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私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

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2014年1月3日(金)南三陸コース

2014年01月03日 | 南三陸漁港
■2014/1/3(金)10:22-14:32【天気】曇り
【場所】追波川-長面浦-十三浜-大室・小室漁港-相川漁港-波伝谷漁港-戸倉海岸
【種名】コクガン52,コハクチョウ,オオハクチョウ,オカヨシガモ,ヒドリガモ,マガモ,カルガモ,コガモ,ホシハジロ,キンクロハジロ,スズガモ,シノリガモ,クロガモ,ホオジロガモ,ミコアイサ,カワアイサ,ウミアイサ/カイツブリ,カンムリカイツブリ,ハジロカイツブリ/キジバト/ヒメウ,カワウ,ウミウ/アオサギ,ダイサギ,コサギ/オオバン/イカルチドリ冬羽3/イソシギ冬羽1/ユリカモメ,ウミネコ,カモメ,ワシカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ/ミサゴ,トビ,ノスリ/モズ/カケス,ミヤマガラス,ハシボソガラス,ハシブトガラス/ヒバリ/ヒヨドリ/ミソサザイ/ムクドリ/ツグミ,ジョウビタキ,イソヒヨドリ♀/スズメ/ハクセキレイ,タヒバリ/カワラヒワ,ベニマシコ/ホオジロ,カシラダカ,アオジ,オオジュリン(21科59種)
【メモ】天気はよくなかったが,時間をかけて震災・津波復興の様子を見ながら南三陸コースを探鳥した。追波川(北上川)沿いの堤防兼道路は4車線の南側2車線が通行可となっている。その分,広大なアシワラや川岸が見づらくなっている。以前はよく見られたチュウヒの出現回数が震災後は確実に減っており,今日は往復で1羽も見ることができなかった。ノスリも少なく,ハヤブサ類は0だった。大川小学校付近の杉林付近に1000羽以上のカシラダカの群れがいた。長面浦に行くと,津波で破壊されしばらくそのまま残されていた家々があったところは整地されていたが,稲荷神社の方は以前のままだった。引き返す道々でカモの小群を見,大川小学校の前を通り,新北上大橋を渡って十三浜の方を見ていくことにした。
堤防工事がこの辺はだいぶ進んでいるが,仙台湾と比べれば進捗状況は遅い。対岸の堤防工事も以前から進んでいて,川岸にカワウとカモメ類の大群がいた。以前から長面浜はカモメ類の大群やコクガン,カワウがいたが,今日のカモメ類の個体数は4kmほどある堤防沿いで今まで見た中でも最大級だった。立神地区から長塩谷地区前面海面(直線約400mの範囲)には,前回は見られなかったクロガモの群れが300羽ほど観察できた。スズガモとキンクロハジロの小群も混じっていた。白浜のカモメ類を期待したが1羽もいなかった。大室小室漁港ではコクガンが4羽程度しかおらず,釣り人も比較的多くでていたのでカモメ類を間近で観察することはできなかった。
相川漁港に移動すると,いつもより数は少ないが例によってコクガンが船揚場で採餌していた。アメヒ♂は大室,小室,相川とも観察できなかった。相川漁港の崖にはいつもミソサザイがいるが,日陰なのでまともに撮影したことはない。漁港の防波堤工事がかなり進んでいて,ウミネコ,オオセグロカモメ,カモメがたくさん止まっていた。港内にはハジロカイツブリの夏羽に移行中の個体が潜水を繰り返していた。イソシギとイカルチドリもいつもの場所でせわしなく動いている。
波伝谷漁港付近にはまたコクガンがいたが,カモメ類はワシカモメくらいだった。この漁港はオオセグロカモメの♀型や極小型などちょっと変わった個体が見られる頻度が高い。途中の長清水漁港にもコクガンが例年いるが今日は観察できなかった。戸倉海岸に行くと,コクガンやウミアイサ,カモ類が多かったが,折立川は最近環境が変わったのか,震災後も多く見られたカモ類やカモメ類は全然見られなくなってしまっている。いつもいるカワセミも今日はいなかった。
※メモ中に出てくる距離はアスカカンパニーE-Studentマップサイトで計測したものです。そのうち面積計測も実装される予定ですので,ぜひ活用してください。
【写真】
  
■北上川(追波川)の対岸/排水が行われたが再び冠水している。ユリカモメとカモメ/ヒドリガモ(長面浦)
  
■カシラダカ♀/ほぼ被災後の姿の稲荷神社付近/洞ヶ崎・沼下付近
  
■スズガモとホオジロガモ♀/ダイサギ/ホシハジロ
  
■富士川の堤防の工事とカモメ類の群れ/八景島?とコクガン/相川漁港の船揚場で採餌するコクガンの群れ
  
■ワシカモメ成鳥冬羽/オオセグロカモメ第1回冬羽/オオセグロカモメ成鳥冬羽(波伝谷漁港)
  
■オオセグロカモメ/ワシカモメ成鳥冬羽/ウミアイサ♂
  
■コクガン幼羽/夏羽になりかけのハジロカイツブリ/スズガモとクロガモの群れ


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2013年12月1日(日)南三陸コース

2013年12月01日 | 南三陸漁港
■2013/12/1(日)12:11-12:53【天気】晴れ
【場所】相川漁港,大室・小室漁港
【種名】ハジロカイツブリ,カンムリカイツブリ,ウミウ,コクガン21,カルガモ,ヒドリガモ,ミサゴ,トビ,イカルチドリ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,ウミネコ,イソヒヨドリ♀(7科14種)
【メモ】戸倉海岸から白浜海岸往復コースで観察した。相川漁港と大室漁港でコクガンを見た他は,ワシカモメを今年はじめて見たくらいだった。ガソリンを入れていくのを忘れ,白浜海岸のスタンドでやっとのことで入れてもらって助かった。クロガモはこの時点ではまだ見えなかった。満潮近くだったので,白浜海岸は砂浜も広く出ておらず,カモメ類は少なかったが,小室漁港の防潮堤の上には大群がいた。
【写真】
  
■ワシカモメ成鳥冬羽2個体
  
■オオセグロカモメ 順に第2回冬羽,幼羽,第1回冬羽
  
■オオセグロカモメ♀型成鳥冬羽/コクガンの群れ/コクガン幼羽


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2013年11月3日(日)南三陸コース

2013年11月03日 | 南三陸漁港
■2013/11/3(日)8:01-10:38【天気】曇り時々晴れ
【場所】追波川~白浜海岸~相川漁港~波伝谷漁港~戸倉海岸往復
【種名】カイツブリ,ハジロカイツブリ,カンムリカイツブリ,カワウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,オオハクチョウ,コハクチョウ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,ホシハジロ,キンクロハジロ,スズガモ,トビ,ノスリ,オオバン,ユリカモメ成鳥冬羽1,タイミルセグロカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ウミネコ,カワラヒワ,ムクドリ,スズメ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(9科27種)
【メモ】「ツールド東北」開催の日だったので石巻専修大学出発の時間や各コースの時間等を事前に調べ,できるだけ遭遇しないように行ったが,特に交通規制や安全面での問題はなかった。道々でたくさんの人々が声援を送り,次々に本格的な選手からハイアマチュア,アマチュアレベルと思われる人たちが,一人,あるいはグループでアップダウンのきつい南三陸コースを走っていた。中には坂で自転車を押している人,チェーンが外れて仲間と一緒に直している人もいたが,ほとんどは軽快に沿岸コースを被災地を横目に見ながら走り抜けていった。専修大から女川,そして雄勝を経由して大川小近くの新北上大橋を渡り,・・・・・と気の遠くなるような曲がりくねった海岸の山坂を走るわけで,一番長いコースで160kmというのは,自宅から戸倉海岸まで高速と南三陸沿岸の道路を戸倉海岸まで行き,そこから引き返して春日サービスエリアまでの距離がちょうど160kmだった。これを自転車でというのだからすごい。よく蔵王エコーラインを自転車で登坂していく人を見るが,あれももちろんすごい。自転車をやる人は何ということはないのだろうが,感心することしきりだ。
 さて,追波川沿いの道は工事がずいぶん進んでいて,4車線分の道路もかなりの距離になっているし,堤防の工事も進んでいる。新北上大橋から河口までの堤防工事も本格的になり,以前はカワウ,ウミウ,オカヨシガモなどのカモ類が多かった場所は工事のために鳥はほとんどいない。各漁港や戸倉海岸は珍しくほとんど鳥がおらず,クロガモやコクガンの姿も発見できなかった。ただ,白浜海岸でオオセグロカモメ,セグロカモメ,ウミネコの大群がいて,群れの中に,タイミルセグロカモメ2羽と,ユリカモメ1羽が混じっていた。震災前だとカモメを見る場所と言えば,追波川河口と福島県新地町の釣師浜,それに一番は新松川浦漁港と相場が決まっていたのだが,これらはまったくだめになってしまったので,今日の白浜海岸はラッキーだった。500羽以上の群れで,ちょうどこの時期オオセグロカモメとセグロカモメそれにウミネコの渡りの途中の混群を見ることがあるので,そのパターンだと思う。
 これからはいよいよ南三陸のシーズン。がんばってカナダカモメを探したい。
【写真】
  
■ノスリ成鳥♀/ハシボソガラス成鳥/新北上大橋とオオハクチョウ
  
■オオセグロカモメ幼羽,第1回冬羽,第2回冬羽,第3回冬羽,第4回冬羽,成鳥冬羽がいる。
  
■オオセグロカモメ幼羽,第1回冬羽,第3回冬羽,第4回冬羽,成鳥冬羽がいる。/半分の群れ,反対側に同じような群れ
  
■セグロカモメ成鳥冬羽/オオセグロカモメ第1回冬羽/タイミルセグロセグロカモメ幼羽
  
■セグロカモメ,オオセグロカモメ,ウミネコの混群/セグロカモメ成鳥冬羽/オオセグロカモメ第1回冬羽
  
■タイミルセグロカモメ成鳥冬羽/セグロカモメ成鳥冬羽
  
■タイミルセグロカモメ成鳥冬羽個体/タイミルセグロカモメ成鳥冬羽(別個体)とセグロカモメ成鳥冬羽。最初のタイミルセグロカモメと後のそれとでは,前者は後者ほど背の色が濃くない。ただし後者もウミネコほど濃くはない。足の色も2個体で若干違う。
  
■オオセグロカモメ幼羽。2個体とも。


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2013年3月10日(月)南三陸コース

2013年03月10日 | 南三陸漁港
■2013/3/10(月)9:38-13:08【天気】曇り 他に2012/12/1(土),12/23(日),2013/1/1(火),
【場所】十三浜,南三陸
【種名】カイツブリ,ハジロカイツブリ,カンムリカイツブリ,カワウ,ウミウ,ヒメウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,コクガン,オオハクチョウ,コハクチョウ,マガモ,カルガモ,コガモ,オカヨシガモ,ヒドリガモ,アメリカヒドリ,オナガガモ,ハシビロガモ,ホシハジロ,キンクロハジロ,スズガモ,クロガモ,シノリガモ,ホオジロガモ,ミコアイサ,ウミアイサ,カワアイサ,ミサゴ,トビ,ノスリ,チュウヒ,ハヤブサ,コチョウゲンボウ,チョウゲンボウ,オオバン,イカルチドリ,イソシギ,ユリカモメ,タイミルセグロカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,カモメ,ウミネコ,キジバト,カワセミ,ヒバリ,ハクセキレイ,セグロセキレイ,タヒバリ,ヒヨドリ,モズ,ジョウビタキ,イソヒヨドリ,ツグミ,ホオジロ,カシラダカ,カワラヒワ,シメ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(22科52種)
【メモ】今シーズンの南三陸コースは計4回行った。毎回大川小学校から長面浦は立ち寄っている。3月10日に行くか11日に行くか迷ったが,前日に行くことにした。それまで地盤沈下と冠水していた地域がやっと陸地となり,当日はテレビ局も来ており,大勢の人々が遺体の捜索をしていた。午後は風がすさまじく,対岸から見ると,ものすごい土埃が長面地区一帯に吹き荒れていた。サカツラガン情報もいただいたが,この日は結局見つけることができなかった。漁港・浜巡りは,長塩谷地区-白浜海岸-小室・大室漁港-相川漁港-長清水(ながしず)地区-波伝谷漁港-戸倉海岸の各ポイントを毎回観察している。
コクガンは大室,相川,長清水,戸倉で10数羽~80羽程度で,昨年より少なかった。カモメ類もまだ港が復興途上で餌も少ないことから,震災前と比較すると個体数がかなり少ない。そんな中でも波伝谷漁港は水揚げも少しずつあり,カモメ類が漁船や岸壁に群れる姿がやや見られるようになってきた。ただ,漁港北側に注ぐ河口の環境が大幅に悪化したことから,以前は相当数のカモメ類が干潮時に群れていた場所が,干潮になっても底が出てこないことから,ここに集まるカモメ類はかなり減少している。ここは過去2回カナダカモメを観察した場所だったが,以前の環境に戻るには相当の年数が必要だろう。タイミルセグロカモメは今シーズン2回戸倉海岸で見ることができた。最初の観察個体は片方の足を負傷していたが,今回観察した個体はそういう感じは全くない個体だったので,別個体かもしれない。シーズン白浜海岸は最近カモメ類の群れが見られるようになってきているが,以前は砂浜が広がり,かなりの個体数がいた長塩谷地区は海岸線が地盤沈下して砂浜が消失し,以前は見られなかったクロガモの大群が見られるようになった。アメリカヒドリは,相川で若い個体もしくはハイブリッドが,成鳥♂は白浜,大室漁港で観察することができた。
【写真】
  
■タイミルセグロカモメ成鳥冬羽,足を負傷していた。(戸倉)/ワシカモメ♂型第4回冬羽(大室)/コクガン成鳥,奥の1羽幼鳥(大室)
  
■コクガンの群れ(波伝谷)/クロガモの群れ(長塩谷)/コクガンの群れとアメリカヒドリ若鳥もしくはハイブリッド(相川)
  
■アメリカヒドリの若鳥,もしくはハイブリッド/イカルチドリ/オオセグロカモメ第1回冬羽♀型個体
  
■どちらもオオセグロカモメ第1回冬羽/アメリカヒドリ成鳥♂
  
■白浜海岸にいた♂個体(上記写真)が,大室漁港に移動/コクガンのファミリー。親2子3羽計5羽で行動していた。
  
■ワシカモメとオオセグロカモメの第1回冬羽/ウミネコ,カモメ,オオセグロカモメ/タイミルセグロカモメ成鳥冬羽
  
■争うコクガン/セグロカモメ成鳥冬羽/クロガモ


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2012年12月1日(土)南三陸コース

2012年12月10日 | 南三陸漁港
■2012/12/1(土)11:34-13:43【天気】曇り
【場所】南三陸,追波川
【種名】カイツブリ,ハジロカイツブリ,カンムリカイツブリ,ウミウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,コクガン42+18,マガモ,カルガモ,コガモ,オカヨシガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ハシビロガモ,ホシハジロ,キンクロハジロ,スズガモ,ホオジロガモ,カワアイサ,ミサゴ,トビ,ノスリ,チョウゲンボウ,オオバン,イソシギ,ユリカモメ,タイミルセグロカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,ウミネコ,キジバト,ヒバリ,ハクセキレイ,タヒバリ,ヒヨドリ,ジョウビタキ,イソヒヨドリ,ツグミ,ホオジロ,オオジュリン,カワラヒワ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(18科46種)
【メモ】若柳から佐沼,登米,柳津,津山を通って戸倉海岸に出た。折立川には昨年同様サケがたくさん上っていた。河口付近にはコクガンはいなかったが,防波堤を見ると,ちょっと遠かったが一見してタイミルセグロカモメ成鳥冬羽とわかる個体がいた。足は黄色ではなくオレンジイエロータイプ。顔つきがまずセグロカモメとは違う。冬羽の黒斑も後頸にあって,独特。移動して波伝谷漁港に行ったが,満潮でカモメ類は離れた防波堤に固まっていたが,特に珍しいものはいなかった。空もしばらく見上げていたが,オオセグロカモメやミサゴ,トビくらいだった。相川漁港には例によってコクガンの大群がいて,船揚場の藻を食べていた。大室漁港も同様だった。一羽コクガンで足にけがをしている個体がいて,白い羽毛が一部赤くなっていた。追波川の川岸にはオカヨシガモが多く,カイツブリ類も一通りいた。これから,12月下旬,1月とこのコースはおもしろくなる。
【写真】
  
■戸倉海岸,遡上したサケと川底のガードレール/ウミウ/ホオジロ♂
  
■タイミルセグロカモメ(足が黄色ではなく黄橙色タイプ)。しばらくは旧版と『カモメ識別ハンドブック』のカモメ科の分類,名称で記載することにする。基本的に本ブログは観察記録なので,そういった個体が来ているということが重要。従って,各記事の【種名】という記述は正確でないが,便宜上そのように記載しておくことにする。
  
■漁港のコクガン。今シーズンも,前のシーズンと同じようなパターンで観察されることだろう。


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2012年8月13日(日)南三陸コース

2012年10月22日 | 南三陸漁港
■2012/8/13(月)8:41-13:54【天気】曇り
【場所】長面浦~相川漁港~志津川~気仙沼
【種名】カイツブリ,カワウ,ウミウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,オオハクチョウ,カルガモ,キンクロハジロ,ミサゴ,トビ,オオバン,イソシギ,オオセグロカモメ,ウミネコ,ハクセキレイ,イソヒヨドリ,ムクドリ,スズメ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(13科21種)
【メモ】震災前も震災後も長面浦には何度となく行った。特に稲荷神社前の潟湖は松林に囲まれた美しい風景が広がっており,干潟が出たときはシギチもいた。たいていは冬に行くのでウミアイサを間近で観察することができる場所だった。長面浜には大型カモメ類やコクガンを観察しに行った。コクガンの大群が十三浜の対岸で休息しているのや,シロカモメが混じるオオセグロカモメ等の大群が砂浜で休息しているのを観察した。大津波によって,ちょうど県道238号線の北側(南側もだが)が水没し,北上川と富士川とこのエリア一帯が一つになり,長面浜は消滅し,稲荷神社の先は広大な北上川の河口と化している。引き返して新北上大橋を渡っていつもの南三陸コースを北上した。相川漁港の船揚場にはオオセグロカモメの群れがいたが,その他にめぼしいカモメはいなかった。波伝谷漁港も同様だったが,来る度に少しずつだが漁船や仮設の関連施設が稼働し始めているようだった。志津川中学校に行く道の途中,志津川の市街地を見渡す。鉄筋だけになった防災庁舎が見え,遠くにはホテル観洋が見える。そこから北上して歌津,本吉を通り,大谷海岸を過ぎて気仙沼の市街地を通り,室根山から金成若柳ICへの長い道をたどって帰仙した。
【写真】
  
■向こうに見えるのが長面浦。かつては見えるはずのない風景。/大津波で枯れた杉林の前を飛ぶカルガモ/長面浦
  
■水没した住居跡のアオサギ/オオセグロカモメ第3回冬羽/オオセグロカモメ成鳥夏羽
  
■オオセグロカモメ成鳥夏羽/志津川の市街地展望/ドリーム大島


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2012年3月11日(日)南三陸コース

2012年03月11日 | 南三陸漁港
■2012/3/11(日)8:09-11:23【天気】曇り時々晴れ
【場所】南三陸コース
【種名】ハジロカイツブリ,カンムリカイツブリ,カワウ,ウミウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,コクガン260+,マガモ,カルガモ,コガモ,オカヨシガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ハシビロガモ,キンクロハジロ,スズガモ,クロガモ,シノリガモ,ホオジロガモ,ウミアイサ,トビ,ノスリ,オオバン,ユリカモメ,セグロモメ,オオセグロカモメ,カモメ,ウミネコ,キジバト,ヒバリ,セグロセキレイ,ハクセキレイ,ヒヨドリ,イソヒヨドリ,ツグミ,ホオジロ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(16科40種)
【メモ】今シーズン,このフィールドでまだ見ていないカモと見たいカモメがあったので,また南三陸に出かけた。小室・大室漁港では特に何もいなかったが,大室漁港の防波堤からふと追波湾を見ると一見カワウかウミウかヒメウの大群が飛んでくる。双眼鏡で見ると,ウではなくコクガンの大群だった。あとで写真でカウントすると217+いた。追波湾を北上して,大室漁港沖を回り,相川方面へ波濤に見え隠れしながら飛んでいった。双眼鏡で見ると列に切れ目がなく通過するまで5秒以上かかった感じだ。それから相川漁港に行くと,コクガンが3羽,クロガモ数羽がいたくらいだった。次は前回ワシカモメを近写した長清水浜の漁港だが,一見して防波堤にコクガンの群れがいるのが見えた。23羽ほどで,近くにはシノリガモのペアが浮いている。コクガンをまず撮影していると,防波堤を越えて海からコクガンの群れが飛んできて,船揚場近くに着水し,それから上陸して藻を食べ始めた。防波堤越しに志津川湾を見ると,所々にコクガンやクロガモの群れが浮いていた。波伝谷では長清水から見えたコクガンやクロガモの群れが間近に見えた。漁港は珍しいカモメはおらず,セグロカモメが1羽いたくらいだった。銚子や東京湾以西ではセグロカモメが多いが,こちらでは,オオセグロカモメが圧倒的に多く,珍しくはないが数が多いわけではない。前回のタイミルセグロカモメと比べると,足の色だけでなくけっこう違いがあるのがわかる。戸倉海岸ではコクガンが3羽しかいなかった。
【写真】
  
■コクガンの群れ/クロガモとスズガモ
  
■コクガンの群れ
  
■オオセグロカモメ冬羽と夏羽。/コクガンの群れ。成鳥と幼鳥が混じる。
  
■羽縁が白いコクガン幼鳥と,全部黒い成鳥/波伝谷の海岸近くに群れるクロガモとスズガモの群れ,近くにコクガンもいる。今シーズンよくここでコクガンを見た/セグロカモメ成鳥冬羽,オオセグロカモメ成鳥夏羽,ワシカモメ第3回冬羽


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2012年3月3日(土)北上川

2012年03月03日 | 南三陸漁港
■2012/3/3(土)8:52-8:53【天気】曇り時々晴れ
【場所】北上川
【種名】オオワシ成鳥(1科1種)
【メモ】今年はオオワシをフィールドで見るのは無理かと思っていたが,たまたま土手を走っていたら水辺のヨシ原の陰に白黒黄色のパターンを発見,交通量が比較的多くそこには停められず,ちょうどオオワシが見え隠れする辺りに停車して撮影した。かなり距離があったにもかかわらずこちらに気づかれ飛ばれてしまった。風がないので川面を低くゆっくり羽ばたいて対岸に着き,そこから大きく高度を上げて山の上まで飛んで,そこから反転して中間辺りの杉の木のてっぺんに苦労して(笑い)止まった。この間,わずか1分だった。北海道と違って,周りの自然の風景が優しく,オオワシも何となくエレガントに,優しく見えてしまう。毎日,エバーグリーン(知床ネイチャークルーズ)のHP(http://www.e-shiretoko.com/)を見て,流氷のオオワシいいなあ,とため息をつく毎日だが,3.11以来のことを思えば,そんなことは言っていられないのである。ちなみに写真を撮っておもしろいのは阿寒国際ツルセンターの空中バトルだと思っている。ともあれ,立派な成鳥-と言っても上面が真っ黒ではなく,若鳥の茶色の羽毛が残っている個体だったが-を見ることが出来てよかった。奥松島以来である。
【写真】
  
  


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2012年3月3日(土)南三陸コース

2012年03月03日 | 南三陸漁港
■2012/3/3(土)8:47-11:12【天気】晴れ
【場所】南三陸コース
【種名】ハジロカイツブリ,カンムリカイツブリ,カワウ,ウミウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,コクガン30+,マガモ,カルガモ,コガモ,オカヨシガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ハシビロガモ,キンクロハジロ,スズガモ,クロガモ,ホオジロガモ,ウミアイサ,カワアイサ,ミサゴ,トビ,オオワシ,ノスリ,チュウヒ,オオバン,ユリカモメ,タイミルセグロモメ,オオセグロカモメ,カモメ,ウミネコ,キジバト,ヒバリ,セグロセキレイ,ハクセキレイ,ヒヨドリ,モズ,イソヒヨドリ,ツグミ,ホオジロ,カシラダカ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(17科46種)
【メモ】雪が降って晴れた朝で景色がとてもよかった。追波川沿いに行くと,すぐにノスリやチュウヒ♀幼鳥が飛び,今日はワシタカの出がいいと思っていると,ヨシワラの陰に川に突き出た枝があり,そこに見慣れたオオワシ成鳥が止まっていた。すぐにこちらを発見されてしまい,川向こうに飛ばれてしまった。その後,またチュウヒ成鳥が飛んだ。相川漁港はからぶりだったが,次の長清水で,ワシカモメの成鳥冬羽を身近で観察できた。志津川海洋青年の家のボート置き場があったところにシノリガモがいて,なかなかユーモラスな動作をしていた。波伝谷漁港に行くと,コクガンとクロガモの群れがいて,漁港の防波堤にはタイミルセグロカモメがいた。オオワシ成鳥とタイミルは今季初だった。次の折立川にもめぼしい鳥はいなかったが,交差点にあるセブンイレブンが復活していて(前回行ったときにはもう営業していたらしいが),プレハブではあるが中はれっきとしたセブンイレブンだった。何とが立ち上げることができましたという店長さんの言葉に思わずぐっときてしまった。もともと交通量の多い場所で早い時期に営業を再開しているのはコンビニではないだろうか。
【写真】
  
■チュウヒ♀幼鳥と思われる個体/オオワシ成鳥/チュウヒ成鳥
  
■ワシカモメ成鳥冬羽から夏羽移行個体。ワシカモメの成鳥冬羽は,嘴に黒色斑がある個体も多い。虹彩は一般的には暗色が多いが,この個体のように少し明るい黄色の場合もある。
  
■シノリガモ♂1♀2。♂は第1回冬羽か。何回目であのきれいな羽毛になるのだろうか。/オオセグロカモメ成鳥夏羽♀型。後ろは第1回冬羽で擦れて白っぽくなっている個体/クロガモ♂成鳥。クロガモは露出が難しい。
  
■コクガンの群れ/波伝谷漁港で魚を捕まえ飛び去っていくミサゴ/ワシカモメ第4回冬羽から夏羽移行個体。この個体は上の嘴が長すぎる。また虹彩はは典型的に暗色である。
  
■タイミルセグロカモメ成鳥冬羽から夏羽移行個体。座っていたときから,すぐにタイミルとわかるほど,セグロカモメとは雰囲気が違う。初列風切はセグロカモメより長く,全体的にやや華奢に見える。後頸の縦斑が特徴。


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2012年2月26日(日)南三陸コース

2012年02月26日 | 南三陸漁港
■2012/2/26(日)10:27-12:07【天気】曇り時々晴れ
【場所】南三陸コース
【種名】カイツブリ,ハジロカイツブリ,アカエリカイツブリ,カンムリカイツブリ,カワウ,ウミウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,コクガン80+,マガモ,カルガモ,コガモ,オカヨシガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ハシビロガモ,キンクロハジロ,スズガモ,クロガモ,ホオジロガモ,ウミアイサ,カワアイサ,ミサゴ,トビ,ノスリ,オオバン,ユリカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,カモメ,ウミネコ,キジバト,ヒバリ,ハクセキレイ,ヒヨドリ,モズ,イソヒヨドリ,ツグミ,ホオジロ,カシラダカ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(17科45種)
【メモ】早朝,雪の伊豆沼経由で戸倉海岸から波伝谷漁港,相川,大室の順に漁港巡りをした。今日の折立川にはアカエリカイツブリの冬羽が1羽いて,盛んに水浴びをしていた。前回はシノリガモと何かと近くで観察できる。前にも書いたが,折立川は震災以前から鳥種が豊富だったが,その折りは川の堤防沿いに民家が軒を並べる市街地を流れる川であった。志津川湾に注ぐ所に閘門があり,その辺りは民家も少なくなるが,趣深いところだった。堤防沿いの細い道路を閘門近くまで行き,よくカモメ類を観察していたが,その閘門も揚水場もすっかり破壊されてしまった。現在は小さな船着き場が閘門付近に作られている。そこから基部が破壊された防波堤とぐるっと回って戸倉海岸で囲まれるエリアにコクガンやクロガモがいる。大型カモメ類は防波堤にいるが,数はそれほど多くはない。そこから波伝谷漁港に行ったが,オオセグロカモメが何世代かはいたが,目的のカモメ類は今日もいなかった。相川漁港に期待していったが,今日は全く鳥がおらず,大室漁港でコクガンを見たくらいだった。北上川沿いにはオカヨシガモが多く見られるようになった。新北上大橋を渡り,今日も大川小で手を合わせ帰仙した。
【写真】
  
■戸倉海岸のコクガンの群れ/ハシビロガモ♂成鳥/アカエリカイツブリ冬羽
  
■折立川アカエリカイツブリの水浴び
  
■オオセグロカモメ第2回冬羽/オオセグロカモメ第3回冬羽/オオセグロカモメ成鳥夏羽 波伝谷漁港
  
■オオセグロカモメ第2回冬羽と大震災からもう少しで一年が過ぎようとしている波伝谷漁港/波伝谷の内湾で網を揚げる小舟に群がるカモメ類/十三浜大室漁港船揚場のコクガン


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2012年1月15日(日)南三陸コース

2012年01月15日 | 南三陸漁港
■2012/1/15(日)9:00-11:56【天気】晴れ
【場所】南三陸コース(十三浜~戸倉海岸往復)
【種名】カイツブリ,ハジロカイツブリ,ミミカイツブリ,カンムリカイツブリ,カワウ,ウミウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,コクガン240+,オオハクチョウ,コハクチョウ,マガモ,カルガモ,コガモ,オカヨシガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ハシビロガモ,キンクロハジロ,スズガモ,クロガモ,シノリガモ,ホオジロガモ,ミコアイサ,ウミアイサ,カワアイサ,ミサゴ,トビ,オジロワシ若鳥1,ノスリ,チュウヒ,オオバン,イカルチドリ,イソシギ,ユリカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,シロカモメ,カモメ,ウミネコ,キジバト,カワセミ,ヒバリ,ハクセキレイ,セグロセキレイ,タヒバリ,ヒヨドリ,モズ,イソヒヨドリ,ツグミ,ホオジロ,カシラダカ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(20科58種)
【メモ】今シーズン3回目の南三陸コース。今日は天気もよく,朝早く出たので9時から観察をスタートできた。結果的にはまたしてもオオワシ,カモメ類,アメリカヒドリが空振りに終わったが,北上川でオジロワシが1羽出た。毎年来ているオオワシペアは見ることが出来ないのだろうか。環境が激変して,コクガンだけは今まで内湾にいたのが漁港で大群が見られるようになった。さて,追波川で最初に見たのはミコアイサの♂で,カイツブリ類やアイサ類を横目でみながら,新北上大橋+仮設橋を渡り,破壊された北上水辺センターを過ぎる。水辺センターは大震災前に行ったので,今でも内部の様子は覚えている。吉浜小付近もしっかり目に焼き付いている。ただ現在は道路が迂回する形で整備されているため,風景はずいぶん変わっている。北上川沿いの土手下の道路は,大津波前だと,オカヨシガモなどのカモ類,カワウの大群が見られたが,環境が激変し,ほとんど見られなくなっている。今日も,土手下の道を通ってみたが,前回いなかったタヒバリが土手沿いにけっこうな個体数がいた。オカヨシガモは10羽ほど見たが,前回は数羽しかいなかったのでいるだけましだ。最初の漁港に行くと,コクガンがいて,ヒドリガモもいたが,アメヒはいなかった。珍しくセグロセキレイが1羽いて,採餌していた。しばらくここで撮影して,相川漁港に行った。ここにはあっと驚くコクガンの大群が船揚場で所狭しと採餌している。その間を常連のイカルチドリとイソシギが忙しくこれも採餌しているが,アメヒのいないヒドリガモとオナガガモの群れは一つところに集まって背眠中。というよりもコクガンの群れに圧倒されているという感じだ。そこから波伝谷漁港に行ったが何もいない状態。新聞で見た架設桟橋ができていた。満潮になると地盤沈下で,かつて水産加工場があった一帯は潮が満ちてしまい,船が着くことができない状態になるが,架設桟橋ができて,満潮の時でも着岸できるということだった。前回時にはもうできていたはずだが,きちんと見たのは今回が初めてだった。戸倉海岸に行くと前回たくさんいたカモメ類はほとんど見られず,防波堤は閑散としていた。コクガンは前回同様いたが,クロガモが数羽いたくらいだった。川の水門近くに行くと,今日はシノリガモの♀がいて,盛んに水浴びをしていた。この川はかつては市街地を流れていた川で,以前から水鳥がたくさんいたところだ。川の両側にはびっしり家が建っていたが,今は町並み全てが流され,川だけがかつての風景を思い出させてくれる。帰りは来た道を引き返し,相川でまた撮影して,最後は十三浜でカモメ類を見たが,シロカモメが1羽いただけだった。北上川の対岸をオジロワシが1羽,それにカワウの大群が飛んでいったところで,観察を終了した。
【写真】
  
■ミコアイサの飛翔/別のコクガンを追い払うコクガン/コクガンとヒドリガモ
  
■3羽がグループになっていて,他のコクガンを追い払い,採餌場所を確保していた。コクガンが渡来したての頃は幼羽の羽縁の白が目立つが,この時期には摩耗して色褪せるためか,あるいは換羽のためか,はっきり幼羽だという個体があまり見られなくなっている。
  
■採餌するコクガン/同じく採餌中のセグロセキレイ。同じ白黒。/相川漁港船揚場のコクガンの群れ
  
■間近に見る圧巻のコクガンの群れ。/イソシギ/シノリガモ♀
  
■シノリガモ♀とその飛翔。尾が針のようになっていて,渓流では急流の石の上を歩くのに役に立っている。/なかなかエレガントなコクガン。
  
■ヒドリガモとオナガガモも採餌を始めた。ここに本当はアメヒがいるはずなのだ。/相川漁港遠景/シロカモメ第1回冬羽


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2011年12月23日(金)南三陸コース

2011年12月23日 | 南三陸漁港
■2011/12/23(金)11:10-14:52【天気】晴れ時々曇り・吹雪
【場所】南三陸コース(十三浜~戸倉海岸往復)
【種名】カイツブリ,ハジロカイツブリ,カンムリカイツブリ,カワウ,ウミウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,コクガン150+,コハクチョウ,マガモ,カルガモ,コガモ,オカヨシガモ,ヒドリガモ,アメヒ雑種,オナガガモ,キンクロハジロ,スズガモ,ホオジロガモ,ウミアイサ,カワアイサ,ミサゴ,トビ,ノスリ,チュウヒ,オオバン,イカルチドリ,イソシギ,ユリカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,シロカモメ,カモメ,ウミネコ,キジバト,ハクセキレイ,モズ,ツグミ,ホオジロ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(17科44種)
【メモ】今シーズン2回目の南三陸コース。新北上大橋の手前で突然猛吹雪になったが,その後晴れて,漁港巡りとなった。相川漁港ではコクガンの大群をしばらく観察していた。船揚場や桟橋の壁面についた藻を食べていたが,一方戸倉海岸のコクガンは,アオサを食べていた。カモメ類は戸倉海岸の破壊された防波堤で一部残っているところに小群がいた。カナダを探したがオオセグロカモメの♀型がいただけで,普通種のみだった。オオセグロ,セグロ,ワシ,シロ,カモメ,ウミネコは何とか見ることが出来たが,そもそも個体数が少ないので,成鳥以外で何とか他のカモメが出るところが,それも全く見られないという状態だった。また,例年見るアメヒの♂もまだ見ておらず,コクガンにいつもの餌場を占拠されているという感じがする。大津波の前は,漁港の船揚場で集団で採餌しているのはまず,見たことはなかったが,船もなく,人もほとんど少ない状態であるのと,湾内の養殖筏が少しずつ復活してきたとはいえ,餌は船揚場で取った方が効率がよいと推測される。しばらくはこうした状態が続くのではないか。
【写真】
  
■北上川沿いに走っていると,急に吹雪になった。チュウヒとオオセグロカモメ/新北上大橋と仮設橋
  
■アメリカヒドリの雑種/コクガン/イカルチドリ
  
■コクガン/オオセグロカモメの第1回冬羽と第3回冬羽。第3回冬羽の背の色はだいぶ薄く見えるが,光線の関係でこういう色に見える。
  
■オオセグロカモメ第2回冬羽とワシカモメ第3回冬羽/カモメの足の色は幼羽~第1回~第2回~第3回~成鳥と肌色~ピンク~薄黄青~黄色に変化する。/シロカモメ第1回冬羽
  
■5種類いる/♀型オオセグロカモメ/ワシカモメ第4回冬羽
  
■コクガンの幼鳥は羽縁が白く首の白い帯も薄く細い。


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2011年11月26日(土)南三陸コース

2011年11月26日 | 南三陸漁港
■2011/11/26(土)8:08-9:46【天気】晴れ
【場所】南三陸漁港コース
【種名】ハジロカイツブリ,ミミカイツブリ,カンムリカイツブリ,カワウ,ウミウ,ダイサギ,オオハクチョウ,コハクチョウ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,スズガモ,ホオジロガモ,カワアイサ,トビ,チュウヒ,キジバト,オオバン,イカルチドリ,イソシギ,オオセグロカモメ,ウミネコ,カワセミ,ハクセキレイ,イソヒヨドリ,スズメ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(15科30種)
【メモ】4月29日以来の南三陸コース。期待していたカモメ類やアメリカヒドリ,コクガンは観察できなかった。サケが遡上し,カモメ類が水浴びする波伝谷漁港の川周辺は,津波ですっかり地形が変わり,漁港の船着き場は沈下して潮が満ちていた。戸倉海岸も波伝谷同様,水門が破壊されているが,川自体はダメージが少なかったせいか,誰も獲らないサケがたくさん遡上し,仮設橋から少し離れた網を張った堰の下にはサケが群れていた。相川漁港はイソヒヨドリや常連のイカルチドリ,イソシギがいた。北上川河口付近の十三浜地区の川岸には,以前はたくさんのカワウやそれに混じって少数のウミウが羽を休めていたが,津波で洪水時に流れを制御する石積みの堰堤自体が押し流されているため,カワウの数は極端に少なかった。
【写真】
  
■オオバン/カワセミ/サケ
  
■イソシギ冬羽/イカルチドリ冬羽/イソヒヨドリ♂
  
■イソヒヨドリ♂/追波川(北上川)


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2011年4月29日(日)南三陸コース

2011年05月15日 | 南三陸漁港
■2011/4/29(日)6:37-8:20【天気】晴れ
【場所】南三陸(戸倉海岸~波伝谷漁港~相川漁港~十三浜)
【種名】(科種)
【メモ】ハジロカイツブリ夏羽1,ウミウ,カワウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,コクガン(波伝谷漁港:成鳥4幼鳥2計6,相川漁港:成鳥4幼鳥11計15),マガモ,カルガモ,コガモ,スズガモ,トビ,キアシシギ(戸倉1,波伝谷1),イソシギ(波伝谷漁港3・同海岸1),チュウシャクシギ(戸倉2,波伝谷2 おそらく別個体),ユリカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,カモメ,ウミネコ,キジバト,ヒバリ,ツバメ,イワツバメ,ハクセキレイ,ヒヨドリ,モズ,イソヒヨドリ,ツグミ,ホオジロ,アオジ,カワラヒワ,ムクドリ,スズメ,カケス,ハシボソガラス,ハシブトガラス(20科37種)
【メモ】今回はいつものコースとは逆コースで回った桃生津山ICで降り,国道45を戸倉へ向かった。戸倉海岸へ下る坂道の途中から風景は一変し,茶色の瓦礫がどんどん増えていった。よく昼食を買っていたセブンイレブンは跡形もなく,地形そのものが変形していた戸倉海岸に出るとチュウシャクシギのペアがいた。この時期これまで探鳥に訪れたことがなかったので,シギチの渡りのシーズンで当たり前といえば当たり前かもしれないが,海岸沿いを北上している個体の一部だろう。波伝谷漁港周辺も惨憺たる状況だった。漁港内には何とか入れたが,漁協の建物は破壊され,港内いたるところが津波でアスファルト道路がえぐり取られていた。漁船が数隻係留されていた。いつもカモメ類を見に行く場所へ行ってみると,すぐ近くにコクガンの群れがいる。岸壁に付着している海草を群れで食べているのだった。漁港常連のイソシギは3羽いておそらく同じ個体と思われる。そこから波伝谷の海岸に行ってみるとやはりここにもチュウシャクシギのペアがいた。キアシシギが海岸の岩礁で波を浴びながらもしきりに採餌していた。この周辺は高台にあった家は外見上は以前のままだったが,とにかく浜に近い集落はあらゆるところが壊滅状態だった。
相川に着くとあの立派な橋がない。完全に落橋していた。旧道は何とか通れるため,いつもアメヒを見ている船揚場に行ってみると,コクガンの群れがいた。これについてもこの時期今まで来ていなかったので,地震・津波にかかわらず,この時期はコクガンが残っているのかもしれないと思った。いつもいるイカルチドリは1羽もいなかったので,どこか近くの繁殖できる場所に行っているのかもしれない。
十三浜は通行できるとは思っていなかったので,最初から引き返すつもりでいたのだが,仮設道路が少しずつできていて何とか通ることができた。このあたりの被害も想像を絶するもので,以前の風景は跡形もなかった。吉浜小あたりからは冠水がずっと続いており,北上川の対岸の堤防は一部消失していた。至る所で重機が堤防の補修工事を急ピッチで行っていた。
【写真】
  
■戸倉海岸のチュウシャクシギのペア/波伝谷漁港から志津川方面を望む
  
■波伝谷漁港の水門。津波はこの水門をやすやすと越えて行った。/波伝谷漁港の岸壁に付着する海草を食べていたコクガンの小群
  
■ワシカモメ第一回夏羽移行個体/コクガン成鳥 幼羽ではこの時期肩羽や雨覆に白い羽縁は見られないが,次列,三列にまだ白い羽縁が残っている。/オオセグロカモメ成鳥夏羽
  
■イソシギ夏羽移行個体/キアシシギ夏羽移行個体
  
■キアシシギ夏羽移行個体/完全に落橋した新相川橋。旧道は通ることができた。/コクガンの群れ
  
■相川漁港のコクガンの群れは成鳥2,幼鳥7だった。
  
■コクガンの群れ/漁港のカモメ類の群れ。岸壁は被害があまりなかったようだが,浜沿いの家々は土台しか残っていなかった。/新北上大橋


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2011年2月13日(日)南三陸コース

2011年02月13日 | 南三陸漁港
■2011/2/13(日)9:42-11:47【天気】晴れのち曇り,霰,吹雪
【場所】南三陸コース
【種名】カイツブリ,ハジロカイツブリ,ミミカイツブリ,アカエリカイツブリ,カンムリカイツブリ,カワウ,ウミウ,ヒメウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,コクガン,オオハクチョウ,コハクチョウ,マガモ,カルガモ,コガモ,オカヨシガモ,ヒドリガモ,アメリカヒドリ,オナガガモ,キンクロハジロ,スズガモ,ホオジロガモ,ウミアイサ,カワアイサ,ミサゴ,トビ,ノスリ,チュウヒ,オオバン,イカルチドリ,イソシギ,ユリカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,カモメ,ウミネコ,キジバト,ハクセキレイ,セグロセキレイ,タヒバリ,ヒヨドリ,モズ,ジョウビタキ,イソヒヨドリ,ツグミ,シジュウカラ,ホオジロ,カシラダカ,アオジ,カワラヒワ,シメ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(20科58種)
【メモ】カナダカモメを探す南三陸の漁港巡りもついに今シーズンは3月下旬を残して終了だ。結局,最後はどうなるかはわからないが,今シーズンは「越冬していない」という結論になりそうだ。それにしてもこのコースは,いろいろな鳥がたくさん見られ,また何か期待できるコースだ。今シーズンの特徴としては,波伝谷漁港沖のコクガンの大群が見られなかったということ。4羽か5羽しか見ていない。オオワシのペアはいた。アメヒのペアもいた。ということで,何回かまわればおもしろいコースだ。何もいなければ,そのまま伊豆沼,蕪栗沼をまわれば何かしらはいる。何よりも北上川の土手を走っていると,本当に気持ちがリラックスしてくる。十三浜あたりの風景もすばらしい。波伝谷漁港は干潮の時間帯に行くとカモメ類も多く観察でき,何かいるのではと期待できるか,今シーズンは最後を残して(つまり北上してくるカモメに期待して),終わりだ。振休の22日はこのあと伊豆沼,蕪栗沼をまわって帰仙した。
【写真】カワウから2/22の画像
  
■真上を飛ぶチュウヒ。眼は上からこちらを見下ろしていた。
  
■ダンゴムシのようなものを捕まえたタヒバリ/ワシカモメ第3回冬羽から夏羽移行個体
  
■オオセグロカモメ♀型成鳥夏羽。周囲の個体と比べても小さかった。/ヒメウとコクガン幼鳥/アメリカヒドリ成鳥♂とアメヒでない♀のペア
  
■アメリカヒドリ♂
  
■コクガン4羽のファミリー/ノスリ/カワウ
  
■ミミカイツブリ/セグロカモメ第3回冬羽から夏羽/セグロカモメ第3回冬夏,ワシカモメ第1回冬羽,オオセグロカモメ第1回冬羽,オオセグロカモメ成鳥夏羽


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