高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

ハコベ

2007-03-08 11:06:31 | 山野草
今年の春は例年より早いが、近くの野や山には春の花が咲き始めている。道端に白い花を咲かせているのは、春の七草の一つであるハコベだ。
ハコベラと呼ぶこともあり、幼い頃の島崎藤村の「千曲川旅情の歌」で親しみがある。  
   小諸なる古城のほとり     雲白く遊子悲しむ 
   緑なす繁縷(はこべ)は萌えず  若草も藉(し)くによしなし 
   しろがねの衾(ふすま)の岡辺     日に溶けて淡雪流る

      

繁縷/ナデシコ科/ハコベ属。
春先に道端で見かける越年草で、春の七草の一つである。
葉は対生し、白い花びらは5枚であるが深く切れ込んでいるので10枚に見える。
名前の由来:万葉集に「波久倍良(ハクベラ)」の名で登場し、ハコベラからハコベに転訛した説がある。
花期:3~9月。
(多摩丘陵)

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コメント (4)
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