脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

10月の右脳訓練ー「変なホテル東京銀座」

2018年10月23日 | 前頭葉の働き

IMG 4095 1
東京で宿泊が必要になりました。
当日夜は銀座。翌日は和光市まで行きます。その二つの条件をまずクリアしなくてはいけません。和光市は有楽町線と副都心線なら乗り換えなしで行けることがわかりました。まだ乗ったことのない副都心線にも惹かれるものがありましたが、銀座から近い方が…とホテルを決めるのにもいくつもの条件を考慮しなくてはいけないのです。そうそう、コストも考えなくては。ガンバレ私の前頭葉!

もうひとつ、余裕があれば興味関心があるかどうかも選択条件に入ります。
HISが、ハウステンボスで展開した「変なホテル」。フロントやポーターをロボット化して、極限まで省力化を図って成功しているというあのホテル。2015年にこのニュースを知った時から関心がありました。調べてみるとなんともう東京都内で7か所も営業していました。
銀座から一駅はなれていますが、有楽町線新富町駅から1-2分という立地だったので「変なホテル東京銀座」に決定。
高校同期の毛利さんがオーナーバーテンダーをしている銀座毛利バー。世界中にファンがいるという、毛利さんがステァしてくれた「ハバナマティーニ」を楽しんでいるうちに、ホテル到着は夜中の12時を回ってしまいました。

チェックインが済んでいれば、自分のキーで入れたのですが、まだチェックインが済んでいなかったので、インターフォンで玄関を開けてもらう必要がありました。結果、係りの方がフロントに立たれて、普通のチェックインになってしまいました。

6か国語表記です。ロボットだからこそ楽々と言葉を超えてしまえるのだと感心してしまいました。
部屋に入ると、無料のスマフォ貸し出しがあり、ほとんどすべてのことがそれひとつでできるシステムです。大型スクリーンで細かい説明もありました。もちろん、空調も鍵もこのスマフォで。

指示通りにしたら、たしかにスマフォがカギになりました。

スマフォでできるサービスも「見ればわかる」表示になってます。

ただ一泊するだけですから、豪華な施設や特別のサービスはいりません。
160センチもある幅広のとっても快適なベッドと、かけておくだけで洋服のにおいやしわが取れるという最新のクリーニング機が導入されていました。「LG Styler(韓国製)」

朝食は、食堂には小さなテーブルしかないので部屋に持ち帰ってもいいそうです。
カウンターの女性が「おはようございます。ビーフコンソメでございます」とお盆を出してくれるのですが、言い方がやさしくて心がこもっていて(と、特別に感じたような気がします)ロボットのやさしさとは全く違う!と当たり前ですが実感しました。
フロントの女性ロボットは、最高レベルの技術と最大限の努力を駆使してできあがったものでしょう。丁寧でわかりやすい言葉を選んで、声音も表情も工夫を凝らし、服装だって好感につながるように細かい配慮がありました。

でも、生身の女性(しかもおばあさんといえる年齢の方でした)が、たった一言の言葉とともにお盆を差し出すシーンには、暖かさというかホスピタリティが漂い、その心地よさに一瞬浸ってしまいました。
このように常に変わるお客さんに対して「おもてなし」の心が溢れるように対応するということは「人間」であれば誰でも必ずできるというものではありません。まさに前頭葉のなさしめる技。言葉遣いも動作も教え訓練することはできますが、その先のいわば応用編ですね。多分接客業で教育が一番難しい分野だと思います。
いずれにしても、労働人口の減少や経済的な側面からも、マンパワーにすべて頼るということは現実的でないですから、AIとどのように住み分ける時代が来るのか、とても身近な問題として感じることができました。

ネットの予約サイトでチェックした時には、料金もちゃんと検討したはずですが、希望ホテルに泊まれることがうれしくて、今は覚えていません…2人で14000円くらいだったような。つまり安いのです。だから首都圏への進出スピードが速い。この分野では「おもてなし」は要求しない人が多いのでしょうか。


ブログ村

http://health.blogmura.com/bokeboshi/ranking_out.html