東御市で保健補導員さんのOGのみなさん方とお話をしてきました。みなさんは保健補導員の任期を務めた後も、そのまま種々のボランティア活動や趣味を一緒に楽しんだりしていらっしゃるのです。
例えば、救命救急講習を受けて、
「夏には中学校へ行って、お話します。消防団のお手伝い、というか私たちのほうが頑張ってるかも」
手話合唱の講習を受けて
「それ以来続けているんです」
ダンスやカラオケ手芸などを楽しんでいる方ももちろん!
東御市も合併したのですが、良いところをお互いに積極的に取り入れているようでした。
特筆すべきは、このメンバーで地域のいきいきサロンなどのお世話役をしてくださっているのです。
帰ってきたキャサリン
地域の高齢者が集まったときに、最初は地域包括支援センターの職員さんたちが「認知症の早期発見」に関する寸劇をやったのだそうです。
「父は高血圧、母は糖尿病なので、私ハーフの小山キャサリンで~す!」
どうも小ボケっぽいキャサリンに、検査を勧め検査結果を基にした生活指導をするという、まさに二段階方式の理解を求める寸劇です。
最初はキャサリンを演じていただいたそうですが、現在では職員役もみなさんの出番。
金髪のキャサリンから姉さんかぶりのキャサリンへ。
地域包括支援センターのK山さんやK津さんたちは台本作りに専念することになります。脳機能の説明を重視したり、症状の説明を重視したり、少しずつ変更を加えて、名演技が繰り広げられているそうです。
保健師さんたちが何でもやるのではないのです。
最近、共同参画事業という言葉をよく耳にしますが、認知症予防活動こそ、そのテーマにふさわしいものはありません。
それぞれの立場や経験・能力に合わせて、予防活動の一翼を担っていただく。それは行政側のメリットでもあるのですが、何よりもかかわる皆さんのボケ予防になるところを忘れてはいけません。
参加してくださった方々のはつらつとしていたこと。この桜のように輝いていましたよ。
表情も服装もですが、意見を自由にのびのびと発言される様子に、みなさんの脳の若さを実感しました。
「『テストがあるから参加したくない』という声に対して、どのような対応がいいのか」というようなところまで、つっこんだ話し合いができました。
この回答は
①認知症予防を目的とした教室であることを明言すること
②そのためには脳機能検査は必須であること
③検査を嫌がる人は誰なのか、なぜなのか。できれば生活指導をすること
④脳機能検査の拒否が全員の総意かどうか確かめ、万一その場合は、その地区は教室開催を急がないこと。
職員のみなさんも意見を言われたり質問をされて、充実した一時を過ごすことができました。
「普段疑問に思っていることを口に出して、色々話せるこういう時間も、一緒に活動していくためには必要ですねえ」という感想が聞かれましたがあたりまえでしょう。
目と目を見つめあっていればわかりあえるのは恋人同士だけ。
私たちには言葉は不可欠です。それとKYといわれないためには右脳と前頭葉の連携も不可欠ですよ。
付け加えることがありました。
みなさん、気がつくこと!
気配りは前頭葉の働きです。
もっと話し足りない、時間が足りないという感じもありましたね。
脳がいきいきと動いた証拠です。