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「X-MEN:ダークフェニックス」

2019年06月27日 21時24分03秒 | 映画(2019)
終焉というより崩壊。


マーベルの好敵手といえばDCコミックスであり、ことあるごとに興行成績や作品のデキが比較されるが、映画の歴史を塗り替える勢いが続くMCUのあおりを最も受けたのは、実は同じマーベルのX-MENシリーズだったのかもしれない。

そもそも「エンドゲーム」が絶賛公開中のタイミングに新作を公開するというところが、いかに会社が違うからといっても悪策と言わざるを得ない。更には、時系列で繋がりが深い「アポカリプス」から3年も経ってからの公開というのも、世の中の移り変わりのスピードを考えれば時機を逸している。

X-MEN最大のスターであるH.ジャックマンのウルヴァリンもいない。X-MENシリーズ=ウルヴァリンのイメージは強く、多くの観客は「LOGAN/ローガン」で大きな区切りを終えていたのではないか。

そのような中で、また若返ったプロフェッサーXをはじめとしたX-MENたちが動いてもどうにも違和感が拭えない。ましてや物語の中心が、以前にも描かれたジーン・グレイの覚醒というのも新鮮味がない。

と作品の感想以前のネガティブな要素ばかり書き連ねてしまったが、映画の方も微妙な感じで、X-MEN界のキャプテンマーベルともいえる圧倒的な強さのジーンを前にして、プロフェッサーXもマグニートーも見せ場がない以上に力不足で物足りない。

ジーンの強大な力を見せつける映像は迫力がある。列車の車両が銀河鉄道のようにひねりを加えながら空に舞い上がる様子は、おそらく本作を代表する場面と言ってよい。

ただ、やはり派手にやり合うだけが映画じゃないというのが改めてよく分かった。今後、MCUへの統合がうわさされ、FOXが製作するX-MENシリーズはあと1作あるとかないとか。

次の展開が決まっている中で最終作といって有終の美を飾れる作品を生み出せるとは思わないのだが・・・。H.ジャックマンが出てくるくらいしか起死回生はないかな。

(65点)
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