駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

人間ロケット

2010年08月30日 | 町医者診言
 子供の頃サーカスで人間大砲を見た。宣伝文句の割にはあっさりした見世物だった記憶がある。今でもあるかどうか。
 ところが、気がつくと此の頃は人間大砲でなく人間ロケットが飛び交うようになっている。狭量でいがみ合うように人間はできているのだろうか。人の悪口を言って、その推進力で生きておられるのではないかと思える人達が居られる。ほとんど地上波のテレビは見ないのだが、家内が見ているのが耳に入ったりすると、なんでそんなに悪く言えるのだろうかと不思議な気がしてしまう。インターネットにも特定の人や国を攻撃誹謗するためのブログがある。誰かを悪く言い募ることは簡単なことだ。猜疑心が強く実は独自の才能に乏しい人達なのだろう。
 生物の多様性が失われつつあると聞く。多様性を保つ生物的な意義には不案内だが、多様性を受け入れる心が大切なのは理解できる。私はあんまり小説家を尊敬しないのだが(自分の好きなことをして生きている?人達のような気がするので)、小説は物事や人生は一言では片付けられないということを教えてくれる。別の言い方をすれば小説は要約出来ない。きっと人間もそうだろうと思う。言い募るばかりのぼろ錆び刀で一刀両断に人物を切れるとも思えない。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アメリカの印象 | トップ | 混乱する感覚 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

町医者診言」カテゴリの最新記事