冒頭表題の「原左都子エッセイ集」バックナンバーが、昨日(2023.05.29 Popular Entries top10 の2位にエントリーしていた。
このバックナンバー、筆者である原左都子が今読み直してもある意味で背筋がゾッとするような恐怖心を煽られるのだが…
とにかく、以下に一部を再掲載させていただこう。
最初にお断りしておくが、我が亭主は“オウム真理教(アレフ)とは全く無縁の人生を歩んでいる。
大学院博士課程修了後は物理学研究者として大手民間企業に勤務し、まっとうな道程を生きてきている。
それは、この私が全面保証する。😠
昨日(2020.10時点の)午前中のことだ。
突然我がマンション集合住宅一階正面玄関からインターフォンが鳴る。
それに私が出ると、警察官のようだ。
そしてインターフォンを通して曰く、
「振り込め詐欺が横行しています。その件でご訪問しました。」
私応えて、「上階の我が家へのご訪問ですね?」
警察官応えて「はい、そうです。」
この段階で既に“怪しさ”を感じたが、そのまま上階の我が家へ通した。
警察官がエレベーターにて我が家へ訪れる間に、私は急いで亭主に告げた。
「また警察が我が家ご訪問だよ。 用件は“振り込め詐欺”と言ってるが怪しいよね。」
亭主応えて「また来たか。 どうせ“オウム真理教関連”の追跡調査だよ。あの事件以降20年来、ずっと追跡され続けている。」
「私もそう思う。」
と言いつつ、我が家の玄関口に訪れた警察官に笑顔で挨拶した。
警察官が持参した“資料”に目を通しつつ、「ご主人は私の父親と同年です。」
驚いた私が応えて、「あら、そうでしたか!」(と言うのも、その警察官が私と同年くらいか??と感じた故だ。)😖
その後の会話は、“振り込め詐欺”対策に集中したのだが、どうも怪しい。
何故、我が家のみの訪問なのか? もしも真に“振り込め詐欺対策”訪問ならば、集合住宅内の他の住居もついでに回ればよさそうなものだが、その行動は一切とらず我が家のみ訪問していそいそと帰った。
また何故、亭主に関するA4版ほどの詳細資料を持参しているのか?
端から少しのぞき込むと、随分と詳細データが書き込まれているようだ。
しかも、亭主が定年後自宅で過していることも把握済みだ。
「ご亭主は?」と尋ねるため、「おりますので呼びましょうか?」と応えると、「いえ、結構です」とのご回答。
一点気になったのは、「留守番電話を付けていますか?」 これに私が応えて「我が家の電話は電話番号登録が可能ですので、その機能を活かして登録電話にしか出ませんので留守電の必要がありません。 留守電は後の対応が鬱陶しいためその機能は使用していません。」
これ後で思うに、我が家が例えば“オウム真理教(アレフ)がらみの事件”に巻き込まれた際に、その電話録音がある場合、警察・公安の捜査に役立つのではなかろうか??
何だかだと10分程玄関口で対話しただろうか?
「とにかく“振り込め詐欺”に注意して下さい。」と言い残して警察官は我が家を去った。
ここで、何故我が家の亭主が警察(公安)に追跡されていると判断するのかに関して説明すると。
我が亭主の出身大学・大学院にて一緒に学んだらしき物理学専攻の学生達や卒業者の複数が“オウム真理教”に勧誘され、それが引き起こした数々の事件に関与し、後にその中の2名が“死刑執行”の身となっている故だ。
更には上祐氏とやらの元オウム真理教幹部が、亭主の出身高校の後輩に当たる。
それらの学生名簿を警察(公安)が押収していて、その中から亭主の名前をピックアップしリスト化したものと推測可能だ。
それにしても、警察(公安)の追跡力はもの凄いものがあった。
1995.03に発生した地下鉄サリン事件直後から我が家を訪れている。
未だ娘が2歳の時の事だが。
私と娘が自宅にいた時、突然警察官が2名我が家へやってきて、資料を基に詳細の確認作業を施すのだが。
「ご主人は〇〇社にお勤めで物理学関連の仕事をされているようですが、具体的に如何なる業務を遂行されていますか?」
話題は私にも及ぶ。「奥様も物理学関係ですか?」 「いえ、違います。 退職直前には教員をしておりましたが。」
随分と長い面談(取り調べ)だった記憶が鮮明だ。
実際その頃、頻繁に“オウム真理教”と思しき相手より自宅に不審電話がかかって来ていた。 我が記憶によれば、(こいつ、オウム真理教幹部の井上だ!)と特定出来たこともある。 何分、当時ニュース報道でオウム真理教事件に頻繁に接していた。
そして電話は告げる。「ご主人に電話を代われ!」結構命令口調だったのが若干恐怖でもあった。 断固としてそうせず、電話を切ったものだ。
亭主の氏名が掲載されている複数の名簿が警察(公安)に発見され没収されていたのであろう。
その後も、警察(公安)の我が家追跡は度重なる引越・転居にもかかわらず続く。 (おそらく、我が家の幾度にも及ぶ引越・転居行動が警察・公安の不審感を煽ったのかも知れない…。単に我々夫婦の我が儘や、娘のいじめ被害からの逃避目的で、物件を度々買い換え転居しただけの話なのだが。)
警察が次に我が家を訪れたのは、引っ越し先の集合住宅だ。 6年間その住宅で暮したが、その間に2度警察(公安)の訪問を受けている。 特段の調査らしき言動はなかったのだが。 「ピッキング被害防止」どうのこうのと理由を付け、とにかく亭主の所在確認に来たものと推測している。
その次に都内の現在の我が家に転居した暁にも。
やはり警察(公安)はやって来た。
玄関口で警察官と対応中に、当時小4だった娘が偶然学校から下校してきた。
それを見た警察官が言う。「こんな可愛い娘さんがいるのですね。 どうか大事にしてあげて下さい。」 私の耳には(どうか“事件”に巻き込まれないように)と聞こえた…
そして、警察官が言うには、「メモ用紙を持ってきてくれますか?」 それに従い私が部屋からそれを持参して警察官に渡すと。
(付箋部分は、内線番号が記載されている。)
これを書いて下さり、「何か困ったことがありましたらここへ電話下さい。直ぐに駆けつけます。」
この時の警察官の行動で、私なりに判明したことがある。
それは、度重なる警察(公安)の我が家訪問目的とは、亭主や我が家族を「加害者」ではなく「被害者」として守ってくれようとしているのではないか? との推測だ。 (だって、通常切羽詰まる被害に遭った場合、110番通報で済むはずでしょ!?!)
参考だが、この時の警察官による上記連絡先メモ書きは、有事の際に役立つよう大事に保存してある。
その後、時が経過して昨日の警察(公安)のご訪問だった。
昨日訪れた警察官が帰った後、亭主と話し合った。
亭主曰く、「今尚アレフが社会にのさばっているようだし、オウム真理教に関しても未だ崇拝者が存在していると聞く。 これらが社会から撲滅されない限り警察(公安)の追跡調査が終わることはないだろう。 おそらく、自分(亭主のことだが)の所在確認訪問は今後も続くことであろう。」
“コロナ禍”だけで勘弁して欲しい思いだが。
実に嫌な社会情勢の世の中が続いている事実を実感させられる、昨日の警察官我が家訪問だった…
(以上、「原左都子エッセイ集」バックナンバーより引用したもの。)
上記に引用したバックナンバーの日付が、2020.10 だが。
その後は 2023.05現在に至るまで、警察(公安)の我が家への訪問は無い。
ただ、単純計算で数年に一度程度の訪問が続いているため、後2,3年経過したらまたやって来るのだろうか??
今度 警察(公安)が5度(たび)我が家へやってきたら、思い切ってその意図を尋ね、そしてこちらの意思を伝えてみようか?
「我が亭主の氏名が未だに『オウム(アレフ)事件』の参考人としてそちらにピックアップされているのでしょうか? 元よりそれら宗教団体とは何らの関係もない我々であるのに、単に亭主が主犯者(死刑囚)達と同じ高校・大学・大学院へ通っていたとの理由のみで それをいつまで追跡されるおつもりでしょう?? 私ども夫婦も年齢を重ねました。 娘も既に独り立ちしております。 今後は心穏やかな老後を過ごしたく望んでおりますので、どうか今後は警察(公安)のご訪問をお慎みいただけましたら幸甚です。」