原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

私は某著名人と同姓同名の我が婚姻後の本名が 大のお気に入りだ!

2022年01月31日 | 雑記
 冒頭から参考だが、我がエッセイ集の「原左都子」はあくまでもペンネームである。

 エッセイ公開当初、エッセイ集の名を本名にするか、ペンネームにするか大いに迷った。 
 結果としてペンネームである「原左都子」に落ち着いたのは。

 我が本名と同姓同名の女優氏が、(当時は未だご存命で)あまりにも著名で未だ人気があられた故だ。
 これ、下手に本名にてエッセイ集を公開したとて、その大女優氏の燦然たる存在感に打ち消されるだけだ。 ここは、ペンネームで行こう!


 その後、引退されて長年経過した後に大女優氏はこの世を去られた。
 にもかかわらず、未だ後世に語り継がれるべくその存在感である。


 我が婚姻当初は、未だ世に当該大女優氏のファンが数多く存在していた。
 当時高校教員だった私が、職場にての結婚後の挨拶時に新姓名を語ったところ、職員室内が騒然としたものだ。
 皆が口々に「凄い氏名になったね!!」と大騒ぎだった。

 あるいは歯科医院を訪れても、私より少し年上の歯科医師先生が、「私もファンだったのですが、我が恩師が〇〇子氏の大ファンで後援会に入会していたんですよ!」 などと、診察中に大いに盛り上がったりする。

 あるいは大病院内で順番待ちをしている時、「〇〇子さ~ん」とアナウンスが入って席を立つと、待合室の患者氏の視線が一斉に私に集まる。 あれも、カ・イ・カ・ン  だったなあ~~。 今では名前で呼ばすに番号制に時代が移ろいで、つまらなくなったが。)😖 

 今現在でも役所等を訪れると、担当者が「いいお名前ですね!」などと私よりも喜んでくれたりして。
 
 とにかく私は、婚姻後この氏名で得をしまくっている感覚だ。😁 



 さて、数日前の朝日新聞「声」欄に、婚姻以前に某著名歌手と同姓同名だった女性の投稿があった。

 それによると、この女性はそれがために級友にからかわれたりして地獄だったとの内容だ。
 それ故に、この方は婚姻後名字が変わって命拾いした等の内容の投稿だった。
 それでもこの女性も57歳になっている現在に於いては、自身の旧姓名をネタにしたりしている余裕ができてきているらしい。
 今となっては、ご自身の旧姓名が自分の心の中で息づいておられるそうだ。



 朝日新聞投稿者でおられる 旧姓「いわさき ひろみ」さん。

 (特に超美人等の)と著名人と同姓同名って、絶対的に得ですよ!!

 私など、もしも今後亭主と離婚するようなことがあろうが、絶対に「原」姓を一生涯貫き、またとはないこの“栄えある氏名”を死守する予定です!!😀 


知識は世界に対する認識の解像度を上げる。

2022年01月30日 | 学問・研究
 本日も、朝日新聞2022.01.29付「書評」ページより。


 乗代雄介 著「皆のあらばしり」に対する、京都芸術大学専任講師氏 江南亜美子氏による「知識欲で幻の本追い騙し騙され」と題する書評を、以下に要約引用しよう。

 知識欲に突き動かされ、熱狂の時を過ごす一人の高校生の姿を通し、学ぶことの面白さを大いに喧伝してみせるのが本書である。
 栃木県にある皆川城址で、地元の高校の歴史研究所に所属するぼくは、大阪弁を喋る30代とおぼしき男と出あう。 歴史に造詣が深く、明治期の地誌の下書きや当地の旧名家の蔵書目録に並みならぬ関心を示すその男は、どこかうさん臭くて一筋縄ではいかなそう。 しかし博学ぶりは本物で、それに魅了されたぼくは、ある書物についての調査に協力することになる。
 小津久足著「皆のあらばしり」。小津安二郎の遠縁、久足によるものと目録に記載はあるが、その他のどこにも記録の無い本は実在するのか。 男とぼくは、探偵とその見習いのように、幻の真相に迫っていく。
 素数の日の木曜ごとに2人が待ち合わせる城跡公園は、らせん状の曲輪を持ち、道行く人の姿をふいに見失わせる構造となっている。 憧れと疑心の間で揺れつつ、素性も狙いもなかなか明かさぬ男にぼくは食らいつき、対話を重ねる。 そして、自分の有用性を認めさせるべく秘策を繰り出す
 「騙すということは、騙されていることに気付いていない人間の相手をすることだ。」 これは物語最終版の男の言だが、騙し騙される関係におのずと読者も巻き込まれるだろう。
 ぼくが圧倒されるのは、男の知識量である。 神社の手水鉢の石の種類まで言い当てられ驚きを隠せないぼくに、男は「学ぶうちに知らなあかんことが無限に出てくんねん」とうそぶく。 知識は世界に対する認識の解像度を上げる。 歴史の深堀りは、人々の連綿たる営みの上にある現実を知ることだ。 人文学の意義が問われるいま、本書のメッセージは心理の光となる。 マウントでなく、知性で結びつく対等な関係。 ぼくの憧れは私たちの憧れでもある。
 
 (以上、朝日新聞「書評」ページより要約引用したもの。)



 原左都子の私事、及び私見に入ろう。

 いや~~~。 何だか、原左都子の長年に及ぶ学問・研究遍歴の“悪あがき道程”をまとめてくれたような書評だ。


 そんな我が“悪あがき道程”においても、キーパーソンとの出会いというものがいくつもあった。

 上記の“大阪弁を喋る学問への造詣が深い博学男との出会い”に類似した出会いもあった。
 その人物こそが私に2度目の大学進学先を指南してくれたのだが、その指南無くして私は新たな学問に触れることが叶わなかっただろう。
 そしてその博学男性は我が2度目大学合格を一番喜んでくれて、その後わざわざ大阪から東京まで私の新たな専門分野の書物(自身が過去に学んだ書物群)を沢山運んでくれたりもした。
 そんなバックアップもあり、私は大学・大学院と順調に進み指導教授陣に恵まれつつ「経営法学修士」を取得することが叶っている。


 最後に書かれている、「マウントでなく、知性で結びつく対等な関係」。
 これも我が人生を貫く、人との出会いの理想形である。
 それが今に至って尚かなり叶えられている我が人生かな?、と思えるのは嬉しいことだ。

 「人文学」に関してはさほどの造詣を積み重ねてきていない私故に、その分野の論評は避けるべきだろうが。


 表題に掲げた「知識は世界に対する認識の解像度を上げる」。

 これはまさにその通りであり。

 その行為を今までの人生に於いてある程度実践に持ち込めている我が身である事実に、とりあえず安堵させてもらえそうだ。 
 

身内への縁切り、切る側は命がけだ!!

2022年01月29日 | 人間関係
 この原左都子も今から遡る事25年前に、米国暮らしの実姉との縁を切っている。


 数年前に実母から電話があり、「いつまでもつまらない意地を張っていないで、もうそろそろ復縁しよう、と姉が言っている」、との伝言だった。

 これを実母が実姉から言われるがままに何気なく電話で言ってきたのに、私としては怒り心頭、許し難い思いだった!!
 「“つまらない意地”って何なんだ!?! こちらとしては命がけで姉との縁を切っている! 死ぬまで復縁をするつもりは絶対に無いから、姉にそう伝えてくれ。 母親の貴方も一体どうしたというのか!?! 自分の命があるうちに姉妹が復縁してくれたら嬉しいと安易に考えたのだろうが、妹の私が姉から長年に渡り如何なる仕打ち(虐待)を受けて来たのかを、親として今一度考えて欲しい。 助けてくれとは言わなかった私を、放置した責任が貴方にもあるよ。 それは今更責めないが、とにかく姉にそう言ってくれ。」

 おそらく実母はそれを実姉には伝えず、「〇子(私の事)は今現在嫁ぎ先のお義母さんのケアで大変だから、ナンタラカンタラ…」とごまかしたことであろう。
 私としては、正直に姉に「一生涯、絶対に復縁はあり得ない!」と母から言って欲しいものだが。



 本日のテーマは、本日2022.01.29付朝日新聞「悩みのるつぼ」より引用する。

 早速、60代女性による「家を出た娘の誤解を解きたい」と題する相談内容を、以下に要約引用しよう。

 60代女性だが、シングルマザーとして育てた娘の事で相談する。
 6年前、大学院を終えた娘が失踪した。 警察に捜索願を出し無事が確認されたが、「親とは絶縁する」と伝えられた。 その後、海外へ行くとのメモ書きと不要になった荷物が届いた。 
 昨年癌が再発し、遺伝性だと判明した。 その事実だけでも伝えたいと元の大学院教授宛に手紙を送ったところ、幸いにも娘に伝わったようだ。
 ここからが問題だが、娘から手紙が来てその内容に唖然とした。 ほとんどが私への罵詈雑言で、事実無根のことも書かれており精神的に壊されたとあった。 「面倒など見ないので勝手に生きろ」という言葉で終わっていた。
 以前から娘に老後の生活を頼むつもりはない。 今も働いているし、平均寿命くらいまでの生活設計はできている。 ただ、子どもに誤解されたままの状態は避けたいし、また子供が誤解故に私に対する憎悪の感情を持ったまま生きていくのは不憫で仕方ない。
 シングルマザーになった経緯は、夫の暴力と不貞。 養育費は多少負担してもらったが、大学卒業までの負担はすべて私ひとりで賄った。 元夫は、既に他界している。

 (以上、朝日新聞「悩みのるつぼ」相談内容を要約引用したもの。



 原左都子の私事及び私見に入ろう。
 
 どうやら、私の2度目の大学入学以降の我が境遇に酷似している相談者の娘さんの人生のように捉える。

 母親氏の相談内容を読む限り、この娘さんは大学院入学以降の学費等々はすべて自己負担にて賄ってきていると読み取れる。
 私の場合はもっと早期の、医学部卒業後上京した時点からすべての生活費も学費も自己負担しているが。 
 とにかく相談者の娘さんも、私同様に独立心旺盛な女性である事には間違いなさそうだ。

 親としてはそれで十分に“親孝行な娘さん”であり、それを褒め讃えこそすれども、何ら娘さんを責める必然性は無いはず、と私は捉えるのだが。

 娘さんが大学院を志して以降、海外暮らしを営む過程に於いても、母親として何らの負担をもかけられていないのならば。
 自身の癌が再発したからと言って、今更ながらそんな独立心旺盛な娘さんの足を引っ張らずとて済むだろうに。

 そんな親がもし私にいたとして、確かに鬱陶しいなあ。
 我が母は、80歳を過ぎて自らの意志で郷里の高齢者自立支援施設へ入居し、一人で生を営んでいる。
 私にとって、この母親が一番鬱陶しかったのは冒頭の「米国の姉と復縁してもらえないか?」と言ってきた時だった。
 それをきっぱりと拒否した私に、その後二度とそれを告げることは無い。
 ただ一言、「私が死んだら、骨を拾って私が自分で予約している郷里の永代供養墓に入れて欲しい」。 これに関しては私側も快く「それは必ずや私がしてあげるよ」と約束している。
 ついでに付け加えると、地方公務員を定年まで貫いた実母はかなりの遺産を残しそうだ。 米国に住むリッチな姉はその受け取りを拒否しているため、その引き継ぎ塩梅に関しては、私に一任されている。



 話題を、「悩みのるつぼ」相談に戻そう。
 
 この相談者の母親氏は、どうやら我が母程の資産力も潔さも無さそうな人物のようだ。

 その立場で普段頼れる人もおらず、未だに精神的に娘さんに依存するしか方策がとれないでいるのであろう。


 ただ、ここはやはり、娘さんの現在の立場を考えてあげて欲しい思いだ。

 親の離婚、シングルマザーに育てられた過去を自らの立場で乗り越えて、今現在海外で活躍中とのその果敢な娘さんの生き様を。
 母親の貴方こそが誇れる思いになった時。

 母親である貴方の未来も、輝き始めるのではないだろうか?
 

「酔っ払ったサル仮説」と 明日に控えている「青色申告」

2022年01月27日 | 
 冒頭から、本日2022.01.27付朝日新聞「天声人語」の前半部分のみを、以下に引用させていただこう。


 人間が、お酒を飲むのはなぜか。
 祖先のサルにさかのぼる説がある。 果実が熟れて発酵するとエチルアルコールが生じる。 その匂いにひかれる者が、十分に熟し栄養価の高い食べ物にありつけたのではないか。
 結果として彼らは生き延び、より多くの子孫を残したのではないか。 それが生物学者ロバート・ダドリー氏が唱えた「酔っ払ったサル仮説」である。 生きていくのに有利な特徴が引き継がれる「自然選択」の考え方に基づいている。
 悠久の時間のなかの進化にはロマンがある。

 (以上、本日の朝日新聞「天声人語」の前半部分のみを引用したもの。)



 “半端ではない飲兵衛”で昔から名を馳せている原左都子でもあるが。

 私の飲酒行動は、決して上記の「酔っ払ったサル仮説」には当てはまりそうもない。
 そもそも決して、エチルアルコールの匂いに惹かれて飲酒行動をしている訳ではない。
 あの匂いはむしろ嫌いであり、エタノール臭の強い酒は避け、割ものでそれをごまかした酒をずっと愛飲してきている。
 しかも、若き頃より常に体型維持に邁進して来ている私としては、「栄養価の高い食べ物」はたとえ酒の肴であれ回避したい派だ。 
 サルは、そのお蔭で「より多くの子孫を残した」?? この分野にもどちらかというと関心が無かった人間でもあろう。


 それでは、我が飲酒行動の根源とは一体何だったのだろうか?

 一言で言うならば、我が体質がバリバリの“アルコール耐性”だったからに他ならないと後に考察する。
 実際、我がHDL(善玉コレステロール)値は、我が人生を貫いて高値を誇っている。

 とにかく、幼少の頃より家族が飲んでいた「養命酒」や「赤玉ポートワイン」などを愛飲していた。 (どうか、見逃して下さいませ。 家族も決して子どもに何の考えも無く飲ませていた訳ではなく、特に「養命酒」などは体にいいと考えて、少量を与えてくれていただけの話だ。)

 これが何とも美味しいこと!
 何杯でもお替わりしたい気持ちだったが、さすがに家族が与えてくれる量で我慢していた。

 時は大学生時代にまで進むが、何分ド田舎の国立大学へ入学した身にして、大学学部を挙げての「新入生歓迎会」が待ち構えていた!
 それはもう、飲めや歌えや踊れや、の乱痴気騒ぎだ!(それ程でもなかったが、とにかく教職員の皆さんが学生に酒をどんどん進めて下さった時代背景だった。 今これやると、アルハラで訴えられるだろうなあ。)😵 

 そんな時代を経た後も、我がアルコール愛飲歴は続き現在に至っている。



 話題を、明日に控えている「青色申告」に移そう。

 この業務は、義母が高齢者施設へ入居した直後に膵臓癌にて壮絶死した義理姉からバトンタッチして以降、もう既に10年来に及び私が担当している。

 私の場合、二度目の大学・大学院にて「経営法学修士」を取得し、国税庁にて税理士試験「税法3科目免除」申請を通過している関係で、特段その業務に困惑はしないのだが。

 それにしても、年に一度の「青色申告」を成し遂げるに当たり日頃の細かい作業はすべて私の業務範囲だ。

 それをつつがなくこなしてきた後の集大成として「青色申告」が待ち構えている。

 「青色申告」自体はそもそも通常の「確定申告」と比して。
 係員の皆様が親切であり、それ程までに申告の誤りをつつかれることはないのだが。

 それでも、2.3年前に我が申告の誤りを担当者から指摘されたことがあった。 ところが、面白いもので担当者の指摘通りに計算し直した方が税金負担額が安価になったとの事例だった。
 これも結果として、担当者が親切だったと言えよう。


 とにかく私は、明日 義母の「不動産貸付業」青色申告に出かけます。

 それをこなした後の酒は、何よりも美味しいことでしょう!!!😁 


今度は、郷里の実母からの「死にたい」との訴え

2022年01月26日 | 医学・医療・介護
 郷里の高齢者自立支援施設に暮らす実母は、例年正月に我が家に電話を寄越してくるのだが、今年はそれが無かった。

 こちらから掛けてもいいのだが。

 実際問題高齢者の相手とは、特に電話を通してのそれは難儀な業である。

 電話が無いのをラッキーと考え、放っておいたところ。😝 



 昨日午前中に郷里の実母から電話があった。

 一番の要件は、オミクロン株感染急激増だ。
 実母曰く、「東京の感染者数が物凄い人数だが、大丈夫なのか? それが心配で居ても立ってもいられない。」

 実母からのコロナ感染関連の電話は多いのだが、いつもそれに応えて私曰く、「あのねえ、貴方も知っていると思うけど、私は一応医学部出身の医学関係者なのよ。 医学素人の貴方に心配してもらわずとて、この私が我が家を統率してして、特に医学関連事項に関してはそのすべての責任を私がとっているから、心配ご無用!!」

 実母曰く、「そう言うけど、親の身としては心配で居ても立っても居られないものよ。」
 私が返して、「貴方の方こそ、どうなのよ? どうせ施設からは厳しい外出禁止令が出ていると思うけど。」
 義母、「その通り! 何処へも行けなくて困っている。 それと、三叉神経痛が痛くてね。 この前、お世話になっている施設の病院の医師先生に、もう痛いから死にたい、と訴えたら。 先生から『死にたい人は今後一切診ません!』 と厳しく言われてしまって…」

 私が応えて、「医師先生のおっしゃる通り! お世話になっている人相手に『死にたい』と訴えること程失礼なことはないよ。 少し痛みを我慢してでも、『先生のお蔭で私は長生きできて幸せです。』 と言うのが、お世話になっている患者側の礼儀だよ。 施設でもそうだよ。スタッフの皆さんに向かって『死にたい』は今後、禁句だよ!!」

 さすが義母に比して認知症状の無い実母は、もの分かりがいい。
 「そうだね、〇子(私の事)が言う通りだね。 今度から気を付けるようにするよ。 〇子からいいアドバイスをもらった。 やっぱりたまには、実の娘と話をするべきだね。 ありがとう。」


 いやはや、そんなに同意してもらえるとは思ってもいなかったが。
 この実母からの返答を聞けて、私の方こそ安堵した。

 この人(実母のことだが)、まだまだ人の話を受け入れる能力があるんだ。
 それがあるうちは、今後もしばらくは施設内で無事にやっていけそうだ。