ人の行動に反映されるだろう。
 のうのうと太り、大マスコミの論説委員などという鎧に守られた人の既成概念に捕らわれた論評など自分のブログで発表すれば十分、全国紙に載せる価値はない。
 小沢一郎がどんな人かよく知らないが、その言説は是非はともかく筋が通って一貫性がある。菅さんは残念ながら軽率で品性で遠く鳩山さんに及ばない。
 首相がころころ変わるのは良くないが、それは首相を変えない第一の理由にはならない。物事には軽重と優先順位がある。投票権を持つ人は誰かの口真似のようなことを言わず、自分の目と耳で事実を洗い出し、自分の脳で判断してこれからの日本のために投票してほしい。
 
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