私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

今日も同じ場所にいた。ホウロクシギもいたということだったけれど。これはダイシャクシギ成鳥。

2018年4月29日(日)・5月1日(火)田谷地沼他

2018年05月01日 | 田谷地沼・宮崎地区
■2018/4/29(日)・5月1日(火)【天気】晴れ 【レンズ】16-35Ⅲ,100-400Ⅱ 500Ⅱ
【場所】田谷地沼・原,周辺
【種名】キジ,ヒドリガモ,カルガモ,キンクロハジロ,カイツブリ,キジバト,アオバト2,カワウ,トビ,ノスリ,コゲラ,アオゲラ,サンショウクイ,モズ,カケス,ヤマガラ,シジュウカラ,ヒバリ,ツバメ,ヒヨドリ,ウグイス,センダイムシクイ,ゴジュウカラ,ムクドリ,コムクドリ,クロツグミ,ツグミ,ノビタキ2,キビタキ,オオルリ,スズメ,キセキレイ,アトリ,カワラヒワ,ホオジロ,カシラダカ,ノジコ,アオジ(22科51種)
【メモ】4月は忙しく鳥をあまり見れなかったが,やっと開放され,田谷地沼に日の出を見ながらやって来た。沼に下りる道ですぐにキビタキ,サンショウクイ,クロツグミ,コサメビタキを見て,さい先がいいと思い,サンショウクイは見れるだけ見て,木道を歩き始めた。またキビタキが出て,コサメビタキ,アオゲラがいるが,きちんとは見れない。とりあえず,沼を一周し,北側のキビタキ・オオルリポイントに行くと2種がすぐ近くに出た。オオルリに狙いを定めて撮影したが,ピントがだめでがっかりした。それから上田谷地に行き,ノジコを撮影して,原にノビタキを見に行った。いつもの2カ所目のポイントに2羽メスがいたが,車から降りて撮影しようとしたとき,後ろからバイクがすごい勢いで駆け抜け,ノビタキは芝生畑を向こうの方に飛んで行ってしまった。帰りはいつもの「もんま」に寄っておしゃべりをし,名物のがんづきを買って帰ってきた。5月1日は昼頃行ったので,あまりいなかった。ここから蕪栗沼,蒲生,鳥の海と回った。
【写真】
  
■震災の年から3年間,放射能に悩まされながら加美町と仙台を毎日往復した,その通勤途中にある印象的な風景/加美町の宮崎・小野田地区の四季折々の自然の美しさは「山紫水明の里」の名にふさわしい。
  
■鳥もさることながらこうした環境がすばらしい。
  
■勤務していたときは,かなりの回数土日も仕事で行っていたので,朝と帰りには田谷地沼や原,キタイ沼方面や白沼・長沼方面にも行っていた。特に道路を整備すれば,長沼・白沼はかなりの観光名所になると思うのだが。途中の小さな湖沼群もすばらしい。ルート的にはやはり上田谷地ルートが一番すばらしい風景だ。途中船形登山口のルートに入ると前山も目の前にある。
  
■6時前からの観察・撮影で太陽光線が斜めになっている。キビタキ♂,ゴジュウカラ,サンショウクイ
  
■オオルリは50枚以上撮影し,かなりいいのもあったのに,ピントが合っていたのはこの1枚のみ。どうもオオルリは昔から撮影が苦手だ。/コサメビタキ
  
■近すぎてサービスがよかったのがサンショウクイ。今回は何回も近くで観察できた。去年はクロツグミがたくさんいてびっくりしたが,今回は日陰逆光ものしか撮れなかった。
  
■葉の陰からじっとこちらを見ているサンショウクイ/空もののキビタキ。背中が撮りたかったのだが。
  
■巣材にする蜘蛛の巣の糸を嘴で絡め取るコサメビタキ/ノジコ♂
  
■ノジコ♂/今回のお気に入りの写真。写真展には間に合わなかったので,プリントし,額に入れて同僚にあげたら,とてもかわいいと喜んでくれた。


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2018年5月1日(火)蕪栗沼・白鳥地区

2018年05月01日 | 蕪栗沼・白鳥地区
■2018/5/1(火)13:52-14:23【天気】晴れ時々曇り 【レンズ】100-400Ⅱ 500Ⅱ
【場所】蕪栗沼,白鳥地区
【種名】コブハクチョウ,ヒドリガモ,マガモ,カルガモ,ハシビロガモ,オナガガモ,コガモ,キンクロハジロ,カワウ,アオサギ,チュウダイサギ,ヒバリ,オオヨシキリ,セッカ,ホオジロ,ホオアカ,オオジュリン(6科17種)
【メモ】田谷地沼から,古川を通って蕪栗沼にやってきた。途中,田舎庵でラーメンを食べようと思ったが,休みで残念だった。白鳥地区の土手を上がってみると,すぐ近くにホオアカ♂がいてしきりにテリトリーソングを歌っていた。足輪があったので,ここで最近バンディングされたものか,あるいは違うところかわからないが,部分的に識別できるくらいには撮影できた。それからシギチを探しに蕪栗沼に行ったが干潟状になってコンディションは最高にもかかわらず,午後で熱かったせいか,1羽の鳥もいなかった。もどって,もう一度白鳥地区を見ると,年齢の異なるコブハクチョウ成鳥3羽がいた。最後に別のホオアカ♂を見て終わりにし,蒲生海岸へと向かった。
【写真】
  
■バンディングの足輪が付いたホオアカ♂S 部分的には読めるが・・。
  
■近くにやって来たが,あいにく向きが逆で足輪が読めず。
  
■オオアラセイトウの花(大紫羅欄花)/アオサギとチュウダイサギ
  
■まだカモ類は残っている/コブハクチョウ成鳥
  
■違う場所のホオアカ♂成鳥


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2018年5月1日(火)鳥の海

2018年05月01日 | 鳥の海
■2018/5/1(火)4:33-5:41【天気】晴れ 【レンズ】500Ⅱ
【場所】鳥の海
【種名】ヨシガモ,ヒドリガモ,カルガモ,コガモ,スズガモ,キジバト,カワウ,アオサギ,チュウダイサギ,コサギ,ダイゼン4,コチドリ2,シロチドリ4,メダイチドリ41,オオソリハシシギ13,チュウシャクシギ106,ホウロクシギ1,ミユビシギ2,トウネン8,ハマシギ56,ウミネコ,オオセグロカモメ,コアジサシ2,アジサシSP1,トビ,ハシボソガラス,ハシブトガラス,ヒバリ,ツバメ,ヒヨドリ,セッカ,ムクドリ,スズメ,ハクセキレイ,ホオジロ,ホオアカ,アオジ(17科37種)
【メモ】
さて,蕪栗沼から蒲生に行くと,干潟はほとんど干上がっている状態で,カルガモやカワウさえいない。落胆して鳥の海に向かう。日はまだ落ちる気配がなかったので,まあ,何とか見えるだろうと思い,東部道路を走った。現地に着くとやや夕暮れ時の気配が漂い,遠くに見える水路の防波堤にはチュウシャクシギの大群とオオソリハシシギ,一番右端にホウロクシギ1が止まっていた。満潮前の干潟のほんの少しのところにシギチが集まっているのが見えた。たいていここから砂地にはメダイが集まっているので注意しながらゆっくり近づくと,逆光の渚にはチュウシャクシギ,オオソリハシシギ数羽とダイゼンが4羽いた。砂浜から石ころが多いハマヒルガオ,コウボウムギ,コウボウシバが繁茂しているところにかけて,メダイやトウネン,ミユビシギがいたが,その中に2羽,ちょっと違和感を覚えるトウネンタイプのシギがいたが,一方はまるで冬羽風で,一方は夏羽だった。ヨロネンの可能性があると思い,まずは写真をたくさん撮っておいた。これが夏羽だけだったら,あまり混乱もしないのだが,一つ分からないのがいると,とたんに既存の知識体系が崩れてしまう。そのうち,砂浜から群れが飛び立ち,こんなにいたのかと思うほどの群れが防潮堤を越えて海岸の砂浜の方に飛んでいった。逆光の中,蛭島に群れるウミネコの大群をバックに防波堤に群れるチュウシャクシギの群れを撮影した後,防潮堤を上り,上からシギの群れの場所を確認して遠回りに砂浜から群れに近づいた。そこで,やっと先ほどのヨロネンらしいシギを2つ見つけてじっくり観察し,あとはメダイやハマシギの大群を見て終わりにした。最後に,夕暮れの防波堤を歩き,遠くからチュウシャクシギなどの群れを双眼鏡で見て,帰ろうとしたところ,頭上でコアジサシの鳴き声がしたので,見上げると3羽ほどいたので逆光だったが,証拠写真に1個体撮影し,帰宅した後に見たら,あまりに翼が長く,いろいろ考えた末,この時期,鳥の海に来るのは,クロハラアジサシ,アジサシ,コアジサシの3種なので,翼の長さと全体のフォルムから見てたぶんアジサシに近いかなと結論づけた。昼間だったらすぐ分かったのだけれど。
 結局,この怪しげなシギを識別するのに25日を要し,いったんアップしたが,怪しくなったので削除し,写真をお送りし,またまた,いろいろ教えていただいて識別していただいたところ全部トウネン(ヨロネンでもヒレアシでもない)ということでした。この時期スタンダードな羽衣のトウネンを頭に入れていると,他のものが別種に見えてしまう。特徴を一つ一つ見ればトウネンと動かしがたいのだが,迷うとこうなってしまう。やはりそういうときは,お聞きするのが一番だと改めて思った。いつもながら適切なご指摘に感謝です。
【写真】
  
■ダイゼンとチュウシャクシギのシルエット/ダイゼン4羽/トウネン夏羽4,ミユビシギ夏羽2で,ミユビシギに隠れて1羽いた。
  
■トウネン夏羽とは明らかに立ち姿が違う。しかも夏羽ではないので,何だかよく分からない・・・が結局トウネン。
  
■かわいい感じで足が華奢な感じ。/ミユビシギ夏羽。以前は大群が見られたのだが。/右手に移動して,次に出たのがこれ。手前はトウネン夏羽だが,奥の夏羽のシギは?これもトウネン。
  
■ほとんどメダイチドリ。海岸に飛んでいった。/ムナグロならぬワキグロ(腋羽)のダイゼン/水路防波堤上のチュウシャクシギの群れ。オオソリとホウロクシギもいた。
  
■感動的な光景/ここから海岸。夏羽のシギが走ってきた。ヨロネン風だが,喉が白くなく,あとで蒲生でトウネンの群れを見たら,このパターンのものもいた/頭の丸いミユビシギ夏羽
  
■先ほどの夏羽でないシギ。結局トウネン。これで羽軸の黒が大きく,水かきがあればすごかったのだが。トウネン。
  
■ほとんどハマシギ/走るハマシギ/ハマシギとメダイ。
  
■これはトウネン夏羽/左からメダイ,トウネン,メダイ,トウネン/トウネン夏羽
  
■トウネン/あきらかにコアジサシより大きく翼が長かった/夕暮れのスズガモ。3日ほどパソコンの壁紙にしておいた。


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