脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

2月の右脳訓練ー松代探訪

2015年02月28日 | 私の右脳ライフ

去年、松代温泉に行ってその泉質の素晴らしさに感動。再訪もしましたが、時間切れで真田家の城下町松代探訪はいまだ実施できていませんでした。
さあ、小布施町の帰りに3度目の松代温泉へ。

北信の山々が雪をかぶって輝いています。


2月にしたら珍しいほどの陽気ですから、宿泊した国民宿舎「松代荘」からすべて徒歩の旅。
まずは、真田家の菩提寺「長国寺」
ちょっと見学してのつもりが、寺守の方の丁寧な説明を受けて、一挙に歴史の世界に引き込まれました。真田家歴代の知恵や蓄財。それを吐き出させるためのこの墓所ではあるのですが。
周到な用意をした旅には旅のだいご味がありますが、予想外の展開というのも楽しいものです。

写真を撮るアングルまで教えてくれました。真田家歴代の墓。

旧市街に向けて、徒歩の旅が続きます。
さしあたり、真田宝物館・真田家の住宅新御殿・文武学校へ。
宝物館には戦国武将の直筆書状や、細密な異人画など「宝物」がたくさんありました。


真田邸。新御殿と呼ばれる大名屋敷

藩校文武学校

立派な武道場が何棟も建っています。

梁組が見事です。

松代象山地下壕(大本営予定地の跡地)

ほんの一部の公開です。

佐久間象山の象山神社

城下町ですから、武家屋敷も残り家並も風情あるものでした。
山寺常山邸

水が豊かな松代ですが、生活用水、畑用水、融雪、鯉の養魚など上手に生活に取り入れているところにも感心しました。


道も、いとゆかし。


去年の夏、富岡製糸場に行きました。
高待遇で女工さんを募集したにもかかわらず、「異人さんが夜な夜な娘の生き血を飲むらしい」などのデマが流れまったく集まらなかったそうです。
そこに、松代藩の武士の娘、和田英が名乗りを上げて、それをきっかけに全国から様々な出身の娘たちが集まって工場が稼働できたこと、その和田英が正確な記憶をもとに「富岡日記」を書き残したために、当時の様子がよくわかったことなど知りました。

和田英は結婚後の名前で、横田瑛。その横田家も修復展示されていました。
横田英の弟二人も、大審院長、鉄道大臣となり優秀な家系だったことがわかりました。
富岡製糸場に行ってないとしたら、これほど熱心に横田家見学はしなかったでしょう。経験を積んで前頭葉は深まるものですが、こういう体験をすると実感できます。旅はこうして深まるものですね。

 

 


小布施便りー付録

2015年02月28日 | 各地の認知症予防活動

脳のリフレッシュ教室交流会の会場では、懐かしそうな笑顔が私を待ち構えてくれています。
山王島地区の長老、久保田さん。93歳か94歳におなりだと思います。

 

「がんばってるよ。この前取材を受けてね。高槻先生に見せようと思って持ってきたんだ」
地域のミニコミ誌のようでしたが、毎日イキイキと生活している様子が大きな写真入りで掲載されていました。
久保田さんは、教室開始の時から継続して参加されています。最近まで写真担当なさってましたね。
去年の交流会の時、寒かったのでズボン姿で伺ったら
「とうとうズボンだね。ズボン姿は今日が初めてだよ」と言われてしまいました。
そこまで注目してくださっているのはカメラマンの視点があるからでしょう!
(今年はスカート姿に戻しました)
ご本人も小粋なおしゃれさんです。写真が切れていますが、鮮やかな色のバンダナを巻いていらっしゃいました。

会場入り口には、北部地区の皆さんの作品が展示されています。
レザーモザイクは干支の動物をテーマに作るのですが、来年で一巡。感慨深いものがあります。

羊毛のふわふわ人形もすてきです。
どれ一つとして同じものはありません。そして、どれも作品のむこう側に作者の自慢顔が感じられるところが、右脳中心の「脳リハビリ」の取り組みとして優れています。

会場の飾りも今年は新しいものがありました。地区ごとに参加者主体で行われる脳のリフレッシュ教室とは別に、スタッフがついて行われる予防教室の皆さんの作品です。

これも色の組み合わせはその人の右脳次第。良い悪いはありません。好き嫌いがあるだけです。
このようなテーマの方が、元気をなくしている脳には有効なことはちょっと考えればわかることですね。

交流会の会場は、小布施町在宅介護支援センター千年樹の里。ここには社会福祉協議会も入っていますし小布施町の福祉の拠点です。

よく使われていると思いました。
この地区の「脳のリフレッシュ教室」の予定もありました。「楽笑会」という楽しい名前の集まりがありましたから、その実態を尋ねてみました。
手芸が大好きなK林さん。東部地区で工夫を凝らした、でもそんなに難しくない小物づくりを皆さんと一緒に楽しんでいることはよく承知しています。そのK林さんが率先して、サークル活動をここで定期的にやっているということでした。K林さんの写真は撮れませんでしたが、うしろのパッチワークの作品がその労作です!

右の方はK林さんと一緒に東部地区で楽しく教室をつづけていらっしゃる方です。80歳を超えているとはとても信じられませんね。
左の方は、88歳。
「町長さんがお祝いに来てくださるの」と恥ずかしそうな笑顔で言われました。小布施町では88歳のお祝いがあるそうで、そういえば市村町長さんが「町長になりたての頃に比べて、88歳の方々がお元気になられました」とおっしゃっていました。
前回、「みんなでたくさん作っています」と、手作りモップをくださいました。
針金ハンガーにアクリル毛糸を使って作るのですが、ここ千年樹の里でこどもたち対象の教室を開いていらっしゃるそうです。このように、教室生だけで楽しむところから、世間に開かれる活動に育って行けば一つのゴールです。

楽しい、満ち足りたひと時をありがとうございました。

 


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