駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

大根役者 菅総理

2021年01月07日 | 政治経済
           

 安倍前総理は背が高く声が通るので役者として見栄えがしたし、それなりの演技力もあったのだが、黒子が適任の菅総理が表舞台に立つと背は高くないし表情は乏しいしセリフの言い回しも稚拙で、はっきり言って大根役者だ。
 安倍前政権の得意技は**感の演出で、実際には殆んど何もしていないのに、やっている感じを出して点数を稼いできた。安倍政権の継承ということで、菅さんも演技演出で不都合を誤魔化す手法を取っているようだが、残念ながら大根役者で観客の国民に見破られてしまう。
 新型コロナ対策が最重要と言いながら原稿棒読みで全く熱が入っておらず、実はオリンピックと経済最優先でゴーツーに力を入れてきた。緊急事態宣言にも消極的だったのだが、小池知事の投げた責任転嫁球を受けきれず渋々明日出すことになった。実効を出すために特措法を制定すると言っているが、何を今頃と言いたい。臨時国会開催を拒否して山積の問題は遅れるばかりだ。
 衣ばかりの海老フライでやってる感を出してその場をしのぐ手法にはうんざりする。新型コロナワクチンを二月末に正規の手続きを端折って始めるようだが、高々数百人に打ち始めても焼け石に水で、早く始めたと手柄感を出さないでいただきたい。ワクチン効果は期待できるけれども確定的なものではなく、国民の三分の一が打つには半年以上かかるだろう。それに国産ではないのでアメリカやドイツイギリスが自国分を削ってまで優先的に供給してくれる保証はない。
 一体菅総理の頭の中には総合的俯瞰的な見通しというものがあるのだろうか、大いに疑う。オリンピックを何が何でもやると猪突猛進するとしたら目が眩んでいる。オリンピックをやりたいというのは分かるけれども、それには具体的な条件というものがあるはずで、その見通しとそれに対する対策がなければ話にならない。医療崩壊の中でオリンピックを開催すればインパールと同じ、人殺しと言われかねない。
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