平成最後の観劇でした。
『サムシング・ロッテン』 2018.12.23(日) 13:00開演 東京国際フォーラムCホール
ニック・ボトム 中川晃教
シェイクスピア 西川貴教
ビー 瀬奈じゅん
ナイジェル・ボトム 平方元基
ポーシャ 清水くるみ
ノストラダムス 橋本さとし
ルネサンス時代のイギリス。
売れない劇作家であるニック(中川晃教)は、弟のナイジェル(平方元基)と共に自身の劇団を運営していた。
時代の寵児であり、スーパースターの劇作家シェイクスピア(西川貴教)に ニックは対抗心をむき出しにするが、
劇団運営に行き詰まり、妻ビー(瀬奈じゅん)の目を盗んで予言者ノストラダムス(橋本さとし)のもとを訪ねる。
そして、彼のお告げに従い、 世界初の歌って踊る「ミュージカル」を書こうと決意するのであった。
その後もノストラダムスのもとへ通うが、 出てくるのは頼りない予言ばかり…
ヒット確実な作品タイトルは「オムレット」 (実は「ハムレット」の間違い)だと言われ、
ニックはミュージカル「オムレット」を生み出すために悪戦苦闘する。
作家の才能を秘めている弟のナイジェルは、 兄の言うことを聞きつつも「卵の物語なんか書きたくない!」と思い悩む。
そんななか、出会った美しい清教徒の娘ポーシャ(清水くるみ)と恋に落ち、新たなインスピレーションが生まれていた。
一方、「ロミオとジュリエットに続く大ヒット作を書かねば」と人知れず思い悩んでいたシェイクスピアは、
以前からナイジェルの才能に目をつけていて、 彼からなんとか次作のアイデアを得ようと画策する。
「トービーベルチ」と名乗る役者に化け、ニックの劇団に潜入し、 後の大ヒット作となる「ハムレット」の土台となる
アイデアをどんどん盗んでいくが・・・(公式サイトより)
ニック/アッキー
くるくるのパーマ頭がとにかくかわいい。
タップ、だいぶ練習したのかなぁ。凸凹の弟・ナイジェルとの息もぴったり。
さとしさんとのシーンがいちばん楽しそう。
ビー/瀬奈さん
明るくて前向きで体力もあって、ニックには深い愛情を持っていて、そして・・・働き者。
まさかの〝ベルばら”ネタ、入り込んで演じていて、すっごく楽しかった。
家計を助けるためにと、働きに出て、男と同じだけ仕事をしてどんどん登り詰めていくビー。たくましくて、潔くて、女性の自立を感じてちょっとうれしい。
瀬奈さんのドレス姿は何度か観ているけど、この役が一番かわいい、と思いました。
ナイジェル/平方くん
ここのところ男っぽい役で観ることが多かった平方くん。でも心優しく、純粋でナイーブなナイジェル、すごーく可愛かった。
アッキーより背がずっと高く、なんだか逆転してるんだけど、ちゃんと可愛い弟でした。
ポーシャとの出会いは、まるで『レミゼ』のマリウスとコゼット!?
ポーシャ/清水さん
清教徒の娘、けれど、中身はイマドキ風?ポエムおたく。
グフグフ感がなんだかちょっと不思議ちゃん系。うーーん。昔のシノラーみたい。
シェイクスピアのライブ(?)で踊り狂うシーンは、誰よりもノリノリだったなぁ。
ノストラダムス/さとしさん
あのノストラダムスの甥だそうで、なーーーんか、あやしい。そして、未来が見えるということで、それらしい予言を数々するのだけれど・・・どこもかしこもちょっとずれてる。すっごい自由人だった。いろいろと出てくるミュージカルのパロディは楽しかった。まさかの、あの方の形態模写まで?
シェイクスピア/西川さん
初めてお目にかかりました。小さいけどパワフル。声量半端ない。
みんなが中世的衣装なのに、一人だけちょっと現代的。そしてキラキラ(時代の先駆者だから?)
ライブシーンは、本当に圧倒的。ロックコンサートのスーパースター。でも西川さん、左肩にがっちりテーピングしてました・・・怪我でもしてたのかなぁ。ちょっと心配になりました
けれど、売れっ子でもやっぱり創造の苦しみはあるわけで・・・ナイジェルのノートを言葉巧みに奪おうとしてみたり、子どものふりをしてニックの劇団に入り込んだり・・・結構、姑息。(この時の声色使いが面白かった!)
そして、自身の有名CMの一節を熱唱したり、お付きの人の衣装が、あの有名なヒット曲の時のものだったり・・・うーーん。ファンはうれしいかもだけど、これって・・・
実は、福田さんの演出舞台は初めてで・・・
元々が偉大なミュージカルをパロディにして(オマージュ?)出来上がっている作品らしいので、とにかくありとあらゆるミュージカルのネタが随所に盛り込まれていて、ミュージカルファンには確かに楽しい舞台でした。
ただし、『ブラ&グリ』で見ていてきっとそうなんだろうと予想していた通り、福田演出には本人ネタがありあり。・・・実を言うと、この度を超したおふざけ感は私はあまり好きではない
面白いんだけど、面白いんだけど・・・な舞台でした。
それと、ミュージカルをあまり観ない人には、どこまで楽しめたか・・・
アンサンブルさんたちのハーモニーはすごくよかったです。
衣装も素敵でした。
そして、やっぱりいつの世も、創る人ってたいへんなんだなぁと思いました。
『サムシング・ロッテン』 2018.12.23(日) 13:00開演 東京国際フォーラムCホール
ニック・ボトム 中川晃教
シェイクスピア 西川貴教
ビー 瀬奈じゅん
ナイジェル・ボトム 平方元基
ポーシャ 清水くるみ
ノストラダムス 橋本さとし
ルネサンス時代のイギリス。
売れない劇作家であるニック(中川晃教)は、弟のナイジェル(平方元基)と共に自身の劇団を運営していた。
時代の寵児であり、スーパースターの劇作家シェイクスピア(西川貴教)に ニックは対抗心をむき出しにするが、
劇団運営に行き詰まり、妻ビー(瀬奈じゅん)の目を盗んで予言者ノストラダムス(橋本さとし)のもとを訪ねる。
そして、彼のお告げに従い、 世界初の歌って踊る「ミュージカル」を書こうと決意するのであった。
その後もノストラダムスのもとへ通うが、 出てくるのは頼りない予言ばかり…
ヒット確実な作品タイトルは「オムレット」 (実は「ハムレット」の間違い)だと言われ、
ニックはミュージカル「オムレット」を生み出すために悪戦苦闘する。
作家の才能を秘めている弟のナイジェルは、 兄の言うことを聞きつつも「卵の物語なんか書きたくない!」と思い悩む。
そんななか、出会った美しい清教徒の娘ポーシャ(清水くるみ)と恋に落ち、新たなインスピレーションが生まれていた。
一方、「ロミオとジュリエットに続く大ヒット作を書かねば」と人知れず思い悩んでいたシェイクスピアは、
以前からナイジェルの才能に目をつけていて、 彼からなんとか次作のアイデアを得ようと画策する。
「トービーベルチ」と名乗る役者に化け、ニックの劇団に潜入し、 後の大ヒット作となる「ハムレット」の土台となる
アイデアをどんどん盗んでいくが・・・(公式サイトより)
ニック/アッキー
くるくるのパーマ頭がとにかくかわいい。
タップ、だいぶ練習したのかなぁ。凸凹の弟・ナイジェルとの息もぴったり。
さとしさんとのシーンがいちばん楽しそう。
ビー/瀬奈さん
明るくて前向きで体力もあって、ニックには深い愛情を持っていて、そして・・・働き者。
まさかの〝ベルばら”ネタ、入り込んで演じていて、すっごく楽しかった。
家計を助けるためにと、働きに出て、男と同じだけ仕事をしてどんどん登り詰めていくビー。たくましくて、潔くて、女性の自立を感じてちょっとうれしい。
瀬奈さんのドレス姿は何度か観ているけど、この役が一番かわいい、と思いました。
ナイジェル/平方くん
ここのところ男っぽい役で観ることが多かった平方くん。でも心優しく、純粋でナイーブなナイジェル、すごーく可愛かった。
アッキーより背がずっと高く、なんだか逆転してるんだけど、ちゃんと可愛い弟でした。
ポーシャとの出会いは、まるで『レミゼ』のマリウスとコゼット!?
ポーシャ/清水さん
清教徒の娘、けれど、中身はイマドキ風?ポエムおたく。
グフグフ感がなんだかちょっと不思議ちゃん系。うーーん。昔のシノラーみたい。
シェイクスピアのライブ(?)で踊り狂うシーンは、誰よりもノリノリだったなぁ。
ノストラダムス/さとしさん
あのノストラダムスの甥だそうで、なーーーんか、あやしい。そして、未来が見えるということで、それらしい予言を数々するのだけれど・・・どこもかしこもちょっとずれてる。すっごい自由人だった。いろいろと出てくるミュージカルのパロディは楽しかった。まさかの、あの方の形態模写まで?
シェイクスピア/西川さん
初めてお目にかかりました。小さいけどパワフル。声量半端ない。
みんなが中世的衣装なのに、一人だけちょっと現代的。そしてキラキラ(時代の先駆者だから?)
ライブシーンは、本当に圧倒的。ロックコンサートのスーパースター。でも西川さん、左肩にがっちりテーピングしてました・・・怪我でもしてたのかなぁ。ちょっと心配になりました
けれど、売れっ子でもやっぱり創造の苦しみはあるわけで・・・ナイジェルのノートを言葉巧みに奪おうとしてみたり、子どものふりをしてニックの劇団に入り込んだり・・・結構、姑息。(この時の声色使いが面白かった!)
そして、自身の有名CMの一節を熱唱したり、お付きの人の衣装が、あの有名なヒット曲の時のものだったり・・・うーーん。ファンはうれしいかもだけど、これって・・・
実は、福田さんの演出舞台は初めてで・・・
元々が偉大なミュージカルをパロディにして(オマージュ?)出来上がっている作品らしいので、とにかくありとあらゆるミュージカルのネタが随所に盛り込まれていて、ミュージカルファンには確かに楽しい舞台でした。
ただし、『ブラ&グリ』で見ていてきっとそうなんだろうと予想していた通り、福田演出には本人ネタがありあり。・・・実を言うと、この度を超したおふざけ感は私はあまり好きではない
面白いんだけど、面白いんだけど・・・な舞台でした。
それと、ミュージカルをあまり観ない人には、どこまで楽しめたか・・・
アンサンブルさんたちのハーモニーはすごくよかったです。
衣装も素敵でした。
そして、やっぱりいつの世も、創る人ってたいへんなんだなぁと思いました。
でも、贔屓が出演すれば観に行きたいし、
今一番の売れっ子演出家だから気になる演目もあるし、ジレンマ。
でも、何だかそういう人が少数派っぽくてこっそり思うしかないのが一番のストレスなのかも(笑)
秋生さんと、早く語りたいです!
演出家って、「芸術の料理人」だと思うのです。
役者という素材をどう味付けして、どんな料理に仕上げるか・・・
だから、演出家が違えば、同じ舞台がまったく別物になることも。
・・・続きは、あとでゆっくり。
ああ、私も早くお会いしたいです