脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

かくしゃくヒント30-89歳の男性からデートを申し込まれました!

2016年06月07日 | かくしゃくヒント

今日は小雨模様。「こういう日はショウブ鑑賞にはベストよね」と友人のJ子さんと近所の花菖蒲園に出かけました。
里山の景色が残っていると評判の高い池地区にあります。

ところが今年は花が少なくて、入場料は割引にしてくれました(笑)
ショウブの花が少ないのは、モグラにやられた結果だとか。「ここにはイノシシもシカも来るよ」とこともなげに言われましたが、自然と共存するのは難しいことですね。
目の前に広がるのは、田植えが済んだ田んぼです。左に見える小屋ではお茶やお菓子のサービスがあり、先客がいらっしゃいました。



「一番上の池にはモリアオガエルの卵があるよ」と園主が言葉かけをしてくれたので、天城の伏流水がとうとうと流れるそばの道を一番上の池まで登ります。

池にはコウホネが鮮やかな黄色の花を咲かせていました。

スイレンも。

たくさんのおたまじゃくしの中に、黒い違う生物が。「サンショウウオ!」
後で園主の方に教えていただきました。「イモリ。腹の赤いアカハライモリだよ」ちょっとがっかり。

結局、モリアオガエルの卵は見つからずに小屋まで帰ったのですが、そこでお茶を飲みながらおしゃべりしていらっしゃった紳士が、連れて行ってくださいました。一つ見つかるといくつも見つかりました。

私たちは12時からランチを予約していましたから、そうご挨拶をして花菖蒲園を後にしようとしました。
その紳士が「一緒に連れて行ってくれないかなあ…どうせ時間はたくさんあるし…」意外な展開にちょっと戸惑う私たちに園主が「連れて行ってあげてくださいよ」と声をかけられます。
まだ新しいおしゃれなレストラン(オープンして間もないJIKKA)でしたから、連れて行ってあげたい気持ちにすぐなりました。
「今、初めてお会いした紳士がご一緒したいとおっしゃってますが3人でもいいですか?」とレストランに電話を入れました。「どうぞ」という返事に「何だか、うまくいくときにはうまく行くものですね」と言いながらレストランへ。

このレストランは、外から見るとパオのように見えるおしゃれな建物です。
「こういうデザインは、外国の設計家かもしれない…実はインテリアの仕事もやってたから」と席に着くと早速、感想を語られました。このリアクション。脳がイキイキしていないととても無理です。
初対面なのですが、私たち3人旧知の間柄のように会話が弾みます。
「いくつに見えますか?」と紳士。
「こういう質問をなさるときは、必ずお歳よりとっても若く見えるんですよね?」と私。
紳士は続けられます。
「いつも、女房に怒られます。そんなこと聞くんじゃないって。実は89歳。7月になったら90歳になります」
私たち二人。
「まあ、お若い!」実際、10歳は間違えましたよ。70歳代に見えますが、80歳間近かと推理していましたもの。

「健康に生きるということが一番、命は二番。いい逝き方というのはいい生き方ということになるけれども、そんなことも本を読んだりしながら考えてる。結局のところ、イキイキと満足しながら楽しく生活することだね」←ここはエイジングライフ研究所の主張と全く同じです!
そして、お名前や住所など教えてくださって「長男がちゃんと跡を継いでやってくれてるので、商売には口をさしはさまない。すると何をしてるかというと、伊豆高原の地図を持ってそこに紹介されているところを訪問して回るんだよ。伊豆高原は奥深くて、ほんとにいろんな人が住んでる。それぞれ造詣深い知識を授けてくれるから、こうしてよく来るんだ」

「次男は海外駐在が長かったので、いろんなところに遊びに行ったよ。どこも面白かったけれども、伊豆高原はそれに負けない魅力的なところです」
「昨日は女房を連れていたのだけど、今日は来ないというから、家で留守番」証拠にと言いながら、食べきれなかったシイタケご飯のテイクアウトを頼まれました。
さいごに「今日は出させてください」という申し出があって、私たちはびっくり。
「とんでもありません!」と、J子さんと異口同音にいいました。ちょっと押したり引いたりの後「それではシェアで」と。心地よいスマートさでしたよ。
T岡さんは紳士でした。

初対面なのに、男性なのになんという対人親和性の高さ。積極的な楽しさあふれるというか楽しさを求めていく生き方。「記憶力もいいんだよ」というポジティブさ。(確かに外国でのお話が、とてもよくわかりました)
かくしゃく候補生にまたお会いしました。



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