今年の江刺市「脳元気グループ」交流会も素晴しいものでした。
プログラム構成、会場準備など自主的に運営されたそうです。
地区ごとの、文化や人材を生かした多様なステージ発表で盛り上がりました。
男性陣の謡と女性陣の甚句のコラボで幕開けでしたが
これは、遠野と江刺だけに伝わる郷土芸能!
ご当地ソング江刺甚句も、お囃子付、組甚句、まわり甚句と三者三様。
踊りは「あきあじ音頭」「いきいき音頭」「花笠音頭」「外山節」etc.
花笠が手作りになるところが右脳刺激。
更に、リーダー達の絶妙、当意即妙な解説が会場を盛り上げます。
参加されている方たちが、とにかく楽しそう。出を待つ時の緊張感がずいぶん薄まってきました。
プログラムの多様さと一緒に、教室名も見てください。
このような一工夫が、「自分達の会」という意識を生んで、自主活動への道にもつながったのでしょう。
創作ダンス「涙そうそう」
去年の派手な衣装とは一変、黒でまとめた皆さんが指先にまで、神経を張り詰めて祈りを込めたダンスは涙を誘うほど訴えかけるものがありました。
歌あり、踊りあり、体操もありましたが、「こんなことをやってます」ということで、風船バレーを興じて見せてくれたグループもあって、発表に幅が出ました。
ステージでは、「十番組はつらつ会」の「北国の春」の合唱。会場では、「にこにこサークル」の皆さんが、歌にあわせて体操を自然に始める・・・
こういう「生き方」ができることが大切なんですよね。
突然のインタビューにも、楽しげにノビノビと答えます。
司会者は健康増進サポーターさん。
去年にもまして、楽しく、お年寄りをのせていました。
江刺の「勝因」の一つがこの健康増進サポーター育成。
ボランティア養成を同時進行させ教室派遣したことです。
もう一つの「勝因」は「個別脳機能検査」です。
個別検査は、生活指導のために行われます。生活を良く聞き取って、より脳にとっての健康的な生活を指導するのです。この積み重ねが、「脳元気グループ」の意義を根付かせたのでしょう。
江刺市は、もうすぐ奥州市になります。
新しい町になっても、この活動は続いていくことでしょう。ここまでにした、国保中央会の研修に参加された及川保健師さんをはじめ、現在担当の佐藤保健師さん、皆さんのお顔が浮かびます。よき上司に恵まれ、思いを同じくする保健師さんたちがいてこの偉業は成し遂げられたのですね。去年も、今年も笑いながら涙をこぼしていた皆さん。私も、ちょっともらい泣きしましたよ。