冒頭から参考だが、「偽名」とは「本当の名前を隠し偽ったもの」との意味だそうだ。
当エッセイ集を最初に公開するときに、著者名を何にするか実に迷ったものだ。
本気で本名を名乗ろうか!?! と少し考えたりもした。
ところが我が本名をご存じの方はお分かりだろうが、某著名人(既にお亡くなりになったが)と同姓同名なのである。
これは、ネット上で混同が生じるのが歴然!! と言うよりもその著名人の方が絶世の美女としてあまりにも著名過ぎる(た)ため、その人物の存在感に潰されることが火を見るよりも明らかだった。😱
そこで、自分で頭をひねって考え付いたのが、「原左都子」である。
「原」は婚姻後の本名。 そして「左」の漢字にはこだわった。(過去に何度も公開しているが。 “右向け右”等と指導されたら「左」に向きたい我が天邪鬼性質を表したものだ。 (「都」に関しては東京都に住んでいるだけの理由です。 ついでに「さと」に関しては旧姓の一部から引用しました。)
さて、話題を変えて。
以下に、2024.02.27付朝日新聞デジタルより、先だって亡くなった連続企業爆破事件容疑者:桐島聡氏に関する報道の一部を引用しよう。
桐島容疑者の逃走半世紀、なぜ見つからなかったか 「公安部の負け」
2024年2月27日 11時00分
入院先の病院で今年1月、1970年代に起きた連続企業爆破事件で指名手配中の桐島聡容疑者(70)を名乗り、その後死亡した男について、警視庁公安部は桐島容疑者本人と特定した。逃走生活は半世紀に及んだ。
5事件で書類送検へ 名乗り死亡の男、49年逃走の桐島容疑者と特定
桐島容疑者が指名手配されたのは75年5月だった。その直後、広島県の実家に本人とみられる人物から岡山県で潜伏していることをうかがわせる電話がかかってきた。これが、明らかになっていた最後の足取りだった。
49年後の「告白」により、逃走生活の実態が徐々に明らかになった。
住み込みで仕事 バーで酒を
桐島容疑者は川崎市内で日雇いの仕事などをした後、80年代ごろから神奈川県藤沢市の土木会社に住み込みで働いた。一人暮らしで「内田洋」を名乗り、身分証は持っていなかった。
「うっちゃんは仕事仲間と冗談をかわし、仲良くしていた」。土木会社の取引先の60代男性によると、桐島容疑者はやさしい口調だった。別の土木会社の男性は、「手先が器用で丁寧な仕事をする人だった」と振り返った。車や重機の運転はしなかったという。
白髪交じりの無精ひげ。近場の銭湯に通い、時折バーで酒を飲んだ。
20年近く前から来ていたというバーでは、酒を2、3杯飲み、2千円ほど払って帰った。ジーンズ姿が多く、60~70年代のロックが好き。生バンドの演奏があるとリズムにのって奏者を盛り上げ、DJイベントがあれば腕をあげて踊った。年下の女性から好意を寄せられ、「幸せにできない」と断ったという話をしていたこともあった。「うっちー」と呼ばれた。
なぜ半世紀も逃げ続けられたのか。
(以下略すが、以上朝日新聞デジタルより引用したもの。)
公安部の幹部は、桐島容疑者が死ぬ間際に「自分が桐島聡だ」と名乗ったことに対して、「自己顕示欲だ。言いたいことがあるなら逃げ隠れせずに主張すればよかった」と言ったらしい。
参考だが、桐島容疑者の遺体の引き取りてはおらず、逗子市内で無縁仏として荼毘に付されたとのことだ。
(以上、朝日新聞2024.02.27付夕刊記事よりごく一部を引用したもの。)
最後に、原左都子の私見だが。
桐島容疑者が死ぬ間際に本名を名乗ったのは、決して「自己顕示欲」ではなくて。
真の自己存在を、死ぬ前に表明したかったのではなかろうか?
原左都子の感想では この方(桐島容疑者のことだが)、本来の人間像として“善人”なのではなかろうか?? (報道によれば、“うっちゃん”と周囲に呼ばれた時代には仕事仲間ともうまく行って仲良くしていた様子でもあるし…)
いやもちろん、過去に犯した罪のケリを死ぬ前にきちんとつけておくべきではあろうが。 公安から執拗に追われ続け続けている身であり、それをすると監獄行きなのは火を見るよりも明らかな状況下におかれ続ける人生だったはずだ。
それでも、“うっちゃん時代”には少しは人間らしい交流もあった様子であることに、救われる思いもある…
最後に、「原左都子」とのペンネームに話題を戻そう。
今現在の世の中は、この種のペンネーム等々を使用せずしてネット世界が渡れない程の危険性が溢れている。
私としては、正々堂々と本名でオピニオンブログを公開したい思いもある。
「原左都子エッセイ集」を公開するに当たり、何の“後ろめたさ”も無いが故だ!
ただこの私も過去に、当エッセイ集を公開しているが故の“誹謗中傷”に遭遇している。
それ故に 早い時期から「コメント欄」を閉鎖する等々の措置を採用せざるを得なかったものだ。
今となっては 「原左都子」のペンネームが好意的に受け入れられている局面にも接することが叶い、我がブログライフを私なりに楽しませて頂いてもいるが。
桐島容疑者が死ぬ間際に本名を名乗りたかった心情を、理解できる思いだ…