今回のブログは松代で出会った人たちです。
まず、松代駅で迎えてくださったのは、I口課長補佐。
I口課長補佐の名刺 (実物はもっときれいです)
名刺はどのように選ぶのか聞き忘れましたが、I口課長補佐の感性がこの名刺の図柄を選んだのでしょうから、楽しい一時になりそうと、名刺を見ながら考えました。
松代地区はとても広く、また山の中ですから、集落が同じように見えて方向音痴になりそうでしたが、I口課長補佐の案内は、いかにも「この町が好き。こんないい所がある。こんなに努力している」という気持ちが伝わってくるようでした。
松之山のH原さん。飛渡のO津さん。皆さんに共通するものですね。
高齢者の方は運転もされない方が多いという話と、全般的な高齢化(高齢化率は40%を越えています)に加えて、冬場の雪・・・
12月末から3月までの3ヶ月間をどうするか。車中の話はともするとそこに落ち着くのでした。
第3セクター経営の柴峠温泉を通った時に送迎車とすれ違いました。
「無料の日を設けてもあんまり利用者がいなかった」といわれてひらめきました。
モデル地区を選定して、一番暇な曜日に、送迎つきでボケ予防教室を実施する。保健師さんは脳機能テストをやって生活指導。右脳刺激の講師(例えば、十日町市飛渡の伊藤三佳さん)を呼んで皆で楽しむ。それにプラスして温泉!
「自由参加にするので『家にお風呂があるのに、無駄』という発想になる。『ボケ予防に、脳の健康のために、温泉に行って脳の活性化体験をしてこよう』と発想の転換をさせてあげなくては。そのためにはモデル地区の選定に注意が必要ですね」などと会話は弾み、保健師さんとお話しているような気持ちにさせられました。
きっと、K井保健師さんの仕事の内容を理解して下さっているとうれしくなりました。
I口課長補佐。ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
ひまわりパン屋 宇田川浩子さん
町内めぐりのとき、「あれっ。ガレージでパン屋さん!」と停めていただきました。
地元で生まれ、東京へ。でも老後はふるさとで暮らしたいとUターン。
おいしいパンを作っているという自信にあふれ、明るく、若々しい宇田川さん。
取材されることも多いと聞きました。
「雪はね、大変ですよ、そりゃあ。でも、冬の後には春が来るの。物事は考え方ひとつ。楽しくやらなくっちゃ」とこの笑顔です。(60歳はとうに超えているんですって!)
「毎日楽しくて仕方がない」 K堺さん
講演の後で、お話しました。
同居しているお母さんが、かくしゃくそのものということをお話してくれました。
「やはり講演のとおりできることはするし、じっとしていることはない。手芸が好きなので、作品ができると私(K堺さん)が、工夫して飾ったり、ほめたりするととても喜ぶ。それに友達が多い」
かくしゃく老人が目に見えるようです。
K堺さんご本人も、「孫が双子だったので育児のお手伝いがあって定年を残してやめ、4年間留守をしていたんです。その間お母さんが家事全般を引き受けてくれたこともお母さんのためによかったと思ってます。頼りにされるって、脳のためにいいですよね。帰ってからは、誘われるからほとんど男の人たちばかりの会合でも参加するんです。やってみると楽しいことって多いですね。そうなんです、私忙しくしてるんです」
なんと役場の元職員。
「公務員が全員ボケるわけではありません。退職後どんな暮らしをするかが鍵なのですよ」と講演会で言っていてよかった・・・
安吾賞を受賞されたカールベンクスさん 竹所地区で再生された民家
ドイツ人の建築家にもご紹介いただきました。カールベンクスさん。
朽ちてしまおうとしている民家を再生させるお仕事をやっています。
1軒をそのまま生かして、ここ松代で、再生させるのがポリシーだそうです。
最初に再生した自宅(双鶴居)
松代に来てそのまま定住を決意したと聞きましたが
「ここは雪は多いですが、寒くはありません。ドイツのほうがもっとずっと寒いです。四季折々なんともいえない、魅力がありますよ」
「ごく普通の家を、材を生かして、住みやすい家にできたらうれしいですね」
「解体して並べてみないとわからない部分もあるし、ひらめきもあるのです」
双鶴居はピンクの外壁。中はモダンですが、箱階段なども取り入れ居心地よさそうな独特の雰囲気でした。
ベンガラの家、レンガの家、黄色の家など車中からですがチラッと見せていただきました。
豊かな右脳に拍手(ちょっとうらやましい)!
今日の4人の共通点は、人生肯定的、明るく楽しい、感性豊かでしょうか。