秋生のEtude

音楽も映画も舞台も大好き!トキメキと感動を求めて、思い立ったらGO!
好き勝手気ままな雑多ブログへようこそ!!

「心を込めて・・・」~本田美奈子.CD

2006年04月21日 23時07分33秒 | えとせとら
本田美奈子.さんの新しいCDを聴きました。

2005年4月20日は、デビュー20周年だったのだそうです。
アルバムの準備をしていた1月のはじめに、美奈子さんは、急性骨髄性白血病で入院。一年遅れての、この2006年4月20日に記念盤を出すことが、病床の美奈子さん、そしてスタッフの希望であり、願いだったそうです・・・

本田美奈子.遺作ニューアルバム「心を込めて・・・」

1. 見上げてごらん夜の星を
2. 命をあげよう
3. 踊りあかそう
4. オン・マイ・オウン
5. 天国への階段
6. 愛すること
7. Golden Days
8. オールウェイズ・ラブ・ユー
9. やさしく歌って
10. ラヴィング・ユー
11. 想い出のサンフランシスコ
12. BEAUTY AND THE BEAST ORCHESTRA
13. つばさ

冒頭の♪見上げてごらん~・・・から細く、高く、繊細な、美奈子さんの声が流れてきます・・・
やさしい、やさしい、本当にやさしい声です。
その後に続くミュージカルナンバーを、私は残念ながら舞台の上で直に聴いたことはありません。が、美奈子さんがアイドルの座を捨ててまで、舞台に賭けた情熱、歌への愛情、深い思いがひしひしと伝わってくるようです・・・

「命をあげよう」
・・・『ミス・サイゴン』の初演を観た知人からは「あの細い身体のどこから、と思うほど情感のこもった歌声だった、・・・鳥肌が立った」と聞きました。
私もまた、その胸が締め付けられるような絶唱に、涙が出そうになりました・・・

「オン・マイ・オウン」
4月の最初に観た『レ・ミゼラブル』プレビュー公演では、少しだけエポニーヌとしての美奈子さんの歌声と姿を見ることができました。
歌穂さんが少年のような感じだとすれば、美奈子さんは本当に女の子そのもの、という感じ。
ピアノだけのシンプルな伴奏がエポニーヌの情感を引き立たせます。
今回の『レミゼ』のパンフレットの、涙を溜めたエポニーヌの顔が脳裏に浮かんできました・・・恋をする少女らしさが、ひたすら愛らしいです。

「天国の階段」
多感な中高生時代に散々聴いたレッド・ツェッペリンの曲。
まず懐かしく、こんなアレンジもありなの?と驚きました。女性のソプラノで聴くのがすごく新鮮。その壮大なイメージにちょっと・・・鳥肌でした。

「愛すること」
今井清隆さんと歌ってます。デュエットになると更に美奈子さんの女性らしい声が生きてくるみたい。今井さんの包容力のある暖かな声が美奈子さんの声を乗せて、更に広がりのある空へ運んでいくよう・・・
恋に生き、愛に死すロミオとジュリエット・・・見てみたかったな・・・

「オールウェイズ・ラブ・ユー」
アカペラで始まるこの曲。映画『ボディー・ガード』のテーマです。大好きでした。ホイットニーの力強い歌声も。
美奈子さんの歌声もすごくステキ!!透明感があって、よく伸びて、高音がきれい。聴かせてくれます。

「やさしく歌って」
もうオールデイズのスタンダードですね(笑)
これも、大好きでした。ソフトな声が包み込むようにやさしく、すごく心地よかった・・・

「Lovin' You」
美奈子さんの声は妖精の声なのだ、と納得しました。ファルセットが美しいです。

「美女と野獣」
世界的な「美女と野獣」のオリジナルシンガーのビーボ・ブライソンという人と歌ってます。
それまでの少女っぽい声から一転してオトナな美奈子さん。
しっとりと、艶のある魅惑的な一面を感じました。
もし、もしファンティーヌを演じていたら、こんな美奈子さんに会えた?と想像してしまいました・・・

「つばさ」
この、まるでカーテンコールのような「つばさ」。
その力強く、生きる喜びを表したような長い長いロングトーン!!
・・・ラストに聴くのは、なんだかとても、かえって哀しかった・・・。


どの曲にも美奈子さんの、歌への思いがこもっていて、まさに「珠玉の名唱」
・・・本当に、その早すぎた死が残念でなりません。
なんだか、聴くたびに泣いてしまいそう。・・・でも、ステキなアルバムです。
天国でも、きっとずっと、天使になって歌っていてくれることでしょう





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする