秋生のEtude

音楽も映画も舞台も大好き!トキメキと感動を求めて、思い立ったらGO!
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音楽座ミュージカル 『メトロに乗って』 (映画版) 追記

2008年06月26日 23時46分56秒 | 舞台
名古屋方面に住むお友達が“観て来たよ~”とブログに書いてくれたので・・・
途中まで書きかけて、UPできなかった音楽座ミュージカル『メトロに乗って』(映画版)
私が観たのはもう1ヶ月も前なのですが・・・すごくいい作品だったので、もう少し追記しておきます。
この映画版の元々の舞台は、2007年12月の舞台だそうです。(私が『M!』にどっぷりだった時ですね

2000年の初演は、前にも書いた通り、


小沼真次    石川禅
軽部みち子    毬谷友子
アムール    沢木順
お時    福麻むつ美
野平    すまけい
岡村    三谷六九
村松    佐藤伸行 
貞子    今津朋子
小沼昭一    照井悠也(照井裕隆)

こーんな、今や“なんて贅沢なっ”というキャスト。
・・・でも、7年ぶりの再演のキャストも、素晴らしかったです!!

小沼真次    広田勇二
軽部みち子    秋本みな子
アムール    吉田朋広
お時     井田安寿
野平    勝部演之
岡村    小林アトム
村松    佐藤伸行 
貞子     野田久美子
小沼昭一  関川慶一


真次/広田勇二さん
実は、あの『M.A』に出ていらっしゃいました。・・・宝石商のべメール&ジャコバン党のエベール。
兄が死んでから、父と対立して、家を出てしまう真次。
メトロの迷い込む度に過去にさかのぼって、若き日のアムールと触れ合ううちにその骨太な生き方、熱い思いに惹かれていく真次。
懸命な表情と演技がすごく胸を打ちました。

みち子/秋本みな子さん
お声がとにかく美しい!!
真次と同じ職場で働くうちに心を通わせるようになり・・・
真次と共にメトロの迷宮に迷い込み、自らの出生の秘密を知ることに。
幼い時の記憶をたどって“母さん”と歌う歌声がやさしくきれいでした。歌詞はよく覚えていませんが♪この空になにがある 目に見えない星がある・・・と歌う「真昼の星」(?)心にジーンと響いて
自分よりも母よりも、ただ愛する人の幸せを願って自分の存在を消してしまうみち子。
究極の愛がそこにはあります。

お時/井田安寿さん
キップのいい姉さんです。戦後の有楽町で娼婦たちを束ねていた“ラクチョウのお時”は実在の女性だそうです。
義理と人情に厚くて、アムールを愛してもけっしてでしゃばったりしない。
・・・この強さにすっごく惹かれてしまいました。
そして、アムールと二人で踊るシーン。なんだか切なくて美しくて、胸に挿した赤いバラの花がお時さんそのものに見えて・・・大好きなシーンです。
最後にみち子が訪ねた店で“母”の表情を見せるお時さんの、なんてやさしく暖かなこと!!
ここの“おにぎり”のシーンも大好きです。

アムール/吉田朋弘さん
お若い!!目力があってすごく素敵な人でした
戦後のヤミ市で力強く生き抜いていく熱い男・アムール。
よもや彼こそが、あの“小沼佐吉”とは・・・
若く、あふれる情熱。
♪生きて帰ったら・・・あの娘を嫁に・・・夢の数だけ子供を作って・・・と歌うアムール。
まだ見ぬ家族へのあこがれ・・・深い想いにうるうるしてしまいました
時代をさかのぼる度に、彼が欲しかったもの、望んだもの、・・・それが愛だったり家族だったり・・・苦労の末の現在の栄光が結びついた時、真次は父の大きさを知るのです。

全編を彩る数々の音楽のすばらしいこと!!
そして、時にたくましく、時に優雅に、時に楽しげに舞台をところ狭しと踊るダンサーたち。
この舞台の上には、人と人を結びつける心の温かさがあります。
様々な愛の形があることを、教えてくれます。


私が“音楽座”を好きになったのは、この丁寧なつくり、演技、そして音楽の素晴らしさ・・・そして本当に、いつでも観る人の心の奥までもきちんと届く舞台を魅せてくれるカンパニーだから。


機会があれば、ぜひたくさんの方々に観ていただきたい舞台です。
(もちろん、私ももう一度、観たい~~っ!!です


音楽座ミュージカル『メトロに乗って』映画館上映特別版サイト



 
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雨の音

2008年06月26日 21時23分39秒 | 家族
小休止していた雨がまた、降り出しました。
ここのところ、ずっと不調で・・・
日曜の帰りに、思い切り雨に濡れたせい?
気圧の変化のせい?
それとも・・・認めたくないけれど、そろそろやってくるだろうコウネンキ?ってやつのせい?

思い切って休んで、ゆっくりしようと思ったのに
そんな時に限って、宅急便が来たり必要のない宗教のオススメとかおちおち寝てもいられない。

雨だったけれど、思い切って一番近くのコンビニまで買い物に行きました。
冷たくなる足元を気にして歩きながら、雨の降る音を、久しぶりに聞きました。


自然が奏でる音楽。
荒々しく、優しく、突き放すように、包み込むように


ずっとずっと昔、こんな雨の音を夜の間中、ずっと聞いていたことがある・・・
・・・泣きながら、泣きながら・・・

そう、あれは、母がなくなった晩でした。
・・・ふと、気がつけばあの夜から20と6年が過ぎていました。



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