脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

注意力を分配する―3月10日と3月11日

2021年03月10日 | 私の右脳ライフ
今日は失敗してしまいました。
昨夜遅くに「明日は大切な日だから、今日のうちにブログの投稿を済ませておきましょう」とがんばってブログをアップしました。
庭のバイモ(3/10)

「人が生きるということは、三頭建ての馬車を走らせること…」
2011年3月11日午後246分、私は岩手県藤沢町で認知症予防をテーマにした講演をしていました。気仙沼市から直線距離で15キロほどだというのに、私はステージ上でしゃがみこむこともせず立ったまま、会場も落ち着いたものでした。会場の一角に飾られた七段飾りのお雛様も一体が落ちただけでしたが、講演会は「あと15分ですが続きを楽しみに」ということで中止になりました。講演の感想を語りに来てくれるお年寄りと再会を約しながら、私は限局的な地震でたかだか震度3位かなと思っていたのです。

結局その日から一週間、交通遮断のために一ノ関市に留まりました。停電が続いたので、テレビやパソコンを見ることができず、陸前高田壊滅も大船渡や釜石の惨状も全部ラジオからの情報だけでした。岩手県の情報が主体でしたが、気仙沼や石巻や名取など宮城県の大惨事、福島原発事故が起きたことも知識としてはわかってきました。

その後、奥州市の千葉さんのご尽力で花巻空港から羽田経由で帰宅できたのは8日ぶりでした。それからテレビやネットで大惨事のあり様を見続けました。圧倒されました。これがラジオで聞いていた現実だと。
そしてその感情の高まりのままに、思いを込めて三つのブログ記事をあげたのです。その記事を毎年3月11日には再掲して、今年で10年目です。

閑話休題
孫の一人が大学受験生でした。その発表が3月10日と知ったのは、つい先週のことでした。
私は受験生(息子二人)の母としての体験もあるのですが、今回の孫の受験の方がはるかにハラハラしました。
今思い返せば、息子たちの時は、なんというかたくましく進んでくれるという確信のようなものがあったのかと思うのですが、どういう結果でも受け入れるというような気持もあり、そんなに気になりませんでした。
この孫は女の子ということもあるのでしょうし、小さいころ子守に行ったり、休みに帰省したり、一緒に旅に行ったり、ふれあいが多かったせいかもしれません。

離れて暮らしていますから、心して干渉しないようにと努めてきました。
本人はあっけらかんとして、ラインのやり取りも「元気だよ~」「大丈夫だよ~」みたいなさっぱりしたものでした。
息子たちの時は、報告の時は緊張したと思うのですが、今回は昨日からなんとなくそわそわと落ち着かない時間を過ごしていました。

勘のいい読者の方はお気づきでしょう。
10日と11日、どちらも大切な日という認識のもと、昨日まちがえて毎年3月11日にアップする記事をアップしてしまった…のです。
私は、gooブログに記事をあげるとフェイスブックでも報告するのです。その訂正をどのようにするかサンザン考えて、見てくださった方もいたのに削除するしかない!というつらい決断もして、今この報告を書いています。
みごとな注意分配力不足の事件報告でした。
あ、おかげさまで合格でした。


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