Con Gas, Sin Hielo

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「TENET テネット」

2020年10月03日 14時32分34秒 | 映画(2020)
ノリ突っ込めない映画でも、雰囲気を楽しめるからいいだろう。


時間が逆行するらしい。複雑でよく分からないらしい。

難解なC.ノーラン監督作品の中でも最上級に難しいという評判から、観る前から理解するのは早々に諦めていた。

かといって興味がないわけではないので、分からなかったとしても何かしら得るものがあるようにということで、オープンして間もない横浜駅のドルビーシネマで観ることにした。

前日からひと席おきの販売規制を解除したばかりのT-JOYはほぼ満席。映画鑑賞の習慣が戻ってきたことを実感した。

映画に話を戻すと、時間が逆行すると言って思い出すのは、「ベンジャミンバトン 数奇な人生」「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」の2本である。

しかしこの2作品は、いずれも時間を遡る過程における1日の流れは0時から24時へと順行しており、逆行する者と普通の人間がそのまま触れ合えるのに対して、本作はどの瞬間もすべて逆行しているという・・・。この時点でもう袋小路に入り込んでしまいそうになる。

映画を観ている途中に熟考する時間はなく、(未来からやって来た)逆行人間と争っている絵を見て、「訳分からないけどなんかすごいぞ」の力技で押し切られた感じ。おそらくそれが正しい楽しみ方なのかもしれないが。

面白かったのかどうかすら判断がつかないレベルではあるが、他の誰にも作れない作品であることは間違いない。

逆行する時間の見せ方は、話が複雑なのと対照的にエンタメに振れている。

最新の映画なのに順行と逆行を行き来するアイテムがレトロっぽい回転ドアと妙に分かりやすかったり、理由はまったく分からないが、普通に呼吸ができないとか、熱い冷たいの感覚が逆になるとかの細かい設定は限りなく映画的なので、世界観を味わうことは問題ないのである。

「考えるな、感じろ」ということで、観た後も面倒なのであまり考えていないのだが、タイムパラドックスは満載なんだろうなと漠然と感じている。

それくらいでいいでしょう。あ、感じると言えば、今回R.パティンソンってかっこ良かったんだと思った。新バットマン、期待できるかも。

(70点)
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