原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

安倍政権は潰したいが、「希望の党」は一体何様のつもりだ!?

2017年09月30日 | 時事論評
 野党もそこまでハチャメチャやるならば、今回の選挙では何が何でも安倍政権を潰そうではないか!
 とにかく今ここで是が非でも独裁安倍政権を潰さねば、世を変革出来ないことは私も認識している。

 それにしても10月の衆院選は、子どもも呆れ果てる低レベルの “でたらめ総選挙” となる事は間違いないだろう。

 
 昨夜、BSフジにて20時から放送された「プライムニュース 民進・希望“合流か” 与野党が政策論戦……」を視聴した。
 「希望の党」からは(他に誰もいない故に当然だろうが)若狭勝氏が出演していたのだが、この若狭氏の発言内容の一部に私は向っ腹が立った。
 議論の本筋から外れるかもしれないが、その若狭氏の発言とは自分が「検事だ」と殊更繰り返したことだ。 
 私見だが、何言ってるんだ!?  あんた、今は国会議員だろ? 何でこの場で「検事」の言葉を幾度も持ち出して、自己をプラス評価しようとしているんだ! 何ですって、自分は検事だったから人の心と向き合える?(表現が正確でない場合お詫びするが) 今ここであなたが強調するべきは「希望の党」の政策論だろうに。 こんな場で「検事」「検事」と威張るなよ!
 そもそもあなたって、都知事選時期から何故か小池百合子候補に“金魚のウンチ”のごとくくっついて、小池氏を支援する活動しかしていないんじゃないの? (確かに小池氏って、自身に学歴が無いに等しい故か、他人の経歴や肩書を好むタイプだよねえ。「都民ファーストの会」とて候補者本人の政治家としての資質よりも経歴肩書き及び所持金を優先して擁立したようだし。 おそらく小池氏にとっては若狭氏の「検事」経歴肩書きが魅力的だった事だろう。) その後もあなたが国会議員としての諸活動にどれ程勢力を注ぎ込んだのかに関する情報が何ら無く、相も変わらず今度は都議会選挙の際に「都民ファーストの会」勝利に向けた支援に全力を尽くしたよねえ。
 そんな若狭氏にとっての現在の「売り」は、確かに「検事」の肩書しか無いのかもしれないが。

 「希望の会」代表に就任した東京都知事である小池氏が民進党と合流するにあたり、「全員受け入れる気は“さらさらない”」とも豪語している。
 まあ、選挙などそもそもパフォーマンス勝負だから、野党を背負って出ようとしている身でそれくらい強気で豪語しない事には、庶民に分かりにくく支持されない事を読んだ発言であることも見え見えだが。

 私論だが、それにしても小池氏が「希望の党」代表に君臨したのならば、即刻都知事は辞任して国政選挙に立候補するべきだ。 現在開催中の「都議会」終了後に都知事を辞任するとの噂もあるが、そんな小細工をしていないで、将来総理大臣にならんと狙っているのなら今すぐに都知事を辞任するべきだろう。
 そうだとして、結果は分からないよ~~。 結局、都政も国政も捨てる羽目になり、小池氏は政治家引退の運命にもありそうだし。 それを避けるために「都知事」を“保険”として取っておくのはやめようね。


 さて、今朝みたネット情報を以下に要約して紹介しよう。

 民進党内で憲法改正などに反対してきたリベラル派議員と支持者らに、動揺が広がっている。 同党が合流を目指す「希望の党」が、政策が一致しなければ公認しないとの方針を打ち出したからだ。 希望代表の小池百合子東京都知事が排除と絞り込みを強調する中、支持者からは希望入りへの賛否両論の声も上がっており、“踏み絵”を迫られたリベラル派議員らの決断が注目される。 (中略)
 希望の細野豪志元環境相は公認に関し、「安保法制白紙撤回を言い続ける人は考え方として厳しい」との見解を示している。
 かつて民主党政権で厚労相も務めた長妻昭氏(57)=東京7区=も、去就が注目される一人。「ミスター年金」の異名を取り、近年も安保問題では、報道番組で「あくまでも個別的自衛権の範囲内で法整備を急ぐべきだ」との考え方を示してきた。  中野区にある地元事務所にはこの日、「民進党」の名前が入ったポスターなどが積み上げられていたが、どのような立場で衆院選に臨むのか足場は固まっていない。 事務所関係者は「国政報告会なども予定しているが、有権者にどう説明するのかわからない」と言葉少なに語る。
 民進党幹事長代行の辻元清美氏(57)=大阪10区=は、さらに厳しい状況に追い込まれている。 27年7月の衆院平和安全法制特別委で、安保関連法案の採決に激しく抵抗し、「お願いだからやめて!」と涙声で詰め寄ったのが辻元氏だった。 参院の採決でも、ハチマキ姿で傍聴席に登場。 衛視に注意された“筋金入り”の反対派だ。  衆院解散から一夜明けたこの日、大阪府高槻市の地元事務所に辻元氏の姿はなく、スタッフ数人が選挙に備えて模様替えを進めていた。秘書によると、辻元氏のスケジュールは週末まで全てキャンセルされ、事務所でも動きを把握していないという。
 一方、護憲派の論客で、希望への合流を決めた前原誠司代表と9月1日の民進党代表選で争った枝野幸男氏(53)=埼玉5区=は29日、地元・さいたま市内で行った街頭演説後、記者団に「党の公式見解に沿う」とだけ語り、具体的な身の振り方については口を閉ざした。 枝野氏に近い県議や市議なども、本人を気遣ってか言葉が少ない。同市内で同日に開かれた同党埼玉県連の常任幹事会でも重苦しい空気が漂った。会議後、姿を現した枝野氏は「コメントしない」と厳しい表情で話し、会場を後にした。  支持者らの声も分かれている。同市見沼区の主婦(71)は「政策を曲げずに無所属でも頑張ってほしい」。同市大宮区の無職男性(75)は「政権交代のために少しでも希望の党の議席を増やしてほしい」と話していた。
 (以上、ネット情報より一部を要約引用したもの。)

 一旦、原左都子の私見だが。

 上記ネット情報内にある、枝野幸男氏の政治家としての姿勢を好意的に捉えている私だ。
 事の初めは、民主党が自民党より政権を奪い取った直後期、鳩山政権時代の事だ。 そもそもあの選挙は小沢氏が(まるで今回の「希望の党」のごとく)小沢ガールズの数をかき集めとにかく票を取る作戦に出た故に勝利したようなものだ。 その小沢氏(及びそれにくっついていた鳩山氏)の民主党内でのマイナス影響力を断ち切らんと、枝野氏が単身で小沢氏批判の街頭演説を実施した。 あの勇気ある映像を見て、私は初めて枝野氏との民主党政治家の存在を知った。 その後も菅政権時代の官房長官として、東日本大震災勃発時に夜も寝ずにメディア対応していた姿も印象的だ。


 最後に、原左都子の結論で締めくくろう。

 表題の通り、10月の選挙では是が非でも安倍政権を潰したい。
 そのためには「希望の党」を筆頭に、ハチャメチャ野党が死に物狂いでそれを実行するのもやむを得ないとも考える。

 ただそれにより有能な野党政治家を失う事実が、今後の政治界にとって一番の損失・痛手かとも思うのだ。
 どうか「希望の党」から「受け入れる気はさらさらない」と拒否・却下された有能な野党政治家氏達には、是非とも無所属にて出馬し正々堂々と選挙戦を闘って欲しいものだ。

左都子コレクション -音楽の譜面編-

2017年09月28日 | 音楽
 (写真は、私が24歳~28歳頃までの5年間に渡り趣味で励んでいた 電子オルガン⦅エレクトーン⦆のテキスト譜面の数々。)


 今更何故、上記エレクトーンの古いテキスト(と言えども、ご覧の通り新品のごとく綺麗に保存されていたのだが。)を書棚から引っ張り出したのかに関して説明するならば。

 9月に入り、ネット通販にてフルートを衝動買いして後、約3週間が経過した。
 その間、自主練習用の音楽スタジオに会員登録したり、プロ講師の個人指導が叶う音楽教室を探したりとフルート練習環境を整える作業を実施すると共に、実際に音楽スタジオにて自主練習に励んで来た。


 フルートプロ講師先生より、楽器演奏の基本中の基本である「音の出し方」に関して難点を指摘された事はバックナンバーにて綴っている。
 当然ながらそれの克服を第一義として、日頃音楽スタジオにて自主練習に励んでいるのだが…。

 スタジオにて一人でフルートの「音出し」練習に励んでいると、ほぼ50年前の中学生のブラスバンド部時代を彷彿とさせられる。 中1で入部以降1年時の3学期にやっとレギュラーになれるまでの期間、来る日も来る日も「音出し」を中心に練習に励んだ映像が脳裏に蘇る。
 (あの頃は未だ子どもだったこともあり、先輩の指導にいとも素直に従い日々真面目に基礎練習に励んだものだ。 まさか60代前半の年齢に至って、あの風景を再現するとは思ってもいなかったなあ。 それにしても、あの頃は日々上達したような記憶があるが、今現在私のフルート力はどうなってしまったのだ??  プロ先生のご指導通り忠実に自主練習しているにもかかわらず、あの頃のような成長が何ら見られない。 老いぼれる事とはこれが実態なのか??)  なる悲壮感すら抱いてしまっていた。
 家に帰ってそれを家族に訴えても、「たかが高齢者の趣味なのだから勝手にすれば」とすら言ってくれず、それを言いたげな表情で軽くあしらわれる。


 そうだ! 
 思い切って楽曲をフルートで吹いてみよう!!  と思いついたのが先週の事だ。
 そして書棚から引っ張り出したのが、上記エレクトーンの譜面群である。

 ここで写真のエレクトーン譜面に関して説明しよう。
 我が独身時代20代後半期の5年間程、ヤマハのエレクトーン個人指導を受けた期間に練習したのが上記のテキスト譜面だ。 (これらの譜面はあくまでも“大人素人”用に制作されたテキストであり、子供用のエレクトーンテキストは数段難易度が高いと聞いている。)
 全シリーズが、ポピュラー、ポップス、クラシック、ジャズ、日本の唱歌、歌謡曲等々のスタンダードナンバーばかりの楽曲揃いの優れものだ。
 一番最終期の我が28歳時に弾いた第8集より、その楽曲の一部を紹介しよう。 
 「やさしく歌って」「愛のコレクション」「涙のトッカータ」「エーゲ海の真珠」「マンハッタン」「ミスティー」「我が心のジョージア」「ウェーヴ」「マイラグジュアリーナイト」「冬物語」「愛のフィナーレ」…… 

 冒頭写真中段右側に手書きの譜面があるが、それらは私が練習用や編曲のために自主的に作成した譜面ノートだ。
 エレクトーン演奏の神髄とは、基本的には左手和音伴奏と左足のベース音に右手のメロディーが支えられる構図となっている。(参考だが、右足は音量調整機能及びリズム管理機能を果たす。) そのため数々の和音を記憶する必要があり、その目的で自主作成したのが「和音列記集」だ。  あるいは、右端の「黒いオルフェ」の手書き譜面は、エレクトーングレード試験(9級から6級まで取得した)アレンジ課題対策として我がアレンジ版を譜面化したものだ。

 テキスト一冊に付き約20楽曲程の譜面が収集されている事を鑑みると、我がエレクトーン練習総数は5年間で約400曲に及ぼうか。 週に1曲(多い時は2,3曲)の練習を仕事(や娯楽交友)の合間にこなした記憶がある故に、その計算になろう。


 さてさて突然、過去に一度エレクトーンで演奏している楽曲をフルートで吹こう!  との素晴らしい発想が浮かんだ私はそれを実行に移した。 

 そして早速上記エレクトーン練習楽曲集より、現在の我がフルート能力にて演奏可能と判断する楽曲を選択し、昨日自主練スタジオへ持ち込んだ。 
 それらの楽曲をここで公開するならば、「蒼いノクターン」「オーシャンゼリゼ」「サウンドオブミュージック」「ロミオとジュリエット」「ライドオンタイム」だ。 
 その選曲根拠とは、現在フルートで出せている音域にて演奏可能、かつ難易度が低いとの事実である。

 これらの楽曲をスタジオで演奏してみるに、肝心の音が十分綺麗には出せず下手なりにも楽曲演奏可能なのに自分が驚いた。 いい気になって何度も演奏したのだが。
 そこで思うに、決してプロを目指している訳ではない音楽好きかつ高齢域に達した人間にとっては、「音出し基礎練習」一辺倒よりも、練習の達成感を得るためには自分が好む楽曲を練習演奏するに限るのではないか?!との結論だ。
 それにより、基礎練習では叶わない「音出し」も自然と叶い、成長を遂げられるような実感を得た気がする。


 さて、今度プロ先生にお会いした時に、何と申し開きしようか?
 「貴方がそう感じるならば、そうすればよろしいと思いますが…」と若き美女先生に応えられたなら少し寂しい気もするが…。  「別にプロになる訳でもあるまいし、高齢域生徒の勝手でしょ!」と言いたい気もするし……

2017.9.24放送 NHK障害者特集番組を論評する

2017年09月26日 | 医学・医療・介護
 一昨日(9月24日)の夜、NHK総合テレビにて立て続けに障害者特集番組が2本放送された。

 21時からの 「NHKスペシャル 妹・亜由未は障害者▽殺傷事件に衝撃を受け兄が介助に挑戦・撮影・苦労・悩み・笑顔喜び」  及び、
 23時からの 「深夜の保護者会・発達障害・親の悩み▽普通って? 他と違う? ……」 の2本だ。

 このうち、私は上記21時から放送されたNHKスペシャルを視聴した。


 いきなり私事に入るが、このNHKスペシャルの記憶が未だ鮮明な昨昼の事だ。

 昼食を一緒に食べていた亭主が、「昨夜のNHKの障害者番組見た?」と私に尋ねる。
 「うん。21時からのNHKスペシャルを見たよ」と答えると、亭主から「自分は23時からの発達障害の方を見た」と来た。
 この亭主の返答に、少なからず驚かされた私だ。 
 今や娘が社会人2年目にまで(あくまでも娘なりに)立派に成長し、我がサリバン業が終焉を迎えようとしている現在に於いて、サリバン母の私はもはや「発達障害」を“他人事”のごとく距離を置いて捉えられるまでに変貌している。 
 (今回初めて「原左都子エッセイ集」をお読み下さった方には分かりにくい話題であろうが、要するに我が娘は若干の不具合を抱えこの世に誕生している。)

 そんな私に対し亭主が現役時代には、娘の指導教育のほぼ100%を私に一任・依存していた。
 特に娘の子ども時代には、「娘は普通のいい子だよ。 〇子(私の事)がそんなに一生懸命支援せずとて、十分に成長出来る子供だよ」ナンタラカンタラと、私の日々の苦労を露知らずして、まるで私のサリバン対応が“過保護”とでも言いたげな発言をする事もあった。 (ただ、そもそも私に対する信頼は厚く特段私を責め立てる亭主ではないため、その発言を無視して我がサリバン道を貫く事に何ら支障も問題も無かったのが幸いしたのだが。)

 昨昼、その亭主が私に言うには。
 「発達障害児を持った(特に)母親とは、周囲の誤解や無理解に日々苦しめられ子供と共に壮絶な日々を送っているんだね。 昨夜のNHK番組でよく理解出来た。」と今更ながら私に告げる。
 (それを20年前に言ってくれたなら、サリバンの私もどれ程癒され張り合いになったか…)と内心思いつつ……。 それでも、今頃になって我がサリバン業24年の歴史の過酷さを亭主が遅ればせながら認識してくれたと、NHKの特番に感謝の思いだ。


 話題を、私が21時から見た障害者番組に移そう。

 「NHKスペシャル」公式サイトにて、当該番組に関する以下の情報を得たため紹介しよう。

 19人の命が奪われた相模原市の障害者殺傷事件を起こした植松被告が語った言葉「障害者は不幸を作ることしかできない」。 僕・NHK青森のディレクター坂川裕野(26)は、この言葉が心に突き刺さっていた。 3歳年下の妹、亜由未(23)は、事件の犠牲者と同じ重度の障害者。 20年以上亜由未と暮らしてきて、僕は不幸だと感じたことはなかった。 しかし、小さい頃から介助や世話は親任せ。 そんな自分が、障害者の家族は幸せだと胸を張って言えるのか。 両親に相談し、介助をしながら亜由未を1か月にわたり撮影することにした。 ところが、亜由未は、両親やヘルパーさんには幸せそうに笑顔を見せるのに、僕には不機嫌な顔で警戒心を解いてくれない。 介助の大変さばかり感じ焦る毎日が続いた。そんなある日、両親から「結果的に笑顔だったのと、笑顔を求めるのは違う。 障害者は幸せじゃないと生きる価値がないと言っている植松被告と同じ考えになってしまう」と戒められた。 番組は、ほとんど言葉を発することができない妹を理解しようともがく兄のディレクターの姿を通じて、障害者を育てる家族の本音、大変なのと不幸は違うということ、そして共に生きる幸せとは何かを伝える。
 (以上、「NHKスペシャル」公式サイトより番組に関する記載の全文を引用したもの。)


 この番組内で私にとって一番印象深かったのは、重度障害者の亜由未さんと双子としてこの世に生まれ出た双子姉妹が存在している事実だった。
 お名前も忘れてしまい恐縮だが、その姉妹の方は現在群馬大学医学部生であられるようだ。
 番組によれば、(仮にその双子の人物をAさんと名付けよう) Aさんは双子として生まれた姉妹が重度身障者であったことがきっかけで、医師なる職業を目指した事には間違いないようだ。
 その夢を実現し、(年齢から勘案すると)既に医学部5,6年生になられているのであろうか? 

 その姉妹のAさんに、母親が亜由未さんの介護の激務を訴える場面があった。
 「もう限界だ。 貴女も姉妹ならばもう少し家に帰って来て私を支えて欲しい」 なる切実な映像が番組内で放映された。
 それに対する双子の姉妹医学部生Aさんの回答は、「私にも医師を目さずとの夢がある。それは亜由未のためでもある。 母の苦悩は十分把握しているが、私の夢実現も理解して欲しい」


 「原左都子エッセイ集」1ヶ月程前のバックナンバーに於いて、同種のエッセイを公開している。
 以下に、2017.8.28 バックナンバー 「自分が産んだ障害児の後見を別の子に委ねるなど言語道断!」 と題するエッセイの一部を以下に紹介しよう。

 8月26日付朝日新聞“悩みのるつぼ”の相談は、22歳女性による「家族と生きていく自信がない」だった。 以下に要約して紹介しよう。
 22歳の女性だが、私の家族は、父、母、知的障害をもつ二つ年上の兄、私の4人家族だ。  兄と母は依存し合っており、兄を置いて死にたくないという母の思いは伝わっている。
 私は、もしも母が兄より先に死んだら兄にどう説明するか、「施設にだけは入れないで欲しい」と母に懇願されているので、私は兄と2人きりで過ごさねばならないのか… などと不安に襲われ、いつも「私以外の家族は今すぐ死んで欲しい」と思ってしまう。
 中学から寮生活をしており、家族と離れて暮らすことでほどよい距離を保てていたので、介護や兄のことで家族と近くなるのが怖い。 兄と生きていく自信がない。   かと言って家族が嫌いな訳ではなく、人一倍思い入れがあるため、約束を破ったり面倒を人任せにしたりは出来ない。 そんな将来への不安と嫌悪感を抱くたびに、「私が死ぬか、家族を殺す」という安直で非現実的な考えにしか辿り着けず、危機感すら覚える。 新しいものの見方や考え方があれば教えて欲しい。
 (以上、朝日新聞 “悩みのるつぼ” 相談内容を要約引用したもの。)
 原左都子の私論だが、一旦家庭内に障害者を抱えると、おそらく一般の方々が想像している以上にそれはそれは壮絶な日々だ。  相談者の母親がその日常に思い余った挙句、未だ社会経験すらない下の娘さんに対し「自分が死んだ後も障害者の兄を決して施設へ入れないで!  要するに、「私の死後は兄を妹の貴方にお願いしたい!」と一言伝えることにより、早くも娘に依存したかったのだろう。
 ただ、それはやはり親としては大いなる失言である事実には間違いない。  おそらく未だ学生の身分の可愛いはずの娘さんに今現在その言葉を発しては、娘さんを傷つけ不安に陥れるばかりだ。 それを考える余裕もない程に、母親にとって兄である障害者の日々の世話は重労働かつ重荷であることは想像が付くが…。  
 (以上、「原左都子エッセイ集」バックナンバーより一部を引用したもの。)


 最後に、私論でまとめよう。

 実は昨昼、私が見た21時からの「NHKスペシャル」に関しても亭主と議論した。
 その結果、(ご家族にとっては無常である事は重々承知の上で)、重度障害者を抱えた家庭に於いては、対象障害児を「施設に入居させる」との方策を取るしか選択肢が無いのではあるまいか? なる結論に至った。
 障害者の後見や世話を兄弟に委ねる事実こそが他の兄弟虐待に近いし、兄弟の人生選択肢を大幅に縮小する結末ともなりかねないのが事実、と同意した。
 
 ただ困難なのは、NHK特集の亜由未さんの場合、23歳の現在まで自宅にてご両親がずっと介護を続けている事実だ。
 そんな亜由未さんが、今後施設へ移行した場合の適性の程を大いに懸念する。

 安倍首相及び小池都知事に訴えたい!
 貴方達が自分らの利権を優先し解散総選挙・新党設立と右往左往している間にも、社会保障の大いなる欠落の下、如何に命を繋ぐか!? との命題に翻弄される切実な国民が存在する事実を。 

無職で子供もいないのに家事をしないグータラ妻、どうしましょ?

2017年09月23日 | 人間関係
 この相談、かなり深刻な内容と私はみた。

 早速、朝日新聞本日(9月23日)付“悩みのるつぼ”より、30代男性による「家事をしない妻に不満です」と題する相談内容を要約して以下に紹介しよう。

 30代男性だが、妻が家事をあまりしない事に苛立っている。 全くしない訳ではなく、掃除や料理を週に1,2回、洗濯もたまにやってくれる。 だが、もう少しやって欲しい。
 共働きだったり育児中だったりするなら不十分でも気にしないし、家事を分担するのは当然だ。 しかし妻は仕事もしておらず、子供もまだいない。 フリーな時間があるはずなのに、何かをするわけでもなくダラダラ過ごしているように見える。 おかげで年々太り続け、この事にも少し嫌気がさす。
 私も仕事がない時には、多少家事をする。 しかし、相対的に余裕がある妻がやっていないのに何故自分がやらねばならぬのか、と疑問を感じる。 
 ちなみに、「もっと家事をやって欲しい」と直接言うことは無いし、妻に感謝をしないということもない。 仲もよい方だと思う。 ただ、仕事で頑張っている人、家事をしっかりこなしている人、単純にキレイな人など、他の女性に心を奪われてしまう。 それが妻に原因があるのか、自分の元々の素質でそれを自覚したくないから妻のせいにしているのか、自分でも分からない。 ご助言を。
 (以上、朝日新聞“悩みのるつぼ”相談内容を要約引用したもの。)


 早速、原左都子の私見に入ろう。

 このご夫婦、基本的に “コミュニケーション不足” と私は判断する。
 相談者から妻に、「もっと家事をして欲しい」と直接訴えて妻の反応を見るのが第一義であろうに、何故それを相談者はせずして新聞相談などとの手段を通してブータレているのだろう??
 これぞ、ご夫婦両人のコミュニケーション不足を証明しているようなものだ。 
 あるいは、相談者本人が家事をする時に「一緒にやろうか?」と妻に誘いかけてはどうかとも思うのだが、その声掛けをしているふしもなく、妻側も夫が家事をしている傍らで、それを無視している様子が伺える。
 通常、愛ある(愛がなくとて“常識”ある)人間関係に於いて、片方が働き始めたら「手伝うよ」と自然と思考が回り行動が伴うものだが…。

 更に私見が続くが。
 この相談者の妻の人格の程を疑わざるを得ない。
 そもそもこの妻、対等な人間関係のあり方を如何なるものと捉えているのであろうか?
 このご夫婦が結婚前の公約として如何なる取り決めをしたのか、何もしていなかったのかは不明だが、自分が今あるシチュエーションにて妻として主体的に何を成すべきか、を全く考慮出来ない“お馬鹿さん”の様子だ。
 こういう人間とは、何をやらせても“ダメ人間”であろうことが想像出来てしまう。
 現在無職との事だが、おそらく仕事能力にも欠けるのではあるまいか? あるいは将来的に子供が生まれたとして、妻の育児能力の程を私は大いに懸念する。
 一点だけ、この妻の利点とは、おそらく相談夫との現在の生活に安堵感を抱いている様子である事だ。 夫の働き力に安泰し家事も何もせずグータラと暮らし「年毎に体重を増やしている」、との記述にその様子が伺える。

 
 さて、相談者の夫さん、今後“グータラ妻”にどう対処しましょうか?

 貴方は自分達夫婦は「仲が良い」と記述しているが、私には到底そうは思えない。 
 貴方達ご夫婦が如何なるいきさつで結婚に至ったのかに関しても、新聞内に記述のある相談内容からは一切計り知れない。 一体全体この妻の何が良くて相談者が結婚相手に選択したのか、申し訳ないが想像不可解としか言えない状況だ。 

 ただ、今回の回答者であられる評論家 岡田斗司夫氏の回答内容に気になる点が数カ所あった。
 岡田氏の回答内に、「貴方(相談者夫)の妻なる人物がスタイルがよくて美人だった」、「あなたは女性を見た目で好きになるタイプですね」、「あなたも女は見た目が良ければ家事能力は要らないと納得していたはず」との記載があるのだ。
 (参考だが、朝日新聞に掲載されている“悩みのるつぼ”相談内容は、本人の投稿から要点のみを絞り込み紙上で公開しているものと私は把握している。 一方、回答者の諸先生方は、おそらく相談者ご本人から届けられた相談内容の“全文”をお読みになった上で回答されていると推測している。)

 そうだとしてもだ。
 特に男性の場合(女性もか??)、異性を外見で気に入る事など日常茶飯事であろう。
 この私だってそうだった。 若き時代から長き独身時代を通して、好きになる男性などまずは外見(外見が醸し出す雰囲気・人格等々も含め)から入ったと言って過言でないだろう。

 ただし結婚となると、そうは言っていられないのが実情ではなかろうか。
 この相談者夫の一番の失敗とは、結婚相手として女性を選択する時点で“外見にこだわった”事では決してない。
 それ以上の肝心な要件に関し、相手女性を観察する能力に欠けていた事実であろうと私は判断する。

 ただし、救いようがありそうにも私は思う。
 上に既述した通り、貴方の妻は夫である貴方を信頼し(少なくとも貴方に甘えつつ)、今の生活に満足している様子だ。
 今一度我が上記記載を反復するならば、「この妻の利点とは、おそらく相談夫との現在の生活に安心感を抱いている様子である点だ。 夫の働き力に安泰し、家事も何もせずグータラ暮らし『年毎に体重を増やしている』との記述にその様子が伺える。」
 もしも相談者夫氏に毎年体重を増やし続ける(との何とも単純で可愛らしい)醜く低能な妻を支えていく自信があるのならば、このまま結婚生活を続行すればよかろう。 

 相談者である貴方は未だ若い。 
 現妻の日々の愚行に耐え切れないのならば、離婚も視野に入れ新たな生活設計に向けて動き出せば良いだろう。 
 ただ厳しい指摘だが、現妻に対し何らの改善策も提案出来ずにいる貴方に、更なる新たな人生を歩む勇気も無い事と、無情だが私は判断する。

小池知事が新党に参加するらしいが、都政はどうする気だ!?

2017年09月21日 | 時事論評
 どうしてこうも政治家どもとは、どいつもこいつも私利私欲の塊なのだろう??

 東京都知事の小池百合子氏は、もしかしたら今夏の都議会選挙に圧勝した時点で都知事としての役割をほぼ終えたとでも勘違いしているのか???


 本日(2017.9.21)付朝日新聞朝刊に、小池都知事が側近の若狭勝氏率いる新党に参加する?動向の記事が掲載されていた。
 早速、以下に要約して紹介しよう。

 衆院選が10月22日投開票の見込みとなる中、小池都知事の動向が注目を集めている。 7月の都議選で地域政党を率いて自民党に圧勝した小池氏が若狭氏らが目指す新党に参加すれば、衆院選の構図が変わる可能性がある。 「都政投げ出し」との批判を招きかねず、小池氏はぎりぎりまで新党との間合いを測っている。
 臨時国会冒頭での衆院解散が報じられて以降、小池氏はそれまで目立たなかった安倍首相への批判を強めている。 小池氏が事実上率いる地域政党「都民ファーストの会」幹部は20日、「小池氏が新党の役職に就く展開もあり得る」と漏らした。
 新党をめざす若狭氏は、出演したラジオ番組で「小池氏が国政に戻って女性総理になることは非常に賢明」と、小池氏の新党参加に期待を寄せた。  民進党を離脱し若狭氏との新党結成に動く細野豪志氏も「様々な連携の形がある」と語る。  都民ファーストの会幹部も、「政策が一致するか見極めたいが、無関係ではない」と新党との連携を匂わせる。 
 都内の衆院25選挙区のうち自民は21議席を占める。 自民からは若狭新党について「寄せ集め」との冷ややかな声もあるが、自民ベテラン議員は「少なくとも都内で自民は壊滅の怖れもある」と警戒する。
 一方、小池氏周辺では、「都議会選が終わったばかり。知事も都民ファーストもまず都政をしっかりやって欲しい」 と側近が漏らす。 都議会で小池氏を支えた公明党幹部は、来る衆院選では自らの党から出馬する太田氏を立候補者として擁立する関係で新党が候補者を立てれば「知事への批判を都読めると牽制する。 あるいは、都議選で都民ファースト候補の一部を支えた連合東京幹部は、衆院選では民進党を支える見込みだ。
 そもそも若狭氏らの新党の動きは出遅れ感が否めない。 自民党関係者からは「小池氏が新党に深くかかわって衆院選で敗れると、求心力低下は避けられない。勝つ見通しがなければ、さっと身を引く」とみる。
 20日、小池氏に新党の役職に就くかを尋ねたところ、「未だそこまで話はしておりません」と述べ、けむに巻いた。
 (以上、朝日新聞記事より一部を要約引用したもの。)


 私論に入ろう。

 結局小池さんて、都知事立候補時には「都民ファースト!」との一見清らかなスローガンを高々と掲げていた割には、都知事に選出された後のこの1年間、一体全体都民に対し何をしてくれたと言いたいのだろう?
 少なくとも都民の一人である私自身は、実際問題この1年間何らの生活の変動もない。 貴女には何もしてもらっていないのが実情なのだが。

 確かに、知事就任後直ちにご自身の知事報酬半額カットを実行した事実は評価に値しよう。 ただ、未だ都議会議員報酬半額は未だ叶っていないのではなかろうか? 早期にそれを実現して欲しいものだ。 

 あるいは我が記憶によれば、貴方は2020東京五輪開催に向けての“経費削減”を大々的にアピールしていたような気もする。 が、その結果としてはボート競技会場移転もままならず、国際競技場建設に関してもさほどの削減には繋がらず、貴方の都知事選公約に対してどれ程の削減が叶っているかの詳細を明白に公開して欲しいとも思う現実だ。

 更には築地市場の豊洲移転問題。 これも現在尚暗礁に乗り上げていると私は把握しているが。 今後どう対応する気なのか?

 我が家が個人的に実際差し迫って影響を受ける都政問題の第一が、義母所有不動産物件が都道路計画に引っかかっている事実なのだが。
 小池氏はこれに関しても都知事選出馬公約事項として「木密地域の道路計画を早急に進める!」と明言していた。 にもかかわらず小池都知事就任後、その計画が以前よりも更に停滞しているのが事実だ。  これ、一都民として如何に解釈すればよいのやら。 認知症に苛まれている義母も「私が生きている内に道路計画実行を望みたい」と我々保証人に会う都度切実に嘆願するのだが。

 これらの公約よりも小池知事が最優先したのが、まさに都知事選に於ける「都民ファーストの会」の圧勝劇だった。  これにより得をしたのは、結局小池さんご本人と、当選した都議会議員の面々のみだったのではないだろうか? 末端都民の立場では、何らのフィードバックも無い現状と表現出来るのが悲しいなあ。
 結局貴女も、自分の“私利私欲”に単に駆られているだけの思いで都知事になったという事だろう。


 最後に、原左都子の私論でまとめよう。

 で、小池さん。 現在貴方の周囲に集まった主たるメンバーとは若狭氏グループと民進党離党の細野氏率いるグループだけだよねえ。
 で、政治家素人とも言えそうな若狭氏が小池さんのやり口を真似て、今後10月の衆院選に勝てる人材を100名集めるんだって???
 無理にも程があるということじゃないかなあ~~。
 そんな事をして衆院選立候補者を募ったとて、それは過去の“小沢ガールズ”以下のまた以下の結末だろうねえ。
 しかも小池知事が知事になった後のご自身の成果とは、単に都議会選にて勝利しただけの話だよ。 そこは上記朝日新聞記事内にも書かれている通り、票が集められるのはおそらく都内だけと割り切るべきだね。 地方のしがらみとは物凄いものがあるのが現状さ。 そんなところで何の縁故も恩恵も無い小池氏が勝てる訳もないと過疎地出身の私からも厳しく指摘しておこう。

 まさかこんなに早い時期に衆院選が来るとは思ってもみなかったのだろうけど、それも安倍首相のやり口の一つだろう。
 小池氏が関連しているグループにも“そうはさせず一人勝ち”したいのが安倍氏の魂胆の一つと私は見ているよ。

 ここは小池さん。
 貴方の初心を貫いて、どうか少なくとも4年間は貴方の公約である真の意味での「都民ファースト」宣言を全うするべく、東京都知事として都民のためだけに邁進して頂けないものか?!
 これぞ、都民の一人としての切実なお願いです!!