脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

2月の右脳訓練ー地獄谷野猿公苑

2018年02月28日 | 私の右脳ライフ

頭にうっすらと雪をかぶったニホンザルが、瞑目しながら露天風呂に入っている写真を見たことはありませんか?私はずっと以前からそのシーンをこの目で見たいと思っていました。
モンキーパーク
地獄谷野猿公苑は、小布施町のちょっと先の山ノ内町平穏にあります。
一年でも早い方が、行くには楽という理由を思いついて、今回の2月に小布施に仕事で行く前に、行くことにしました。

旅に行くには、目的とモチベーションがまず必要ですね。お手軽にツアー参加という方法もありますが、私は自分で計画する方が好きです。
ネットで調べました。時刻表で時間を調べるだけでは足りません。
何しろ2月、雪がまだ残っているし降る日もあるということでホームページ上のライブカメラの映像を何度もチェックして、道の様子、観光客の服装を調べました。野猿公苑の職員の方の今年や去年のブログを読んで情報チェック。最近の天気予報で温度を調べて…
最寄りのバス停から30~40分雪の山道を歩くことはわかりましたが、荷物の預け場所がない!
寒くない服装、滑らない靴、リュックサック。最大限の準備ができたと思います。結果はtoo muchでしたけど。
準備が大変と思うか、未知の状況に備える前頭葉の訓練と思うか。もちろん後者です(笑)

ボケ始めた人が旅の企画をする…



いちばん効率がいいアプローチは長野駅からの直行バス。1時間足らずで最寄りのバス停、スノーモンキーパークに到着します。

さあ、歩き始めます。お店やホテルを過ぎて、スギ林の間の山道は一面の雪。
慣れない雪道ですから、たっぷり30分歩いたと思います。大きな噴煙が立ち上り地獄谷野猿公苑の名前が納得されました。温泉が豊富に湧出するところには「地獄」の名前がよく見られます。別府温泉もそうですね。

右の斜面を上がった先に、野猿公苑がありました。露天風呂の手前に観光客に囲まれるようにこの猿がいました。まるで平気、人間を無視しています。このサルの胸元にちょっとだけ雪を発見。

曇っているのではなく温泉の湯気です。サルが入る温泉は何か所かありますが、この日は暖かくて誰も入ってない!時々温泉の湯を飲んでいるサルがいましたけど。

別の温泉なのですが、残念。石の上に座っていて、入ってないんです。

サルの頭には雪はありませんでしたが、周りはまだまだ雪がたくさんありました。

何だか満足。サルは温泉にも入ってなかったし雪も被ってなかったけど。
仕事が待っていますから、そろそろ帰途へ。今度は知っている道ですから、ちょっと気が楽。

帰りは地獄谷温泉の一軒宿を見下ろすことになります。。午後から仕事だからと一瞬悩みましたが「日本秘湯を守る会」とあらば、ここは当然チャレンジ。事前チェックでこの後楽館のことは知っていましたから、悩んだというのは大げさですね。


自家源泉で蒸かしたちまきも名物とかで、もちろん注文しました。

おふろは断り書きがありました。「湯に浮かんでいるのは湯ノ花です」
ここまで湯ノ花が多い湯にはなかなかお目にかかれません。入ってよかった…

もっと、もっと遊びたかったのですが、仕事も大切です!
長野電鉄に乗って、小布施町へ。特急に乗ったら30分かかりませんでした。今回は北信五岳もよく見ることができ、いろいろ満足の旅を楽しむことができました。



2月の右脳訓練―塩田平の旅

2018年02月28日 | 私の右脳ライフ

上田で途中下車。久し振りの友人と小さな旅を楽しみました。
何度も訪れていますが、駅前をゆっくり見ることはないまま過ぎていました。
高さは2mと説明がありましたから大きく勇壮ですが、どことなくかわいらしい石刻獅子像が駅前に鎮座。中国寧波市と友好交流都市ということで、寧波市から寄贈されたものだそうです。
まずは、腹ごしらえ。友人がチェックしてくれた蕎麦屋さんへ。さすが信州、手打ちでおいしくいただきました。
「無言館へ行こうと思ってるんですけど」
「ああ、一度行ったのはいつのことだったかしら…館長の窪島誠一郎さんは水上勉さんの息子さんでしょ。磐田とご縁があって開館してすぐに行ったことがあるけど…」

徴兵により画家や彫刻家、あるいはデザイナーや建築家などになる夢を断たれ、戦場に散った美術学生戦没学生)たちの遺した絵だけが展示されている美術館です。どこか、教会を思わせる建物です。館内は写真禁止でした。
思い半ばに命を絶たれた人たちの作品を前にすると、これから先の人生をかけて表現したかったものがどれほどあっただろうと、作者の無念の思いが伝わってきます、生まれ出ることのなかった作品たちが、具体的な姿はゼロのまま押し寄せてくるようでした。
表現をする人たちにとっては、生きることはそのまま作品となって、その人の後を付いてくるものなのでしょうね。
知覧の特攻平和会館に行ったこともあります。様々な展示の工夫がありましたが、展示されている遺書を読み始めると涙を抑えることができませんでした。極限の状態にある若い特攻兵士はどんな思いで言葉を探したことでしょう。選ばれた言葉にのせられた切々たる心情が、そのままに突き刺さってくるようでした。
こうして、旅の後にいろいろと思い起こしながら気づいたことがあります。
心情を伝えやすいのは、当然ながら右脳経由に違いないと思っていたのです。言うに言われぬ気持ちを伝えるのも、受け取るのも右脳の得意分野ですから。

無言館では「描きたかった思い」を受け取りました。もちろんその心情も感じるのですが、生まれ出ることがない作品の無念さの方が強く迫ってくるのです。
言葉の力を改めて感じ、ちょっと不思議な思いになりました。
ドライブをちょっと続けて、信州の古刹前山寺へ。柔らかい茅葺の本堂。

前山寺といえば三重塔で有名です。国の重要文化財指定を受けています。
寺の創建ははっきりしないのですが、塔は一説によると室町時代、600年くらい前です。このお寺は甲州武田氏からも庇護を受けたらしいです。

巨木の参道が続いていました。この参道そのものが貴重な参道だと説明がありました。
塩田平は、四方を山に囲まれた静かなところでした。少し残った雪も風情を添えていました。


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