脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

小布施町 3年ぶりの「脳のリフレッシュ教室」交流会①

2023年02月26日 | 認知症予防教室
例年の交流会は、午後の時間に小布施町の各地域から「脳のリフレッシュ教室」の皆さんが会場の「千年樹の里」に続々と集まって来られます。

会場ホールには、各教室の作品展示や新しいゲームの紹介などがされています。そして皆勤賞授与(たいがいは町長さんからの手渡し)、各地区のステージ発表を楽しんで、私の講演。という流れです。コロナで2回流れた今年は三密を回避して、3回に分けて交流会を実施するということになりました。講演時間も短くなる上に、3回も同じことをお話しするのは嫌だなあなどと考えながらパワーポイントの用意をしました。
それでも、皆さんに久しぶりにお会いできるので、ワクワクしてしまうのも仕方ありません。20年間も毎年伺ってきたのですから。
今年の皆さんの作品展示。やはり少なめです。
その分ゲームの紹介が充実していました。ボッチャ発見。パラリンピックで金メダルを取ったボッチャの杉村選手は、私の住んでいる伊東市の方です。

始まりを待つ皆さんの様子をうかがうと、話の輪ができてなんとなく晴れやかで楽しい雰囲気が漂ってきます。

どうしても少数派の男性。でも意欲満々ですね。
女性群のピンクのおそろいの衣装といいなかなかの出で立ちに「衣装は?」と尋ねたら「地区に日本舞踊の先生がいてね。今回はちょっと体調を崩してお休みだけど、衣装もいろいろあるし振りも何でも教えてくれるんだよ」

交流会①

最初は継続賞授与。今年は例年のように皆勤賞というわけにはいかないので、3地区に新井副町長さんから継続賞が、授与されました。

継続賞は舌ブラシ。

「お口や体の健康に気をつけて、前頭葉を働かせながらこれからも教室参加を続けていきましょう」

ここにも「前頭葉」が自然に出るところが小布施町。

リハビリ体操。
初々しいという言葉を贈呈したいような理学療法士さんは、各教室でも人気者だとか。体を使うことも大切ですが、ワクワクするような体験は脳を生き生きさせます。

いつも感動するのは皆さんのノリがいいこと。もちろん間違えたりもするのですが実に楽しそうに全員参加。これはリハビリ体操の時だけでなく、ステージ発表もただ受け身で聞くのではなくすぐに参加されます。どう考えても教室の成果ではないかと考えています。
飯田地区
中町中央(男性陣は二人とも北斎!)

舞台効果を狙って、北斎筆岩松院天井画(多分風呂敷)も登場しました。

ちょっとうれしかったことがあります。
交流会が終了して、三々五々皆さんが帰られるとき、飯田地区の保健福祉委員の方が声掛けしてくれました。
「認知症予防するって、結局は生き方の問題でしょ。若い時から気づいておかないといけない大切なことなのに、60代はまだまだ仕事にばかり目を向けている…私たちは保健福祉委員だから高齢者の方と一緒に活動して、ほんとに勉強になりました。でも2年で交代なんです。
私たちのような世代にも教育してほしいです」

こんな若々しいお二人です!
もう一人。ボランティア活動に力を入れてくださっていて、その分野ではだれでも知っているU堀さん。今回はボランティアではなく教室の中に入ってリーダー格で楽しんでいらっしゃいました。そうですね。誰にでも等しく年月は過ぎていきます。

交流会が始まる前も和やかな雰囲気なのですが、終わった後も、別れを惜しむ話し声が途切れません。再会を約束しながら「体も脳もどうぞお元気で…」と祈るような気持になりました。
by 高槻絹子

認知症に関して理論的に詳しく知りたい方は、以下のブログもお読みください。



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