
一位/イチイ科/イチイ属。
寒い地方の山地に生える常緑高木。シャクノキ、アララギなどの別名がある。
むかし天皇即位の時に飛騨のこの木から作った笏(しゃく)を献上したところ、他の木より優れていることで、官位の正一位に因んで「一位」の名誉ある名前を賜った。
しゃく、建築材、鉛筆や飛騨地方の一位一刀彫の材料として知られている。
初詣の神社や結婚式で、神主が大事そうに胸に抱いているしゃくが、ほとんどイチイから作られていると思うと楽しい。
また官位に叙する叙位(じょい)については、第二次大戦の敗戦とともに一時無くなったが、昭和39年に復活している。
(国営昭和記念公園)
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私など庭の木を数年で枯らしてしまいますが、樹齢何年と聞きますと、よく枯らさずに育てることができると感心します。
国営公園に盆栽苑があるのは珍しいですね。
そうです。赤い実がなります。でも私は盆栽以外は見たことがないんです。
飛騨には多いと聞きますが、イギリスでも沢山あるんですね。