脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

10月の右脳訓練ー東京で

2018年10月27日 | 私の右脳ライフ

東京での用事を済ませる合間に、以前から気になっていた岡本太郎記念館を訪れました。

太陽の塔が公にされた時、その意味を考えることもなく頭の中に疑問符が点滅したことを覚えています。
その後、三沢市に仕事で行ったときに泊まった古牧温泉(今は星野リゾートが青森屋として営業)で岡本太郎の作品をまとめてみたのです。
その時「このよくわからない絵には何か伝えたいものがある」ということが不思議なほど伝わってきました。それは私が歳を重ねたためだったのか、その作品自体が持つ力だったのかはっきりしませんが、その時以来「岡本太郎」はちょっと気になる存在でした。

岡本太郎のアトリエでもあり住居でもあったところです。半世紀も暮らしたと解説にありました。
そこここに岡本太郎を感じさせるような展示でした。

アトリエもそのままです。
「座ることを拒否する椅子」が有名ですが。

面目躍如たるカラフルな作品。

「顔」をテーマにした作品も多くありました。

庭にも多くの立体作品がありました。

まるで「いないいなあばー」をしているように展示されているものもあり、「あ、ここにも見つけた」と声が出そうでした。

渋谷駅に「明日の神話」という巨大な壁画がありますが、それと対をなすべき作品の下書きです。
「芸術は爆発だ」というフレーズが流行りましたが、ほとばしるように筆が進んだ様子からその言葉を思い出してしまいました。

ただ同行の夫は、私とは全く違う感想を持ったらしく、それほど興味を持たなかったという証拠写真がありました(笑)
作品の受け止め方はまさに前頭葉で変わりますし、ベースにあるのが右脳の色や形の情報ですから、いいとか悪いとかの評価はできません。好きか嫌いです。


今回の東京では、もう一つ展覧会に行きました。
九段下で地下鉄を降りて、会場へ向かうその方向に靖国神社の大鳥居がありました。

鳥居をくぐって参道を進み大村益次郎像のところで左折、千鳥ヶ淵に面しているイタリア文化会館へ。

イタリア風のおしゃれなビルの1階ホールで展覧会開催中なのです。イタリア政府が10月に「現代アートの日」として世界中で発信しているイべントの一環です。

銀座で画廊をしていらっしゃる藤井さんは、ミケーラ・ペドロンさんの作品を日本に紹介された方ですが、今回の展覧会開催に関しても多大な協力をなさったらしいです。
昨年のミケーラ・ペドロンさんの個展のことをブログにあげています。
ヒロ画廊伊豆大川ギャラリー
作者の意図を十分にキャッチする能力も、本当に十人十色だなと藤井さんとお話をするたびに思います。評価が定まっていない能力を発見するというような特別の能力は誰にでもあるわけではありません。
藤井さんに教えていただいて、外国特派員協会で開催中のマリア・ボナノッテの写真展にも足を延ばしました。

マリア・ボナノッテは、最近は日本の風物、神社仏閣、祭礼そして名工などに惹かれ多くの作品を発表しているそうです。モノクロだから訴える魅力があるのですね。色を想像する自由を与えてもらってるわけですから、色彩豊かに想像してもいいですし、「日本」を意識しなおすテーマがほとんどでしたから、思いが沈潜する方向に行ってもいいのだと、勝手に思いました。

壁にはインタビューを受けた著名人のポートレートがたくさん飾られていました。
藤井さんがおすすめくださって、踏み込むことができない場所に行ってみることができました。ありがとうございました。


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