原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

2016夏 左都子の台北旅行 総括編

2016年08月30日 | 旅行・グルメ
 (写真は、台北中央部市街の風景。 娘が自分のカメラで撮影したのを拝借した。)



 人は何故、旅に出るのだろう。

 その答えを、今改めて模索してみた。

 私なりの結論を出すならば、 “一時でよいから現実世界から脱出して環境を変えよう!” なる感情に終結しそうに思う。
 (もちろん、仕事関係の出張等々必要に応じて旅立つ人々が多数なのであろうが、観光旅行の場合、大抵皆様も私同様の目的を無意識に内心に掲げているのではあるまいか?)

 英語の「trip」にも、“幻覚経験をする” “止め金が外れる” なる意味がある。 
 まさに大袈裟に表現するならば、「旅」とは、一瞬現実から離れ別世界にて止め金を外し幻覚体験をする。 その事に旅の意味が見出せそうに私は思う。


 今回の台北旅行は、特別その思いが強かった。

 何分、4月に新入社員として民間企業へ就職し社会進出を立派に遂げた娘の日頃の頑張りを、何とか癒してやりたい母心が満載だった。
 そのプレゼントとして(なけなしの我が厚生年金より)資金を拠出してでも、娘を一時仕事から trip させてやりたかったのだ。

 それにしては、娘の夏季休暇は短期間だ。 
 それでも、trip はやはり国内より海外がサプライズが大きい事には間違いない。 そうこうして選んだのが台北だった。 


 旅行の直前期に、私は様々な事情で疲れ果てていた。 
 例えば、義母の後期高齢者保険証が届かず、猛暑の中それに奔走させられる日々だった。
 旅行出発直前期には台風が上陸するとの予報。 これに巻き込まれたら、成田まで行って右往左往せねばならない。 私はともかく娘を疲れさせるわけにはいかず、その対策を事前に十分に考慮した。 (結果として飛行機が飛び立ってくれたのは実にラッキーだった。)


 台北旅行中、一時(8時間)のみバスツアーに頼るとの(私にとっては大いなる不本意の)大失策も経験した。
 ところが私程に集団嫌いではない娘にとっては、さほどの苦痛では無かった様子だ。

 そのバスツアー中に、観光名所ではない場で写真撮影する私を奇妙に感じる日本人バス客がいたようだ。
 若き男性曰く、「こんな場で写真を撮ってどうするんだろうね?」 小声で連れ合い女性にささやいたようだが、私の耳内に明瞭に刻み込まれた。

 旅行者により写真撮影観点や物事の興味の対象が全く異なる事は、最初から十二分に承知の上だ。
 それに加えて、私は思った。  「ははあ。 この人達は“ブログ”をやってないね。 自分自身のテーマでそれぞれにそれを公開している人物ならば、私の写真撮影の意味も理解してくれたのだろうが……」

 ただそのお陰で私はこうやって、原左都子なりの「台湾旅行記」を一記事に一枚の写真掲載により投稿する事が叶っている。


 最後に、台北にてお世話になった皆様に感謝を申し上げて、我が「台北旅行記」の総括としよう。

 台北到着早々の夜、ホテルのバスタブで転倒し後頭部強打負傷及びシャワーカーテン破損とのとんでもない事故をしでかした私に、滞在中ホテルスタッフの皆様が親切に対応して下さいましてありがとうございました。
 最終日の夜中の出発時には、想定外(無償)のお弁当まで持たせて頂いた事に心より感謝致します。


 台北より帰国後日数が経過し後頭部の痛みも和らぐと共に、もう一度台北を訪問したい! なる意思を持てる事実が自分でも嬉しい。

 「trip」とは、人間に明日の生きる力をもたらしてくれる業と改めて実感させられる。                

2016夏 左都子の台北旅行 台北101編 -2-

2016年08月29日 | 旅行・グルメ
 (写真は、台北101の別館になるのだろうか。 ブランド館にて撮影したもの。 私自身が映っているため敢えて縮小版とした。  参考だが、今回の旅行記にて原左都子の写真を公開するのはこの一枚のみだ。 とにかく出発前より疲れていたのに加え、台北到着初日に後頭部強打事故に遭い、いつものように写真に映るぞ! との意思が大幅に欠落していたと残念に思う……。)


 台北101 B1 フードコートの大喧騒から逃れるべく、我々母娘はエレベーターにて(おそらくブランド館と思しき)別館へと移動する。

 いや日本の超高層ビル内にても、私はこのような5階分程の吹き抜けスペースを見た事がない。

 先ほど訪れた、B1フードコートから180度世界が変わる思いだ。

 そのゆったりとしたブランド館内に出店しているブランド店になど、一切の興味は無い。 
 思いは同じなのだろうか? この寛げる場で、我々同様に本館から移動(避難)したと思しき親子連れやカップル達が椅子に座って寛いでいる。


 それにしても、我々もお腹が空いてきた。 ランチにありつきたいと思い歩いたところ、ブランド館左手側奥に一軒の高級レストランを発見した!
 その入口でメニューを見ていると、早速レストランスタッフが我々に近づいて台湾語で声を掛けてくれる。
 その前に、既にメニュー内記述が台湾語とイタリア語しか書かれていない事に気付いていた。
 日本語一切不能のスタッフに、英語にて「日本語か英語のメニューがありますか?」と問うたのだが、私の英語発音が悪いのが諸悪の根源だろうが、これが残念ながら通じない。(Japaneseのみは通じそのメニューはないとの返答だったが…)
 やむを得ず、そのレストランを後にする…‥


 時間ばかりが経過し究極お腹が空いてきた我々は、別のレストランへの入口をエレベーターホールにて見つけた!
 それは、超高層ビル上階にある(おそらくヴィップ客対応)レストランであろうことは承知の上でその受付フロアーである2階へと行く。

 そこでは、上階レストランへの関門とも言える正装した美しきコンソルジュがいる「受付」が存在した。
 ただ、その場でも一切の日本語は通じない。 やむを得ず、またもや我が“発音が悪い英語”にて用件を伝えるのだが、一応台湾語と英語が可能なスタッフには我がジャパニーズイングリッシュが通じないのだ。 トホホ…

 例えば私は、上階の超高級レストランでもなく、B1の超混雑のセルフサービスのフードコートでもない “普通のレストラン” がこのビル内に存在するのか否かを問いたかったのだ。
 それを伝えるために、 「In this tower, do you have casual restaurant?」と何度問うても、彼女には casual の単語がどうしても通じない。 そして彼女は他の受付コンソルジュ達と相談した後、B1のフードコートを我々に勧める。

 「先程そこへ行ったが混雑し過ぎていたためそこでは寛げないから、とにかく“普通のレストラン”がこのビル内に無いのか?」と言いたいがために、私は、「OK. I see.  In this building, you have only foodcoat and high place restaurants? 」と問い返す事が精一杯だった。

 それに関して、英語係の彼女が 「Yes!」 と返答したのだ。 
 その回答を(ほんとかよ??)と思いつつも真に受け、私はこの世界に名立たるビル内には “普通のレストラン” がただの1軒もないものと解釈し、「Tank you!」とのみ返してその場を去った。


 帰国後も不思議な課題だが、本当に台湾No.1を誇る超高層ビル内に、“普通のレストラン” が存在しないのか否か、私が脳裏には疑問符がもたげ続けている。


 まあ、それにしてもお互いが「英語」を母国語としない関係で英会話を実行する事とは、実に難儀な事態と、過去に於いて既に幾度となく英語圏ではない国々にて実感して来ている。

 それを再認識させられた、台湾101超高層ビルでの出来事だったと言えよう。 
 

2016夏 左都子の台北旅行 台北101編 -1-

2016年08月29日 | 旅行・グルメ
 (写真は、台北の地下鉄にて訪れた超高層ビル 台北101。 台北101出口を出たすぐその場で撮影したもの。)


 おそらく、このビューポイントは最初から計算し尽して建築されたものと想像する。
 地下鉄出口を出て直ぐの場所にて、写真素人の私でも101階建ての超高層ビルがこの角度で、てっぺんまで映せる設計となっている。

 皆がこぞって撮影している中で、私も頑張ってほぼ真上を見る角度で撮影してみた。

 
 さて、何故台北101ビルへ出向いたのかと言うと、実は大したポリシーは無かった。
 東京暮らしが長い我々親子にとって、超高層ビルなど大して珍しくもない。(と言いつつ、あるいはそうだからこそ必然的に、未だ東京スカイツリーすら訪れていないが…)
 
 では何故 101ビルへ行くことを決定したのかと言えば、とにかく猛暑だし、台北到着直後にバスタブで転倒し強打した後頭部が未だ痛む。  あまり無理をせず、なるべく楽を出来る行程を選択しようと結論付けた故だ。

 ホテル近くの台北中央駅より地下鉄に乗って101ビルへ移動する道中から、家族連れや若きカップルが目立つ。 そうだ、今日は土曜日だ。 都会の喧騒には慣れ切ってはいるものの、せっかくの観光なのに出来れば空いていて欲しかったものだが、やむを得ない。


 地下より建物内に入ると、真っ先に目に付いたのがスーパーマーケットの存在だ。(写真は既にバックナンバーにて公開済み。)
 こんな場所にスーパーマーケットがあるのも意表を突かれるが、帰国までに一度はスーパーへ寄りたかったため、我々にとっては好都合だ。
 そう言えば、ホテルのフロントで尋ねたら 台北中央駅近くの三越デパート内にもスーパーマーケットがあるとの事だった。 デパート内にスーパーマーケット?? とこれまた意外だが、まあ、日本のデパ地下総菜売り場(私も愛用派だが)のノリか、と考えれば納得可能だ。
 ただおそらく台北の場合、庶民の日常買い物目的より、観光客向けのお土産を売る事を主眼として存在しているのかと推測した。

 案の上、お土産商品が盛沢山売られている。 そしてあちこちでたどたどしい日本語で試食を勧めてくれる。 結局大きな紙袋2袋のお土産品を買い求めた。


 スーパーマーケットの周辺一帯が、巨大なフードコート(セルフサービスにてトレイに料理をのせ、自分でテーブルまで運んで食べる方式の食事処)だ。
 台湾軽食店は元より、日本のうどん等の軽食店や回転寿司店、イタリアンやハンバーガー、等々、等々…… 幾多のファストフード店が軒を連ね、休日を楽しむ家族連れやカップル達で歩く場もない程に大混雑状態だ。

 そろそろお昼時。 我々母娘もランチにしたいところだが、この混雑ではどうしようもない。
 別のもう少し落ち着けるレストランを探そうとのことで、一旦B1フロアーを後にする。 

2016夏 左都子の台北旅行 最後の晩餐編 -7-

2016年08月28日 | 旅行・グルメ
 (写真は、台北イタリアンレストランにて注文した 玄米茶。)


 そして、デザートと共に最後に注文したのが、写真の玄米茶だ。


 何故ここで玄米茶なのかと言えば、既にウーロン茶は台北滞在中に堪能し過ぎて飽きていたからに他ならない。


 ところが、またもやこの玄米茶が、台湾テイストだ。

 とても玄米茶とは思えないそのテイストだが、この風味がまた独特で何とも言えない。

 何故スプーンが付いているかを説明すると、好みにより砂糖を入れられるように配慮している故だ。 日本人としては、玄米茶に砂糖?? と不思議に思うだろうが、紅茶やコーヒーに好みによりミルクや砂糖を入れる事を勘案すると、特段奇妙なことではない。



 長々と、イタリアンレストラン編を「最後の晩餐」としてお伝えした事をお詫びする。

 何分、写真投稿に疎く、一エッセイに一枚ずつ投稿する能力しか持ち合わせていないため、ご容赦願いたい。 



 我が台北旅行記は今週末にて終了したく思い、本日まるでロードレースに出場して闘うがごとく駆け足で「飲食編」及び「最後の晩餐編」を綴り公開した。  
 (あ~~。 くたくたに疲れたなあ~~。)


 にもかかわらず、未だ私としては報告出来ていない課題が残っているため、来週にもう少し持ち越す事をお詫びしておく。

2016夏 左都子の台湾旅行 最後の晩餐編 -6-

2016年08月28日 | 旅行・グルメ
 (写真は、台北イタリアンレストランにて食した カスタードブリュレ。)


 これがまた、お皿の上にまるで絵画のごとく綺麗にデザインされて出された。


 お味も良く、(これに関しては台湾テイストではなく)万国テイストと言えるだろう。