脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

「何でも書いておけば大丈夫なんです」

2012年11月29日 | 左脳の働き・失語症
先日出会った方の話です。
家族も、ディサービスのスタッフも、みんながみんな「認知症」と思っていたのです。
妻の発言
「とにかくわからせるのが大変なんです。分かってしまえば、やることはそんなにおかしくないのですけど」
私「と、いうと?」
妻「例えば…ゴミを捨てて来てと頼むでしょ。
それがなかなかわからないんです。
トンチンカンなこといったり、知らない振りをしたり。
全くイライラさせられっぱなし!
そのくせ、いったんわかってゴミを捨てに行くと、そのあたりの掃除までキチンとやって来てくれるんです。」
私「他には?」
妻「もう一年も通っているディサービスの名前も覚えられないのに、帰った時に私がいなくても、紙に書いておくと何でもやってくれます。
鍵をあけて、お米をとぐとか、洗濯物を取り込むとか」

身近に認知症の方をお世話した人なら、「これはちょっと違う」と思うはずです。
認知症の人は「いうことはちゃんとしてるのに、やることが変」
ちょうど、逆!

こういうタイプの失語症があることも知っておかないといけませんね。

1・滑らかに話す。
2・が、なにがいいたいかが、こちらに理解できない。
(だから、トンチンカンなことをいう)
3・聞こえているのに、内容がわからない。
(あたかも、英語を聞いているかのような状態なのです)
4・自分が言いたい、その言葉がいえない。
(だから、ディサービスの名前が答えられない)
5・この人のように、聞き取りが悪いのに、読み取り良好という場合もある。

家族は、さすがに症状を理解していましたね。
それが失語症とは知りませんでしたが。

タブレットからです。写真が入れられませんでした(^。^;)



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