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私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

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2011年1月10日(日)波伝谷漁港

2011年01月10日 | 南三陸漁港
■2011/1/10(日)11:06-12:29【天気】晴れ時々曇り
【場所】波伝谷漁港
【種名】ハジロカイツブリ,アカエリカイツブリ,カンムリカイツブリ,ウミウ,コサギ,コクガン8,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,スズガモ,ウミアイサ,ミサゴ,トビ,オオワシ成鳥2,イソシギ,ユリカモメ,オオセグロカモメ,カモメ,ウミネコ,ツグミ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(11科25種)
【メモ】今日は時間もなかったのでピンポイントで漁港に来た。風もまあまああり,天気もいいので,オオワシ日和だ。干潮で川も底が見え,あちこちにサケの死体があって,それをトビやオオセグロカモメたちが群れて食べていたが,お目当てのカモメは今日もいない。河口に群れていたカモメ類が一斉に飛んだので,オオワシご登場かと思って上空を見ると,2羽が悠然と高空を舞ってい。そのうち1羽がオオセグロカモメにモビングされて志津川の方まで飛んでいったが,しつこくオオセグロカモメが追いかけていった。小さくしか見えないが,なかかな雄大な感じがした。道東に行けばこれでもかというくらいいるが,宮城県ではそうそうどこでも見られるワシではないので,あの嘴の黄色と黒と白のパターンを見ると思わず感動してしまうのだった。
【写真】
  
■これもオオセグロカモメの極小タイプだろう。メス型よりさらに小さい。栄養が足りないとかそういう問題ではなく,こういう体型なのだと思う。
  
■水門の近くにいつもいる(たぶん)ホオジロガモのペアがいて,前回はディスプレイとかしていなかったが,今日は,どこでもディスプレイモードになっていた。
  
■ディスプレイに飽きると潜水して採餌,メスに近寄ってまたディスプレイを繰り返していた。
  
■河口のオオセグロカモメ/ばらまかれた魚のはらわたに群がるオオセグロカモメ。中央にやや小さいタイプがいる。/いつもいるイソシギ。
  
■オオセグロカモメにモビングされるオオワシ成鳥。


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2010年12月23日(木)十三浜~戸倉海岸

2010年12月23日 | 南三陸漁港
■2010/12/23(木)11:35-14:30【天気】曇り時々晴れ
【場所】十三浜~戸倉海岸
【種名】カイツブリ,ハジロカイツブリ,アカエリカイツブリ,カンムリカイツブリ,カワウ,ウミウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,コクガン,オオハクチョウ,コハクチョウ,マガモ,カルガモ,コガモ,オカヨシガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ハシビロガモ,キンクロハジロ,スズガモ,ホオジロガモ,カワアイサ,ミサゴ,トビ,ノスリ,チュウヒ,オオバン,イカルチドリ,イソシギ,ユリカモメ,タイミルセグロカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,カモメ,ウミネコ,キジバト,カワセミ,ヒバリ,ハクセキレイ,タヒバリ,ヒヨドリ,モズ,ジョウビタキ,イソヒヨドリ,ツグミ,ホオジロ,カシラダカ,カワラヒワ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(22科54種)
【メモ】相変わらず,カモメを期待して南三陸漁港巡りをした。波が荒い日で,コクガンの幼鳥が漁港の防波堤に避難していて,カモメの群れと一緒にいた。相川,波伝谷は潮の時間帯が悪く,カモ類やカモメ類は少なかった。かろうじてタイミルセグロカモメの第1回冬羽がいたくらいだった。
【写真】
  
■十三浜北上川河口付近。ここから見える範囲だけで約25種以上観察できる。/カモメ第1回冬羽と幼羽。同じ年生まれだが換羽の違いがある。
  
■ワシカモメ第4回冬羽。羽衣はほとんど成鳥冬羽と同じだが,嘴に黒い部分がかなり多い。/コクガン幼鳥。羽縁が白い。
  
■タイミルセグロカモメ第1回冬羽,オオセグロカモメ第4回冬羽,オオセグロカモメ幼羽~第1回冬羽/オオセグロカモメ第2回冬羽/オオセグロカモメ成鳥冬羽から夏羽移行中。雨覆や風切羽はフレッシュな新羽だが,目の周りを中心にまだ冬羽が残っている。
  
■ヒドリガモ♂/オオバン/イソシギ成鳥冬羽


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2010年12月12日(日)南三陸漁港巡り

2010年12月18日 | 南三陸漁港
■2010/12/12(日)10:01-13:17【天気】晴れ時々曇り
【場所】十三浜~相川漁港~波伝谷漁港~相川漁港
【種名】カイツブリ,ハジロカイツブリ,カンムリカイツブリ,カワウ,ウミウ,ダイサギ,アオサギ,コクガン39,オオハクチョウ,コハクチョウ,マガモ,カルガモ,コガモ,オカヨシガモ,ヒドリガモ,アメリカヒドリ,オナガガモ,キンクロハジロ,スズガモ,ミサゴ,トビ,オオバン,イカルチドリ,イソシギ,ユリカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,カモメ,キジバト,カワセミ,ハクセキレイ,タヒバリ,ヒヨドリ,モズ,ツグミ,カワラヒワ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(19科41種)
【メモ】今シーズン2回目の南三陸漁港巡り。お目当てはカナダカモメに決まっているのだが未だに会えず。今回も空振り。
 さて,追波川堤防下は釣り人が多く,カモ類はいつもいる場所より,下流の方にいた。十三浜はサーファーが大勢いて,いつも2つの小さな川の河口付近にいるカモメ類が全然いなかった。アメヒ♂は2008年からこの漁港で見ているが,同じペアだとすれば,メスは完全にアメヒではない。コクガンは最終的に39羽ほど数えた。数的にはまだまだ少ない。ここは浜が非常に狭いが,人がいない時などはコクガンが浜に上がって休んでいるところだ。今日はオオワシはいなかったし,お目当てのカモメ類は,そもそも数が少なかった。カワセミが川を行ったり来たりして,すぐ近くに止まったが,露出オーバーだったので掲載しなかった。ここはサケが遡上しているので,餌が豊富でカモメ類やカモも群がって(互いに争い,牽制しつつ)食べている。
【写真】
  
■十三浜のカワウ/アメリカヒドリのペア/イカルチドリ。後ろはイソシギ。
  
■防波堤近くで採餌していたコクガンペア。/志津川湾を飛ぶコクガン/スズガモ
  
■イソシギ冬羽/セグロカモメ成鳥冬羽 虹彩は薄黄色。眼瞼は橙赤。虹彩の模様が美しい。まるで宝石のようだ。
  
■オオセグロカモメ第1回冬羽(後ろも)/ワシカモメ成鳥冬羽/アメヒ成鳥♂とヒドリガモ成鳥♂
  
■アメヒ♀でないアメヒ♂のペア/採餌するアメリカヒドリ♂/アメヒとアメヒでないペア(キャプションが長くなってしまう)


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2010年10月2日(土)南三陸漁港めぐり

2010年11月07日 | 南三陸漁港
■2010/10/2(土)10:21-1156:【天気】晴れ時々曇り
【場所】南三陸コース
【種名】カイツブリ,カワウ,ゴイサギ(成幼群れ),ダイサギ,コサギ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,スズガモ,ミサゴ,トビ,ノスリ,チュウヒ,オオバン,イカルチドリ,イソシギ,ユリカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ウミネコ,キジバト,ハクセキレイ,タヒバリ,ヒヨドリ,モズ,ヒバリ,ジョウビタキ,イソヒヨドリ,ホオジロ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(19科35種)
【メモ】石巻から南三陸コースに向かった。追波川(北上川)沿いでは例によってチュウヒが1羽とタヒバリ,カワウがいた。今回はいなかったが,カワウの中にウミウが混じることがあり,成鳥は背の色が全然違うので識別が容易だ。そろそろいてもいいオカヨシガモがいなかった。カイツブリ類もまだで,ちょっと早かったかもしれない。十三浜ではユリカモメとセグロカモメを含むウミネコとオオセグロカモメの群れ400+がいた。川が2本注いでいるため水浴びもできるので,カモメ類にとっては,休息するための条件が揃っている。海に注ぐ川と長い砂浜,付近の漁港,これが重要だ。目的地の波伝谷漁港までは相川漁港を含め観察ポイントが3カ所あるが,特に普通種しかいなかった。波伝谷ではまだ時期が早いのか,コクガンもまだだった。昨年,カナダカモメの幼羽から第1回冬羽までの羽衣の変化を観察できたが,もしまた来ていれば第2回冬羽になるので,それをイメージして探していると,ぴったりのカモメがいた。足が短く,嘴が小さく,頭が丸く,初列風切の羽縁,その他なかなかいい感じだったので,やった!と思い,ブログの表紙にまで載せたが,あとでよく見ると,ただの(とは失礼だが)オオセグロカモメの♀型だった。堤防に止まり,そこから飛び,川に入る前までは確かにそう見えたが,水に入った姿と水浴びしているのを見ると,オオセグロカモメ以外の何者でもなかった。ここは,昨年の観察でもわかったことだが,同じ種でもかなりいろいろなパターンのカモメがいてとても勉強になる。自分にとって,新松川浦漁港,釣師浜と並んで,カモメの勉強の3大フィールドの一つだ。というわけで,この段階ではうれしくて伊豆沼へ行き,カナダカモメを見ましたよとか,ウソを教えてしまったのであった!!カモメは難しい。一度写真を撮りにフィールドに行くと,帰宅してから長くて1ヶ月くらい1羽1羽写真を見てああでもないこうでもないと悩んでいるので,非常におもしろいことはこの上ないのだが,ブログにアップするのに時間がかかるのが難点だ。だいたい目の前にたくさんいて,じっくり見られるのに識別にこんなに時間がかかる鳥はあまりいないと思う。だからこそ,おもしろいのだが。
【写真】
  
■カワウの群れ。背が茶褐色。ウミウは暗緑色で,色の系統が全然違う。※3月28日の記録参照/繁殖を終えたゴイサギの大群が移動していくのを観察できた。/十三浜のカモメ類
  
■セグロカモメの成鳥夏羽個体。3枚目は同別個体。
  
■オオセグロカモメ第4回冬羽移行個体。初列風切に新羽と旧羽が見える。/オオセグロカモメ第1回冬羽/問題のオオセグロカモメ第2回冬羽メス型,ウミネコ,コサギ


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2010年3月28日(日)南三陸漁港巡り

2010年04月23日 | 南三陸漁港
■2010/3/28(日)12:08-14:39【天気】晴れ
【場所】追波川~白浜~相川~戸倉
【種名】(科種)
【メモ】今シーズン4回目の南三陸コース。オオセグロカモメ,ワシカモメ,シロカモメの第1回冬羽の擦れ具合は,新松川浦漁港でかなり観察できたので,今回は昨年12月に見つけたカナダカモメ第1回冬羽が3ヶ月の間にどのように擦れているか見たいと思った。シロカモメは,新松川浦漁港,鳥の海では3月末から5月連休までは観察できるし,カナダカモメもこの時期までいることは十分考えられる。ただ,この時期は新松川浦漁港やそれに続く新地漁港,釣師浜では大型カモメの数が非常に少なくなっているのだが,南三陸はどうか興味があった。
 さて,この日は起きるのが遅かったのだが,カモメ類は朝でないといけないということはないので,天気さえよければOKということで行ってみることにした。北上川河口北岸でカワウとウミウを見,土手沿いにタヒバリの大群に出会ったりしながら,さて,カモメ類はというと,今日も対岸の長面浜はサーファーばかりで,砂浜にカモメ類の姿は見えない。白浜海岸も全然で,ぐるっと回って相川漁港にもほとんどいない。そこで今まで行ったことがなかった大指漁港に,つづら折りの細道を下りていくと,防波堤には500羽以上のカモメ類がいた。ウミネコが大半だが,オオセグロ,セグロ,シロカモメ,ワシカモメもいる。防波堤の後ろの小島の枯れ松にはハヤブサが止まって羽繕いをしていた。そこから,10分ほど走って志津川海洋自然の家に立ち寄り,波伝谷に行ってワシカモメやコクガンを見てから,メインの漁港に行った。カナダカモメはすぐに見つかった。オオセグロカモメ第1回冬羽にもいろいろなパターンや大きさがあるが,立ち姿と比較すると胴体と足のバランスがカナダカモメでは感じがだいぶ異なる。やや小さいのはもちろんだが,足が短く胴体の後方に付いている感じに見える。嘴に関しては口角から先端までの長さをそのまま顔の側面に延長すると,ワシカモメなどでは頭からはみ出すほどだが,カナダカモメは目の位置から少し出るくらいだ。12月から3回見ているので,おそらく同じ個体だろうと思われる特徴的な大型カモメも観察できた。カナダカモメは12月と今回だけで観察は途中が抜けているが,おそらく同じ個体と思われる。また,今回はホイグリン系カモメと考えられる成鳥冬羽から夏羽移行個体も観察できた。足が一本しかなく,通常より細い。嘴の赤い部分がそれほど横長ではなく,足も黄色くはないが,ホイグリン系カモメに間違いないだろう。
 今回はここまでで,戸倉から津山に抜けて,三陸道で帰仙した。
【写真】
  
■背の色がウミウとカワウでは異なる。ウミウは濃い緑系,カワウは濃い茶系。口角もやはり明確に異なる。まだ成鳥羽になっていない個体は口角の形からウミウ。
  
■タヒバリ/ヒバリ/オオセグロカモメ成鳥夏羽
  
■ウミネコ成鳥夏羽/オオセグロカモメ成鳥夏羽 一方は左目の虹彩の左端に黒っぽい斑があり,もう一方は同じく虹彩の下端に斑があるので個体識別ができる。
  
■オオセグロカモメのペア。上の2個体/ウミネコ成鳥夏羽/カルガモ 相川漁港
  
■大指漁港のカモメ類/ワシカモメ成鳥夏羽。飛翔しているのを見ると初列風切の先端が,少し濃く,翼をたたんだ時に先端部分の色の違う箇所だということがわかる。
  
■かなり擦れて白くなっているワシカモメ第1回冬羽後期/コクガン/カナダカモメというのがすぐわかる。
  
■カナダカモメとオオセグロカモメ/嘴が12月では黒一色だったのが変化してきている。羽毛も擦れて薄くなってきているが,初列風切が濃いタイプなので,その名残は残っている。
  
■カナダカモメの初列風切りのパターン/カナダカモメが中程の位置にいる/手前の個体はワシカモメと思われる,後ろはオオセグロカモメ
  
■ホイグリン系カモメの飛翔/ワシカモメ冬羽/中程にホイグリン系カモメ
  
■ホイグリン系カモメ成鳥冬羽から夏羽へ
  
■ウミアイサ♂/イソシギ/イソヒヨドリ♂


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2010年2月7日(日)北上川~白浜~相川~小泉川

2010年02月25日 | 南三陸漁港
■2010/2/7(日)11:03-16:10【天気】晴れ
【場所】追波川~白浜~相川~波伝谷~小泉川~追分温泉~追波川
【種名】カイツブリ,ハジロカイツブリ,カワウ,ウミウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,コクガン150+,オオハクチョウ,コハクチョウ,マガモ,カルガモ,コガモ,オカヨシガモ,ヒドリガモ,アメリカヒドリ,オナガガモ,ハシビロガモ,キンクロハジロ,スズガモ,クロガモ,シノリガモ,ホオジロガモ,ミコアイサ,ウミアイサ,カワアイサ,ミサゴ,トビ,オオワシ,ノスリ,チュウヒ,ハヤブサ,チョウゲンボウ,オオバン,イカルチドリ,ハマシギ,イソシギ,ユリカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,カモメ,ウミネコ,キジバト,カワセミ,ヒバリ,ハクセキレイ,ビンズイ,タヒバリ,ヒヨドリ,モズ,ミソサザイ,ジョウビタキ,イソヒヨドリ,アカハラ,ツグミ,ホオジロ,カシラダカ,アオジ,アトリ,カワラヒワ,シメ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(25科66種)
【メモ】3度目の正直でアメヒとオオワシを見たいと思い,南三陸コースに行った。北上川沿いはやはりチュウヒもノスリも現れず,土手に下りても,前回と変わらずのカモ,ウのみだったが,かろうじてカモメが2羽いた。別に珍しくも何ともないのだが,例年,カワウ,ウミウが止まっている場所にカモメやオオセグロカモメがたくさんいるはずなのだが,たった2羽しかいない。そこから,漁港巡りをしたが,とりあえずちらっと見たら,船揚場にヒドリガモの群れが見えたので,車を降り,船揚場に一歩足を踏み入れたとたんに,足下から2羽のカモがのこのこ逃げ出した。それが何のことはないアメヒ成鳥♂と連れ合いの♀だった。ただし,この♀がちょっと面倒だ。まず頭だが,アメヒ♀なら褐色よりはやや暗灰色の羽毛が混じっているが,この個体は,周りのヒドリガモ♀とそれほど変わらない。嘴の基部は確かに他のヒドリガモと違って黒い。脇羽は♂♀とも見ることができなかったので,確認のしようがない。次は,志津川海洋自然の家に行った。ここでは,アトリ(2009年も観察),ミソサザイなどがいた。波伝谷の防波堤近く,コクガンの群れが比較的近くにいた。この群れ自体は30羽程度だったが,例によって養殖ブイの方には100羽を越す群れがいた。これで,今シーズン3度来て,150羽+のコクガンを観察したことになる。そこから漁港に行くとカモメ類はあまりいなかったが,摩耗してかなり白くなった第1回冬羽のワシカモメがいた。また例によって足下をちょこまかするイソシギがいた。このイソシギはゴムホースがコンクリートと接している間隙にしきりに嘴をかなり無理な体勢で突っ込んで採餌していたようだが,何が餌なのかはよくわからなかった。風が非常に強く,車から出るとよろめくほどだったが,杉林の上あたりの空を見上げると,カラスがハヤブサをモビングしていた。その反対側を見ると,2羽のオオワシが悠然と高空を飛んでいる。しばらく見ていると,何度か低空で真上まで何度か来てくれたので(といっても遠いが),しばらく撮影していた。何しろ風が強く,カメラを構えていても体が動き,またレンズもかなり動くので,ピントのいい写真は撮れなかったが,2羽の翼前面の白い部分のパターンの違いがよく見えた。この後,小泉川河口まで行ったが,ホオジロガモがディスプレイをしているわけでもなく,カモメ類も特に何もいなかった。そこで,来た道を戻って帰りに北上川沿いでチュウヒを見ようと思い,途中山越えし,思いもよらず道沿いにあった「追分温泉」に日帰り入浴(300円)して,峠を下って北上川に出た。河沿いを行くと,ちょうど夕日を浴びてチュウヒとノスリが飛んでいるところだった。またしても,気仙沼・唐桑,室根山に行かないでしまったが,3月か4月中にもう1回行ってみたいと思った。
【写真】
  
■船揚場で採餌するアメリカヒドリ♂ おそらく2008,2009年と観察した個体と考えられる。
  
■何度か上陸を繰り返し,採餌していた。
  
■問題の連れ合いの♀だが,嘴の付け根の黒い部分が微かにあるようなないような。どちらかというとヒドリガモの♀ではないかと思う。
  
■採餌するアメヒのペア/アメヒ成鳥♂/コクガンの群れ
  
■コクガンの群れ/ホースの下に嘴を入れて何かを採ろうとしていたイソシギ
  
■イソシギ成鳥冬羽/ワシカモメ第1回冬羽
  
■2羽で飛翔するオオワシ成鳥/翼前縁の白い部分のパターンからこの個体を仮にオオワシBとする
  
■オオワシB/オオワシB/オオワシA
  
■オオワシA/オオワシB/オオワシB


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2010年1月2日(土)北上川~相川~波伝谷

2010年02月23日 | 南三陸漁港
■2010/1/2(土)10:50-12:16【天気】晴れ
【場所】北上川~白浜~相川~波伝谷
【種名】ハジロカイツブリ,カンムリカイツブリ,カワウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,コクガン150+,マガモ,カルガモ,コガモ,オカヨシガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,スズガモ,ホオジロガモ,ノスリ,オオバン,イカルチドリ,イソシギ,ユリカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,カモメ,ウミネコ,キジバト,ヒバリ,ハクセキレイ,ヒヨドリ,イソヒヨドリ,ツグミ,アオジ,カワラヒワ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(20科36種)
【メモ】1月2日が土曜日で3日が日曜日,そして4日から出勤という何とも慌ただしい正月だった。以前は3が日と言えば金華山に必ず行っていたが,最近は5月の連休の年に1回となってしまった。ともかく,余裕のない中でどこに行こうかと思い,確実に何かはいる南三陸コースにすることにした。この日も遅くまで寝ていたので,自宅を出たのは9時30過ぎで,北上川沿いに北上した。天気はよかったが,またしても白浜も対岸もカモメ類の姿はなく,今年はいったいどうなっているのという感じだ。相川漁港でもアメヒはおらず,今年は来ないのかと思ったりもした。以前は,ヒドリガモの方が多かったが,最近はオナガガモの方が船揚場に多いようだ。波伝谷に行くと,砂浜にコクガン3羽が上陸していたが,すぐに海に入ってしまった。ただしコクガン150羽+の群れは前回よりも近く,正面の養殖ブイあたりにかたまっていた。一斉に飛び立ち旋回し,また近くに着水したが,なかなかすばらしい光景だった。漁港に行くと,前回,カナダカモメの前にいた小さいオオセグロカモメがいた。体も小さいが長めの顔つきがそっくりで,同じ個体だろう。また,やたら小さい第1回冬羽ワシカモメがいて,これも前回カナダカモメの後ろの方にいた個体と考えられる。とにかく小さく,カナダカモメくらいしかないが,ワシカモメ第1回冬羽の特徴がよく出ている個体だった。この小さい2種を見たので,今回は満足できた。時間が12時を過ぎており,またしても気仙沼まで行くチャンスを逸してしまった。だいたい,北上川のスタートが7時くらいでないと,とても室根山まではいけないのである。
【写真】
  
■ワシカモメ成鳥冬羽/オオセグロカモメ第1回冬羽。オオセグロカモメは羽毛が摩耗していって,どんどん白くなっていくのだった。ワシカモメ冬羽も同じのようだ。
  
■コクガン成鳥(手前)と幼鳥(奥)。幼鳥は羽縁が白く,全体的に成鳥の黒い部分が黒褐色。/コクガンの群翔/小型のオオセグロカモメ成鳥。
  
■小型のオオセグロカモメ/小型のワシカモメとその飛翔。とてもいつも見ているワシカモメの第1回冬羽には見えなかった。しかし,よくよく見ると,ワシカモメの特徴をよく見える個体だった。
※第3回目に続く


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2009年12月23日(水)北上川~南三陸

2010年02月23日 | 南三陸漁港
■2009/12/23(水)9:46-12:02【天気】曇り時々晴れ
【場所】追波川~白浜~相川~波伝谷~戸倉
【種名】カイツブリ,ハジロカイツブリ,ミミカイツブリ,カンムリカイツブリ,カワウ,ウミウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,コクガン150+,オオハクチョウ,コハクチョウ,マガモ,カルガモ,コガモ,オカヨシガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,キンクロハジロ,スズガモ,シノリガモ,ホオジロガモ,ミコアイサ♀,ウミアイサ♀,ノスリ,チョウゲンボウ,オオバン,イカルチドリ,イソシギ,ユリカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,カナダカモメ,カモメ,ウミネコ,キジバト,ヒバリ,ハクセキレイ,ヒヨドリ,モズ,ジョウビタキ,イソヒヨドリ,ツグミ,シジュウカラ,メジロ,ホオジロ,アオジ,カワラヒワ,シメ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(24科54種)
【メモ】今シーズン最初の南三陸コース。いつもは気仙沼,室根山まで行くのだが,天気が悪く,スタートも遅れたので,戸倉で終了した。三陸道の河北インターで下りて,北上川沿いの堤防を行き,橋を渡って,白浜海岸から,漁港巡りをするコースだ。例年,北上川沿いにはノスリやチュウヒがよく出るが,今回は工事をやっていたせいか,全然でなかった。途中,土手に下りて車を川沿いに走らせ,オカヨシガモを横目に見ながらふと助手席前方を見ると,土手でノスリがコガモを捕食しているのが見えた。ゆっくり近づき,5m位のところで助手席のウインドウを開け,じっくりしばらく観察しながら,ビデオと写真を撮影した。コガモの首はなく,内蔵もすでに食べ尽くして,新鮮なカモ肉を食べているところだった。相川漁港では,オナガガモが多くなっており,お目当てのアメヒはいなかった。そこからしばらく走って,波伝谷へと向かう。いつもの浜に出てみると,やや近くにコクガンが3羽がいたが,目を水平線の方に上げると,島から島まで,さらにぐるっと北の方の養殖場の方まで,コクガンの群れ150+が展開しているのが見えた。ここからさらに少し走って漁港を見ていった。干潮で,河口にはたくさんのカモメが群れており,その中にカナダカモメの第1回冬羽がいた。けっこう近かったので,じっくり観察できた。ぱっと群れを見た瞬間,異質な1羽だった。釣師浜や松川浦漁港はかなり通ったが,出なかったので,いつもは1月下旬に行く,南三陸に12月に来てみたら運良く見ることができたわけだ。まだまだこの時期チャンスがあるし,また小泉川河口や,気仙沼もかなりカモメ類がいるので,そのうち行ってみたいと思う。
【写真】
  
■コガモを食べるノスリ成鳥♀。狩りの場面は見なかったが土手でしきりに赤い肉や筋の部分をひきちぎって食べていた。
  
■ウミウ1羽と他はカワウ。上面の色がウミウは緑っぽいがカワウは褐色がかっている。口角はウミウが鋭角,カワウは鈍角/オカヨシガモのランディング。次列小雨覆の羽端が茶色。
  
■イソシギ冬羽(幼羽)とヒバリ。どちらも非常にフレンドリーで,バンディングサイズで観察できた。
  
■オオセグロカモメ成鳥冬羽,第3回冬羽,第1回冬羽,ワシカモメ成鳥冬羽
  
■150+のコクガンの群れが,全面の島を含む海面に展開していた。オオバンも一緒にいたのが印象的。
  
■最初の写真には,カナダカモメ冬羽の他,オオセグロカモメの成鳥冬羽の通常タイプと小型タイプ,ワシカモメ第1回冬羽の通常タイプと小型タイプが映っている。小型タイプ2種と同一個体と思われるものを1月に行った時に観察した。なお,中央部に写っている第1回冬羽はオオセグロカモメ。右手前と右奥がワシカモメの通常タイプと小型タイプの第1回冬羽。
  
■ワシカモメ成鳥冬羽,同第1回冬羽,カナダカモメ第1回冬羽,オオセグロカモメ第3回冬羽,同第1回冬羽(あまり擦れていない茶褐色の個体)
  
■カナダカモメ第1回冬羽。初列風切の褐色が濃いタイプ。体全体の大きさや嘴はオオセグロカモメと比べ小さく,足もやや短く,頭が丸くかわいい。一見して他の大型カモメと異質なものを感じた。
  
■カナダカモメ第1回冬羽の飛翔。


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2009年1月25日(日)追波川~岩井崎~室根山

2009年02月19日 | 南三陸漁港
■2009/1/25(日)9:00-15:30【天気】晴れ,2/11(水)の写真もあり
【場所】追波川~白浜海岸~相川漁港~波伝谷漁港~御伊勢浜~岩井崎~室根山
【種名】カイツブリ,ハジロカイツブリ(大群),カンムリカイツブリ,カワウ,ウミウ,ヒメウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,コクガン18,オオハクチョウ,コハクチョウ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヨシガモ,オカヨシガモ,ヒドリガモ,アメリカヒドリ♂1♀1,オナガガモ,ハシビロガモ,ホシハジロ,キンクロハジロ,スズガモ,クロガモ,シノリガモ,ホオジロガモ,ミコアイサ,ミサゴ,トビ,ノスリ,チュウヒ3,チョウゲンボウ,オオバン,イカルチドリ,イソシギ,ユリカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,シロカモメ,カモメ,ウミネコ,キジバト,コゲラ,ヒバリ,ハクセキレイ,セグロセキレイ,タヒバリ,ビンズイ,ヒヨドリ,モズ,ジョウビタキ,イソヒヨドリ,ツグミ,ウグイス,キクイタダキ,エナガ,シジュウカラ,ホオジロ,カシラダカ,アオジ,オオジュリン,アトリ,カワラヒワ,ベニマシコ,シメ,スズメ,ムクドリ,ミヤマガラス,ハシボソガラス,ハシブトガラス(25科54種)
【メモ】今シーズン初めて追波川~相川漁港~岩井崎へ行った。橋を渡って北上水辺センター付近の北上川左岸の芦原にはいつもチュウヒがいるが,この日も3羽いた。ここで,ISOを200にしたつもりが500になっていたのを後から気づいた。チュウヒをしばらく見て,飯野川高校前を通過し,白浜海水浴場にカモメ類を見に行った。ところが,そこでは津波の防災訓練が行われ,たった今終わったところと,みんな帰り支度であった。当然砂浜にはカモメもコクガンもおらず,がっかりしてふと長面海水浴場の方を見ると,そちらの方にコクガンとカモメ類がいた。500mほど戻って,対岸の一番近いところに歩いていって観察した。コクガンは全部で18羽,シロカモメを含む大型カモメの群れがいた。道路に戻ろうとすると,民家の庭先にイソヒヨドリがいて盛んに採餌していた。相川漁港では昨年同様アメリカヒドリのペアがいた。もしかしたら同じ個体かも知れない。ISO200で十分な天気だったので,500で撮影したのはとても残念だった。ここは他にワシカモメやイカルチドリもいる漁港である。そこから神割崎のオートキャンプ場に行き,ルリビタキでもいないかと思って周りを見たが小鳥類はカワラヒワとスズメくらいしかいなかった。志津川に行く途中,波伝谷漁港があるが,ここにはオオワシやコクガンがいるところだ。コクガンは狭い砂浜によく上がるので,至近距離から見ることができる。2/11には志津川海洋青年の家ではアトリを見た。津谷川河口は以前から見てみたいところだったが,今回初めて行ったが,なかなかよいところだ。海岸ではサーファーが多かったが,川には大型カモメやカモ類がかなりの数がいた。この日2羽目のシロカモメ第1回冬羽の飛翔や,ホオジロガモの大群がいて盛んにディスプレイをしていた。まあ首が柔らかいから,頭を背中に急につけても別に痛くもないのだろうが,あれを人間がやったら鞭打ちになる。岩井崎と御伊勢浜は何もいなかったが,岩井崎ではシロカモメ成鳥冬羽がいた。すぐ近くを飛んだが,双眼鏡で識別しているうちに潮吹き岩の方へ飛んでいった。最後に室根山の700m付近まで登り,それ以上は積雪のため行けないところまで行って,眼下の広大な牧草地にワシタカの姿を求めたが何もでなかった。帰りにエナガなんかを撮ったりして帰ってきた。2月11日は所用で志津川までいって,アトリの群れを見たのはよかった。
【写真】
  
■追波川左岸の葦原のチュウヒ/何となく春めいた景色のハジロカイツブリの群れ
  
■長面海岸のコクガンの群れとカモメ類の群れ。シロカモメ第1回冬羽が混じる
  
■白浜海岸のイソヒヨドリ♂,民家の庭先と屋根の上を行ったり来たりしていた/漁港の堤防に止まっているオオセグロカモメとワシカモメの第1回冬羽/アメリカヒドリのペア
  
■アメリカヒドリのペア
  
■アメリカヒドリのペア/ワシカモメ成鳥冬羽
  
■ワシカモメ成鳥冬羽,カモメの類の虹彩,眼瞼の色や模様は種によってまた個体,年齢によって変化するのがまたおもしろい点だ/オオワシ成鳥2羽のうち1羽,ペアで越冬しているらしい
  
■シロカモメ第1回冬羽/オカヨシガモ,ペアの飛翔
  
■ホオジロガモのディスプレイ/エナガ
  
■アトリ♀成鳥冬羽。2本の頭側線が特徴
  
■ワシカモメ第1回冬羽/ワシカモメ第4回冬羽/オオセグロカモメ成鳥夏羽


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2008年3月29日(土)相川漁港・岩井崎方面

2008年06月11日 | 南三陸漁港
■2008/3/29(土)7:30-10:30【天気】曇り時々晴れ
【場所】追波川~白浜海岸~相川漁港~波伝谷漁港~御伊勢浜~岩井崎
【種名】アビ,ハジロカイツブリ,ミミカイツブリ,カンムリカイツブリ,カワウ,ウミウ,ヒメウ,ダイサギ,コサギ,クロサギ黒色型,アオサギ,オオハクチョウ,マガモ,カルガモ,コガモ,オカヨシガモ,ヒドリガモ,アメリカヒドリ,オナガガモ,ハシビロガモ,ホシハジロ,キンクロハジロ,スズガモ,クロガモ,ビロードキンクロ,シノリガモ,ウミアイサ,ミサゴ,トビ,ノスリ,チュウヒ,チョウゲンボウ,オオバン,シロチドリ,ハマシギ,ユリカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,カモメ,ウミネコ,キジバト,コゲラ,ヒバリ,ハクセキレイ,ヒヨドリ,モズ,ジョウビタキ,ツグミ,シジュウカラ,メジロ,ホオジロ,カシラダカ,アオジ,オオジュリン,カワラヒワ,シメ,スズメ,ムクドリ,オナガ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(25科61種)
【備考】例年,3月下旬に行っている追波川右岸から南三陸コースを探鳥した。天気があまりよくなく,光量不足の日で,時々陽がさす程度だった。白浜海岸に行くと,コクガンと大型化カモメ類の群れが渚にいた。相川漁港では,大型化カモメ類はオオセグロカモメしかいなかったが,船揚場でアメリカヒドリの♂♀が休息していた。陸の上で見るアメリカヒドリは,苫小牧北大研究林の池以来だ。期待していた岩井崎は満潮の時間で,干潮時にはいつもいる場所にコクガンの姿はなかった。クロサギが遠くの岩礁で採餌していたが撮影する前に(といっても逆光で証拠写真くらいだが)岩の後ろにまわってしまって,20分くらい出てくるのを待っていたが,一度きり顔を出しただけで,そっちの方が採餌しやすいのが全然出てこなかったので,諦めて帰った。県内でクロサギをこれまで見たのは,ここと,蒲生と,田代島,網地島くらいだ。このコースは時間さえあれば,午後までいて気仙沼の海鮮市場で昼食を取り,岩井崎にもう一度いくといいのだが,まあ今回は時間もなく,仕事の合間に鳥見をしている状態なので,これくらいで致し方ないところだ。
【写真】
  
■ノスリ 追波川/コクガンの群れ 白浜海岸
  
■オオセグロカモメ,セグロカモメ,ウミネコの群れ 白浜海岸/オオセグロカモメ成鳥夏羽/ヒドリガモ 相川漁港
  
■相川漁港 ヒドリガモ,アメリカヒドリ♂♀,カルガモ,オナガガモ
  
■羽繕いをするアメリカヒドリ♂


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2006年2月11日(土)岩井崎他

2006年02月19日 | 南三陸漁港
■2006/2/11(土)9:00-13:00【天気】晴れ
【場所】北上川~相川漁港~波伝谷~岩井崎~大川
【種名】カイツブリ,ハジロカイツブリ,カンムリカイツブリ,カワウ,ウミウ,ヒメウ,アオサギ,ダイサギ,コサギ,コクガン13,マガン4(通過),オオハクチョウ,コハクチョウ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ホシハジロ,キンクロハジロ,スズガモ,シノリガモ,ホオジロガモ,ウミアイサ,ミサゴ,トビ,ノスリ,チュウヒ,オオバン,タゲリ,イカルチドリ,ウミネコ,カモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,ユリカモメ,キジバト,ハクセキレイ,タヒバリ,モズ,ツグミ,ジョウビタキ,イソヒヨドリ,シジュウカラ,ホオジロ,カシラダカ,アオジ,カワラヒワ,ベニマシコ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(19科54種)
【備考】コクガンと大型カモメ類を見にいつものコースを走った。月浜から白浜まではカワウ,ヒドリガモ,スズガモが多い。例年だとカンムリカイツブリとハジロカイツブリの大群が見られるのだが,この日は,ほとんど数羽しかいなかった。チュウヒが葦原をゆったりと飛び,上空ではノスリがカラスにモビングされていた。土手からカワウやカモメ類を見ていると草原にタゲリがいた。たいていは田圃で見るので,土手の草原という環境で見るのは初めてだ。相川漁港は,ワシカモメの第1回冬羽と第4回冬羽がいたが,第4回の方はすぐに飛んで行って照明灯の上に止まった。下から見るとただ大きいだけで何カモメかわからない状態だ。漁港にはイカルチドリの群れがいて採餌している。たいてい,4,5羽いつもいる。コンクリート斜面についた藻を食べているようだ。この藻というのは,カモ類やカモメ類も食べている。南三陸町の波伝谷付近は時々コクガンが見られる。今回も3羽ほどいたが,遠かったので撮影はしなかった。本吉町の大沢漁港(?)もいつも立ち寄る場所だが,この砂浜ではワシカモメの第3回冬羽とセグロカモメの第1回冬羽がいた。最後は目的地の岩井崎だが,行ってみると満潮に近く,コクガンが遠くに見えるばかりだったので,「海の市」に行って,海鮮丼を2日連続食べて(前日は出張で気仙沼)時間をつぶし,戻ってみるといつものポイントにコクガンが13羽いて採餌していた。近くにエンジンをかけて止まっている車があって,コクガンたちはいつもより警戒心が強かった。羽縁の白い若鳥が半数近くいた。今年度,コクガンを見た場所としては,蒲生,田代島,石巻雲雀地区,波伝谷,御伊勢浜の計6カ所である。
【写真】
  
■カワウのランディング/コクガンの群れ,羽縁が白いのが若鳥
  
■セグロカモメ第1回冬羽/ワシカモメ第1回冬羽/ワシカモメ第3回冬羽



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2005年3月19日(土)岩井崎他

2005年03月19日 | 南三陸漁港
■2005/3/19(土) 9:00-15:00 【天気】晴れ 
【場所】北上川、相川漁港、御伊勢浜、岩井崎、唐桑
【種名】カイツブリ、ハジロカイツブリ、カンムリカイツブリ、カワウ、ウミウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、コクガン14、マガモ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、シノリガモ、ホオジロガモ、カワアイサ、ウミアイサ、ミサゴ、トビ、チュウヒ、ノスリ、オオバン、ユリカモメ、オオセグロカモメ、ワシカモメ、カモメ、ウミネコ、キジバト、カワセミ、コゲラ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、ツグミ、シジュウカラ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(20科48種)
【備考】今回は唐桑町の畠山重篤氏に講演を依頼するために行った。北上川の様子は前回大群がいたカワウは、船が漁をしていたためほとんど見られなかった。葦原をチュウヒ♀成鳥が飛ぶ。白浜に近づいて、やっとカモたちの大群が姿を見せ始めた。スズガモが全体的に多いが、ヒドリガモもかなりいる。スズガモをアップで順光で撮るなら北上川の南岸がいいようだ。相川漁港では、一緒に行った家内がしきりに浜の人たちと話していた。カメラを持ってワカメの塩蔵作業場をうろついていたら、なんとかかんとか言われた。家内が笑っていたので何と言った?と聞いたら、「カメラで撮りすなよ。明日の朝新聞に載ったらおしょすいがらっしゃ」と言ったそうだ。意味は宮城県人ならわかると思うので省略する。その浜の中に若くてきれいな子がいて、家内が「美人ね」と言っていた。小さな漁港の作業場の人々そのものが風景になる感じがした。カモメ類は、前回とほぼ同じ種類がいた。相川漁港を後にして、志津川から御伊勢浜、岩井崎に行った。満潮でとにかく何もいない。畠山さんと約束の時間が近づいてきたので、気仙沼市内に入り、唐桑に向かった。大島フェリー乗り場から時間を計ったら、目的地の水山養殖場までは30分とかからなかった。峠までの曲がりくねった山道を軽快に走り、一気に峠をくだる。実に快適なドライブだ。途中で道を聞くと近くの入江を教えてくれた。遠浅の入江で、カワセミが低い堤防の上に止まって獲物を狙っていた。畠山さんにお会いして、講演の依頼やら、よもやま話をして小1時間ほどたったので、おじゃますることにした。車に戻ると浜には何とも不似合いな焼き芋屋の車が来ていて、果たしてその焼き芋が非常にうまかった。気仙沼に戻り、「海の市」に2時間ほどいたあと、もう一度岩井崎に戻った。潮が引いていて、コクガンの群れが岩礁で採餌していた。離れたところには10羽ほどの群れがいた。それから大川に行ったが、前回のハクチョウ、カモ、カモメ類は全くいなかった。川の水かさもかなり多かった。
【写真】
  
■コクガンの群れ-この日は14羽観察した
  
■オオセグロカモメ成鳥夏羽/同第2回夏羽(肩羽に灰色の羽毛)/同第1回冬羽A
  
■オオセグロカモメ成鳥夏羽/ワシカモメ第4回冬羽/ウミネコ成鳥夏羽


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2005年2月12日(金)相川,大川,岩井崎

2005年02月12日 | 南三陸漁港
■2005/2/12(金) 8:00-14:00 【天気】晴れ 
【場所】北上川、白浜海水浴場、大室漁港、相川漁港、歌津漁港、大谷海岸、御伊勢浜、岩井崎、大島、大川
【種名】カイツブリ、ハジロカイツブリ、ミミカイツブリ、カンムリカイツブリ、カワウ、ウミウ、ヒメウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、コクガン8,オオハクチョウ、コハクチョウ、マガモ、カルガモ、コガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、クロガモ、シノリガモ、ホオジロガモ、ミコアイサ、ウミアイサ、カワアイサ、ミサゴ、トビ、チュウヒ、ノスリ、ハヤブサ、オオバン、シロチドリ、ユリカモメ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、ワシカモメ、シロカモメ、カモメ、ウミネコ、キジバト、コゲラ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、シロハラ、ツグミ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ミヤマガラス、ハシボソガラス、ハシブトガラス(22科64種)
【備考】朝の7:50に自宅を出て、三陸道から北上川沿いに追波湾に出た。北上川はカワウとスズガモ、カンムリカイツブリの大群がいた。漁港巡りは大室漁港から始まったが、ワシシロはいなかった。相川漁港では小さい川が漁港に注いでおり、そこにワシカモメはじめいろいろいた。志津川湾は広すぎるのでパスし、歌津漁港をちょっと見て(いない)、大谷海岸から御伊勢浜、岩井崎にいった。しかしこの日からフノリ漁の解禁とかで、浜は人だらけ、御伊勢浜は高校運動部のトレーニング場となっていて、鳥はちっともいなかった。かろうじてコクガン8羽が岩井崎のいつもの養殖筏にいただけ。大島に渡るが、とにかく広すぎる。タクシーが何台も待っていた。民宿予約センターに理事長さんを訪ねるがあいにく留守(ワカメ漁に行ったとか)で、ご挨拶だけして帰ってきた(仕事)。帰りは大川によってハクチョウの餌場に行く。運良くシロカモメの成鳥冬羽を見ることができた。キンクロの中に一羽スズガモがいたが、ただのスズガモだった。あとは3月下旬の潮干狩りシーズンにもう1回行く予定である(唐桑まで、仕事)。
【写真】
  
■セグロカモメ成鳥冬羽,眼瞼が赤い/シロカモメ成鳥冬羽
  
■シロカモメ成鳥冬羽/ワシカモメ第4回冬羽


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2003年4月~2004年3月岩井崎

2004年05月29日 | 南三陸漁港
■ 3/20(土)13:00-14:00 【天気】晴れ
【場所】気仙沼市岩井崎、御伊勢浜
【種名】ウミウ、コクガン3、シノリガモ、ホオジロガモ、ウミアイサ、トビ、キジバト、オオセグロカモメ、ウミネコ+++、ビンズイ、イソヒヨドリ、ジョウビタキ、アオジ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(12科17種)
【備考】 またしても家族で行楽ついでの探鳥だった。岩井崎の潮干狩り会場に着いたときは、満潮状態だった。いつもの堤防奥の空き地に駐車すると、ジョウビタキやアオジが灌木の中にいた。コクガンは3羽でかなり遠かったが、海藻を食べるために逆立ちを繰り返していた。

■ 2/1(日)14:00-14:30 【天気】晴れ
【場所】気仙沼市岩井崎、御伊勢浜
【種名】ハジロカイツブリ、ウミウ、コクガン1、マガモ、カルガモ、シノリガモ、ホオジロガモ、ウミアイサ、トビ、キジバト、オオセグロカモメ1、ウミネコ+++、ハシボソガラス、ハシブトガラス(7科13種)
【備考】 行楽ついでではあったが、それにしても岩井崎、御伊勢浜とも鳥影は少なかった。大型カモメが全然おらず、オオセグロカモメがかろうじて1という変な状況で、コクガンがかろうじて1羽いただけだった。次回3月に期待したい。

■ 12/13(土)12:00-13:30 【天気】豪雨、風はやや強し
【場所】気仙沼市岩井崎、御伊勢浜、大谷漁港
【種名】ミミカイツブリ1、ウミウ+、コサギ1、シノリガモ(♂5♀1、♂3♀1、♂4♀2、♂1♀1、♂1♀1、♂2♀1、♀1、♀1)、トビ+、キジバト1、セグロカモメ2、オオセグロカモメ++、ワシカモメ2、ウミネコ++、ハクセキレイ3、モズ1、イソヒヨドリ♂3♀2、ホオジロ2、スズメ+、ムクドリ++、カケス1、ハシボソガラス+、ハシブトガラス(13科19種)
【備考】そろそろコクガンが来ているかもしれないと思い、岩井崎に行ってみた。一関から雨が降り始め、岩井崎は風こそそれほど強くないが、いわゆる豪雨で、潮干狩り場には大波が打ち寄せていた。防波堤のすぐ近くにシノリガモ♂5が♀1を追いかけて求愛行動をしていた。♂が一斉に横一列にぴったり並んで♀を追ったり、一列に並んで後を追ったり、あるいははしゃいでぱたぱた羽ばたいたりと、いろいろ涙ぐましい様子だった。御伊勢浜でも♀をわがものにしようと、グループ交際をしている群れや、すでにペアfが出来ているもの、どういうわけか、♀1羽だけ離れてうかんでいるものなどいろいろあった。シノリガモというのは本当におもしろいカモである。ワシカモメは岩井崎に1羽と御伊勢浜の漁港の岸壁に他の大型カモメ類と一緒に1羽の計2羽いた。大谷漁港では、昨年同様、いかにもワシカモメ風セグロカモメが1羽いた。昨年は電柱に止まっていた1羽がワシカモメだと思って撮り続けていたら、ただのセグロカモメで光のかげんで初列風切りがかなり灰青色に見えたのだった。飛んで別のところにいったらただのセグロカモメだった。ワシカモメはこれまでの経験だと2,3月でも成鳥夏羽のものと冬羽のものが見られるが、顔がセグロカモメなんかとは明らかに違う。骨格が違うのだと思うが、成鳥夏羽は雪だるまのようにふわっとした顔をしているし、冬羽では何となく陰険な顔をしている。コクガンがいなくて残念だったが、ここはいろいろな鳥がでそうなフィールドである。そのうち寒くなったらまたこようと思った。

2003年3月23日(日)岩井崎

2003年03月23日 | 南三陸漁港
■2003/3/23(日)11:00-13:00【天気】晴れ
【場所】岩井崎,御伊勢浜,大谷漁港
【種名】コクガン18,ワシカモメ成鳥
【備考】岩井崎の潮干狩り会場にコクガンを見に行った。たまたまNHKの夕方のニュースを見ていたら,潮干狩りに興じる親子のバックに陽炎に揺らめいてコクガンの群れが映っていた。もうすぐ4月になるのにまだいるのかと思い,また潮干狩り会場にいるというのは何ともすごいというか,すばらしいというかそういう感じがした。11:00に着いて、そこへ行ってみると,ニュースの通り,赤,黄色,白,黒といったカラフルな上着でたくさんの家族が潮干狩りをやっている。その傍らで人を全く気にせず,海草を食べながら泳いでいる黒白パターンの鳥の群れがいた。コクガンだ。最初防潮堤の上から数えたら18羽いて、カメラを取りに戻ったら8羽と10羽の群れに分かれ、そのうち10羽がアサリ採りをしている家族の方へやってきた。ちっちゃい赤のコートを着た子どもが「おとうさんアサリ5つ採った!」と話しているすぐそばをコクガンが泳いでいるのだ。思わず唖然としてしまった。これが身近な自然でなくて何だろう!こんなに身近に-何しろしゃがむとコクガンの喫水と同じ高さになるのだ-見たのは初めてだ。写真も当然,かなり低い位置から撮影している。1時間ほど見てから別の浜に移動したら、今度はワシカモメがやはり海草を採っている人のすぐそばでくるくる回りながら海草を食べていた。それから近くの海草だらけの岩場でゆっくり羽を休めていた。

【写真】
  
  
■コクガンの群れ


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