脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

1月の右脳訓練①-散歩も楽しい

2021年01月30日 | 前頭葉の働き
右脳訓練のカテゴリーでは、小さな体験報告を続けてきましたが、さすがにこのコロナ自粛中に出歩くことははばかられます。
でも散歩は楽しみながらやれますね。今日は散歩の途中で見つけたものをあげてみましょう。
屋外でヤギを飼ってる!

手前にあったレタスを投げてやりましたが、喜びもせずフンといわれた感じ。実は散々食べてほんの少ししか残ってなかったのです。ごめんね。今度は葉っぱのあるのを持ってきてあげましょう。

小ボケの方の生活指導をしたときに、ある方は「同じ時間に同じところを歩く。そうすると、同じ人に出会って言葉を交わすことができる」といわれました。またある方は「人に会わない時間に、人のいないところ(この方の場合は河原でしたが)に行って夫婦二人で体操したり歌を歌ったりする。二人ならなら恥ずかしくないでしょ」と。「コースに必ず保育園を入れてます。いつも行ってると、この時間なら園庭に子供たちがいるという時間がわかるようになって、二人で眺めて帰るんです」といわれた方もいます。
今気づきましたが、このケースはすべて夫が小ボケ、計画を立てて牽引するのは妻でした。その逆の時、コースの設定を考えることができる夫ならいいのですが。
日本で初めてできたテディベア美術館。

巨大なトトロの横で河津桜がほころんでいました。

ワークショップのための別館がオープンしました。

あまり人がいるわけでもありませんが、さすがに大きな声で歌うのもはばかられて、♫歩こう 歩こう 私は元気♫と鼻歌で青空の下歩いていくだけでも、いい気分です。
申し訳ないほどの青空。

高い梢をよくよく眺めると、新芽が大きく膨らんでいます。

大きな木はそれだけでも訴えかける力があると思っていますが、枝を払ってくれることで、木のためにもなり景色が一変することにもつながります。剪定してくれたおかげでこんなメルヘンチックな小屋を見つけました。

ふつうにいつも歩いている道ですが、この角度から、こんなふうに大室山が見えることに初めて気づき、大収穫でした。夏みかんも素敵でしょう。
「ご近所にパン屋さんが開店」のニュースを耳にして、ちょっとわかりにくいところでしたから、お天気に誘われて探検をしました。

「まねきねこ」こんな素敵なネーミングができるオーナーご夫妻です。パンも魅力的ですがお二人も魅力的。たくさん買わずにたびたび伺うことにします。そうするともっともっとその魅力を感じることができるでしょう。こういうことも私にとっては楽しみの種です。

少なめにと思ってもあれこれ食べたいのです。生地がどこかひと味違います。

家の周りの散歩でも、変化を見つけてびっくりしたり、きれいとかかわいいとかで心動かされたりするものです。
考えてみてください。まったく構えがない状態で歩いていても、あまりにも感動できるものに出会えば感動につながるでしょうが、それよりも「何かないかな」とか「あそこはどうなってるだろう」とか「感動」を見つけようとする姿勢がある方が、ずっと有利でしょう。
我が家の小鳥のえさ場

「認知症予防に歩いてる。歩くと足から脳に刺激が行くから」ということをよく聞きます。
脳からの指令があってこそ、手足を動かし歩くことができるのです。歩いているあいだ中、脳は指令を出し続けています。その意味では歩くことは間違いのない脳の活性化です。ただ、歩くことだけならば、それは動物でも可能なことです。
散歩の時間やコースを計画すること、途中でさまざまなものを見つけ喜んだり感動すること。歩数への関心。天気に合わせた服装。車の往来に気を付けること。脱水にも気を付けること。帰宅してから何をするか、またその手順…体重や血液検査の結果に思いを寄せている人もいるかもしれません。
そんなことを考えながら、散歩しているイヌやネコはいるでしょうか?これらはすべて前頭葉の働きですから、前頭葉がない彼らには無理なこと。
せっかく散歩するなら、人間らしく前頭葉を使ってほしいのです。
安心してください。前頭葉はその人らしさの源でもありますから、最初にあげた3例の散歩法の工夫からもわかるように、画一的にこれしかないということではありません。自分が満足できる「今日も散歩してよかった」という思いを感じようとする姿勢が大切だということが言いたいのです。











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