昨日昼飯を食べに出かけ、久しぶりに鰻でもと店に入ったはよいが、メニューを見てびっくり,鰻重が4900円。うーんと唸ってしまった。席に座りお茶も出されたことだし、これでまた来るわとは席を立つわけにもゆかない。やむなく下の方に見つけた鰻丼2500円を注文した。鰻丼は以前はなかったと記憶する、私同様メニューを見て動揺する客用なのだろう。
確かこの店に来るのは一年ぶりくらいと思うが、いつの間にかメニューは変わり、妙なお持ち帰りの品まで出ている。客扱いの女性も若くなっている。店の作りは全く同じだが、ひょっとして店主が変わったのだろうか?。しかし4900円とは驚くべき値段になったものだ、しかも特製肝付だと5500円とある。
これでも席は七割程埋まり、隣の怪しき中年二人連れは鰻重、向かいの夫婦は旦那が鰻重奥さんが鰻丼のようだった。どうも新しいメニューの鰻丼は手抜きの感じがして、美味しいがちょっと淋しく頂いた。
去年の夏だったか、埼玉老舗の鰻屋がお客様に出せる値段ではなくなったと店を閉めるニュースがあった。むべなるかなだ、和食の華、鮨鰻蕎麦も変わってゆく。寿司も回る寿司が主流になりどの町内にもあった付け台があり出前の取れる鮨屋は激減した。蕎麦だけが手ごろな食べ物として残るのだろうか。
カレーラーメンスパゲッティが第二の三大日本食の時代になってゆく。否応なしに世の中の変化を感じさせられる。独り暮らしが増えたので個食と配食弁当が多い。食事はどうしているにコンビニと答えるお兄さん、届けられる食事は拙くて嫌ねと嘆くお婆さんが増えた。賃金は上がり豊かになったと言葉で誤魔化す政治家は何を食べておられるのだろう。
プリヤサバランが患者さんの食生活を聞いて何と言うだろうか。
鰻重に昭和も遠くなりにけり。
ウナギ人工孵化成功したら文化勲章を差し上げたい