今年の春は例年より早いが、近くの野や山には春の花が咲き始めている。道端に白い花を咲かせているのは、春の七草の一つであるハコベだ。
ハコベラと呼ぶこともあり、幼い頃の島崎藤村の「千曲川旅情の歌」で親しみがある。
小諸なる古城のほとり 雲白く遊子悲しむ
緑なす繁縷(はこべ)は萌えず 若草も藉(し)くによしなし
しろがねの衾(ふすま)の岡辺 日に溶けて淡雪流る
繁縷/ナデシコ科/ハコベ属。
春先に道端で見かける越年草で、春の七草の一つである。
葉は対生し、白い花びらは5枚であるが深く切れ込んでいるので10枚に見える。
名前の由来:万葉集に「波久倍良(ハクベラ)」の名で登場し、ハコベラからハコベに転訛した説がある。
花期:3~9月。
(多摩丘陵)
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ハコベラと呼ぶこともあり、幼い頃の島崎藤村の「千曲川旅情の歌」で親しみがある。
小諸なる古城のほとり 雲白く遊子悲しむ
緑なす繁縷(はこべ)は萌えず 若草も藉(し)くによしなし
しろがねの衾(ふすま)の岡辺 日に溶けて淡雪流る
繁縷/ナデシコ科/ハコベ属。
春先に道端で見かける越年草で、春の七草の一つである。
葉は対生し、白い花びらは5枚であるが深く切れ込んでいるので10枚に見える。
名前の由来:万葉集に「波久倍良(ハクベラ)」の名で登場し、ハコベラからハコベに転訛した説がある。
花期:3~9月。
(多摩丘陵)
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