脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

7月の右脳訓練ー山形市2

2013年08月02日 | 私の右脳ライフ

私は九州育ちですから、北の国は文字通り距離感がある地域だったのです。
仕事の関係で全国各地に行きま したので、その遠いはずの北海道にも、東北地方にも、信州にも親しい方々ができました。
そうすると不思議なもので、その地域が一種故郷のような感じになってくるのです。

P1000513さて山形県。もともとの接点は鶴岡市(庄内地方)でした。
鶴岡も穏やかな魅力的な町でした。藤沢周平の小説の舞台ですね。

このごろよく伺うのは米沢市や川西町(置賜地方)。

今回遊び目的で行った山県市は村山地方といわれます。さらに北部に最上地方があって、それぞれに気候風土も歴史も特徴が際立っています。

山形県といえば、サクランボとラフランス。
ダダチャ豆も。つやひめもおいしいお米だし、漬物王国でもあります。
天童の将棋も有名。
芭蕉の山寺。
そして最上川の水運を利用した上方との交易も忘れてはいけません。最上川流域で栽培された紅花が染料として珍重されたのですね。

P1000512写真は文翔館に展示されていた紅花の資料です。
紅花は知っていましたが、花を発酵させた紅餅を始めてみることができました。

「西の藍玉、東の紅餅」という言葉も初めて知りました。
たしかに、染料といえばこの二つが突出していた訳ですから当然です。
江戸時代は紅花と金は同等の価値があったと解説にありました!

紅花染めの着物がありました。
もちろん、もっと素晴らしい色でしたが、カメラも腕も問題アリですから、イメージだけでもお伝えできればと思います。

P1000527文翔館の後に訪れた霞城公園。

お城はないのですが堀や石垣などからお城の規模が感じられました。
内堀にかかる橋や門が復元中でした。

それに県立博物館や最上義光資料館等ありましたが、すべて月曜休館・・・

山形市は平たんな町のためか、サイクリングロード が整備されていました。
それを利用する意欲のある人だけが、自転車を楽しむことができるのです。

男性の高齢者グループが、自転車を利用して散策を楽しんでいるようで、公園内のあずまやでくつろいでいました。認知症予防できてるなと横目で見ました。

山形市資料館(旧済生館病院)
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P1000524 明治のごく早期に、西洋風の建物が各地で作られました。
この済生館病院は、日本人の棟梁が工夫して建てた擬洋風建築の傑作といわれているようですが、私は左の年表に惹かれました。

一番左の欄(つまり一番早く建てられた)の一番上の「見付学校」は、私が以前住んでいた磐田市にあります。
明治になって、町人衆が町の子供たちのために自力で建てた小学校なのです。
右欄の「岩科学校」は、松崎町にあります。ここも住民たちが4割以上のお金を拠出したそうです。

子供たちの教育の重要性を、住民みんなが共通理解していた明治初めの貧しかった日本。
どんなに辺鄙なところに行っても、むしろ辺鄙なところほど一番いい場所に、立派な学校があったのですよ、日本という国は。
P1000498今私が住んでいる伊東市は、児童(赤ちゃんから中学生まで)に使われるお金が、高齢者に使われるお金の約1/4。

具体的には
平成20年で高齢者:児童=132億円:34億円

お金のことは言い難いものですが、お金からの説明のほうが認知症予防を訴えやすいかと思って書きました。
寝たきり、重度の認知症になると、介護費用が年間500万円から600万円かかります。普通のアルツハイマー型認知症ならばこのレベルになるまで10年くらいかかりますから、重度化しないように予防していくことが可能なのです。
高齢者は「ボケたくない!」と強く望んでいます。
このままの勢いで重度認知症が増加していったら、国は成り立ちません。

予防できる認知症は予防しましょう!生活習慣がカギなのですよ。


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