原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

イルミネーションだけが地域観光起こしでもなかろうに…

2013年12月30日 | 旅行・グルメ
 (写真は、神奈川県相模原市に位置する相模湖イルミリオンのイルミネーション。 右上に写っている丸い物体は決して満月ではなく、雨の水滴がレンズに付着したもの。 偶然にしてはこの構図の素晴らしさに自己満足なのだが。)


 話題が季節外れにクリスマス以前の頃に遡るが、私は12月中旬頃、上記相模湖イルミリオンをはじめその他2箇所のイルミネーション施設を訪れるバスツアーに出かけた。
 当日は平日、しかもあいにくの冷たい大雨にもかかわらず、バスは満席状態だ。 クリスマスが近いこともあろうが、今時の市民のイルミネーション熱盛り上がり様を実感させられる。

 昨年11月末頃にも、私は紅葉観賞を主たる目的としたバスツアーに出かけている。
 昨年訪れたのは千葉県の養老渓谷と、(千葉にして何故か)「東京ドイツ村」と名付けられているイルミネーション観光施設だった。
 東京ドイツ村の場合敷地面積が広大なのだが、その会場ゲートに入る前からゲロ混み状態で、バスが駐車場に停車するまでに小一時間を要した記憶がある。 その間も車中の観客が飽きないように車窓よりイルミネーションを観賞可能としている計らいにせめても救われたものだ。  そしてバスから降りてメイン会場入場後も案の定人また人の大混雑状態で、順路に沿ってぞろぞろと歩かされる。 集団嫌いの私に遠い昔の学校遠足や課外活動の光景を思い起こさせ、多少の嫌気がさしたものである。

 ならばもうやめときゃいいのに、またもや今年も性懲りもなくイルミネーションツアーに出かけたとのいきさつだ。

 今回のバスツアーの利点とは、都内各所に出発場所を設けている点である。 我が家から徒歩で行ける場所もその一つの出発場所だったのが一番の理由で、このツアーに大学休暇中の娘と共に参加することと相成った。 
 もう一つの利点は団体で食事をせずに済むことである。 見知らぬツアー客達と食事の場で相席になる事態など、客観的配慮を信念としている私の場合疲れ果てるため何が何でも御免蒙りたいものだ。 その点、このバスツアーの場合バス内座席での弁当形式だったため、これも参加を促された重要条件だった。
 当日になってバスに乗り込んでみると、予想はしていたが観光客の皆さんがご高齢の方々ばかりである。  (そうだよなあ、今時バスツアーを愛好する人種とはこの世代なのだろうなあ)。 などと自分もさほど年齢が変わらぬことをすっかり棚に上げ、客観的論評バージョンに入る私だ。 
 加えて、この高齢者の方々が実に素直なのだ。 まあ、人工的に設えた観光施設を喜べる部類の人種でなければ、元々団体バスツアーなど利用しないであろう。 そんな事は自明の理と感じつつ、私など添乗員氏の話に(一応礼儀の意味で)相槌を打ちつつ内心白けっぱなし状態だ。


 さてさて、そうこうしているうちにバスは第一目的地である神奈川県愛甲郡清川村に位置する「宮ケ瀬イルミネーション」会場へ辿り着いた。
 ところが、未だ時間が午後3時と明るい時間帯で、イルミネーションは点滅していない。(点灯は午後5時とのことだ。) ここで湧き出るのがお年寄り達のブーイングである。「この時間帯にも点灯してくれたらもっと美しいのに…。」 確かに点灯していないイルミネーション現場とは、工事現場に等しいみすぼらしさであるのが事実だ。
 それにしても、展望台から見渡す清川村の自然は実に美しい!  おそらくこの地は今までこの展望を主たる観光資源として来たのであろう。 ところが、これだけではさほど観光客が見込めない。 そこに目を付けたのが大手ツアー会社であろう。 この地にイルミネーション装置を施したならば我々が多くの観光客を引き連れて来ますよ! ……
  そのお声掛けに乗せられてしまった清川村の観光対策が後何年持つのか…との懸念の下、原左都子はこの地を後にする。

 次なる訪問地は、上記写真のさがみ湖イルミリオンである。
 そこに辿り着く道中にこそ、車窓に素晴らしい相模湖の展望が繰り広げられていた。 にもかかわらず、添乗員氏のアナウンスはそんな事には露も触れず、さがみ湖イルミリオンに関する詳細説明と何時頃到着するかばかりである。
 原左都子としては、相模湖の豊かな水量とコラボレーションしたイルミネーションでも観賞したかったのに、現地に到着してみれば、これぞ昨年訪れた「東京ドイツ村」同様のゲロ混み状態だ。  結局は、またもや過去に経験した学校遠足や課外活動のつまらない光景が我が脳裏に過るばかりで、順路に従い大混雑と大雨を耐えたのだ…

 その後バス内弁当飯の後、最後に辿り着いたのは静岡県御殿場市に位置する「時之栖(ときのすみか)イルミネーション」である。
 その頃には冷たい雨が土砂降り状態でバスの外に出る事すら危ぶまれたのだが、それが幸いしたのかここの観光地には観光客が今までよりも少ない。 我々親子は添乗員氏の誘導には従わず、手渡された施設内地図を手元に先にお土産店を巡る決断をした。 これが大正解で、自分らが欲する土産を買い求めることが出来た。 参考のため「時之栖イルミネーション」観光プレイスとは、現地手作りもののフードコートを展開したり、手作り工房で作ったお土産ものを販売することを主眼としている様子だ。 しかもそれらが安価であるのも魅力ではなかろうか。(ネット販売もされているらしい。) 今回は滞在時間が短かったため、この観光地を十分に堪能できなかったが、今後個人的にまた訪れてみたいとの夢を繋げる唯一の観光地だったかもしれない。
 何と表現しようか、単なる地域観光起こしを超越した“時之栖が発するポリシー”を私なりに感じることが出来たような気がする。(本気でいつか近い将来、時之栖に今度は泊まり込みで再度訪れたい原左都子だ!)


 地域観光起こしとして現在全国各地で流行しているイルミネーションは、確かに一見すると美しい。 これを見てお年寄り達が単純に喜ぶ姿も十分理解可能だ。
 ただこれを何度も見せられると、そのうちに高齢者の皆さんとて辟易とし始めることだろう。

 しかも、自分が訪ねた場所が何処なのかが分からない(どこもかしこも似たり寄ったりの)地域起こしの有り方の現状に、何の意味を見い出せるというのか??  単に一時期儲かればそれでいいのか? 観光収入も地域活性化にとって重要条件であることは認めるが、もう少し地元ならではのプライドをもって観光開発してはどうなのか??

 商業主義に流されるのみではなく、地元に生きる人々のネイティブ観点こそが新たな観光起こし実行の源となることを私は信じたい。

安倍政権の暴走をどうにか食い止められないものか?!

2013年12月28日 | 時事論評
 とどまることを知らない自民党安倍政権の理不尽な暴走をこのまま放置しておくと、この国が滅びる日も近い…  と、恐怖におののいているのは原左都子だけなのだろうか??


 今年1年間の安倍政権動向を振り返ってみるに、アベノミクス(“アホノミクス”との異名もあるようだが)経済政策強行による国内貧富の格差拡大、原発推進、現憲法の身勝手な解釈による自衛隊装備拡充、特定秘密保護法案の強行可決、つい先だっての靖国参拝、昨日報道された沖縄辺野古埋め立て決定、そして来春予定されている消費税8%強行決定……

 まったくもって経済的弱者である私のような社会の底辺を這いずっている国民にとっては、一国の首相である安倍氏が現在平然となしている「暴走」とも表現可能な国政の理念の程がどうにもこうにも理解し難い。
 にもかかわらず世間を見渡すと、これに反発する世論が表立って出て来ていないようにも見受けられる。
 野党は何をしているんだ!?  左派圧力団体もこの事態を現在静観中なのか??  一般国民も随分と大人しく静かな様子だが、この国家の危機をこの状態で放置したまま自分本位に新年を迎えて済ませる魂胆なのか???


 夜も眠れないほどに安倍政権の暴走を懸念していた矢先、本日昼のNHKテレビニュースに於いて、米国有力紙ニューヨーク・タイムズが発信した 「靖国参拝は平和主義からの離脱」 なる報道が伝えられた事に少し救われる思いの私だ。
 以下にその内容を要約して紹介しよう。

  安倍総理大臣の靖国神社参拝について、ニューヨーク・タイムズは日本が戦後の平和主義から離脱しようとしているという論説記事を掲載し、 日本と中国や韓国との関係が一層冷え込み、アメリカの対アジア政策にも悪影響を及ぼしかねないと懸念を示している。
 27日付けのニューヨーク・タイムズは、国際面のトップに「神社への参拝によって日本のリーダーは平和主義から離脱する姿勢を鮮明にした」という見出しの論説記事を掲載した。  記事には安倍総理大臣が靖国神社参拝に先立ち、野党やメディアの反対にもかかわらず特定秘密保護法を成立させたほか、 自衛隊の装備を拡充する防衛大綱をまとめるなどして、政治的なリスクを負いながら日本の戦後の平和主義からかじを切ろうとしているとしている。 また、外交的には今回の靖国神社参拝が日本と中国や韓国との関係を一層悪化させ、アメリカにとってももはや日本は、 中国に対抗する上で頼りになる存在ではなく、中国との緊張を高める「アジアの問題」になろうとしていると指摘し、アメリカの対アジア政策にも悪影響を及ぼしかねないと懸念を示している。
 (以上、NHK本日昼のニュースネット情報よりその一部を引用。)


 ここで一旦、私論を記そう。

 安倍首相靖国参拝を受けて早速発表された上記「ニューヨークタイムズ」の“”靖国参拝は平和主義からの離脱”報道に少し安堵させてもらえた私である。
 と言うのも、昨日(12月27日)安倍政権が沖縄県仲井間知事(を如何なる手段で丸め込んだのかは私の知るところではないが、悲しいかな“裏舞台での沖縄へのカネばら撒き政策”によるものであろうか?)との間で合意した「辺野古埋め立て承認」に関して、安倍首相とはあくまでも米国との関係を強化したかった故の行動と推測するからだ。
 
 ところが、米国とて安倍首相に対して早急にやって欲しい政策と、そうではない事が交錯していることなど、上記ニューヨークタイムズ記事を参照せずとて自明の理ではなかろうか。

 安倍氏とはもしかして、米国(他先進諸外国)との国際関係を確固たるものにしたい事より優先して、自身の信条においてどうしても中韓(及びアジア諸国)よりも自国(日本)が優位な存在であることを自身の首相生命を貫いてでも証明したいと推測できないか?!? 
 それこそを自らの政治信条と企て、今現在この国の首相として君臨しているのではないかと私など感じてしまうのだ…。


 何故、それ程までに安倍氏が中韓を敵対視するのかに関しては、私には想像を絶する課題である。
 もしかしたら代々政治家一族に育った安倍晋三氏故に、実は子供時代から既にその感覚を体得していたのかもしれない。
 それが証拠に、安倍氏とは今回の靖国参拝メディア報道を受けて、以前自民党政権首相だった時代に靖国参拝しなかった事が“痛恨の極み”とまで、メディアを通じて報道公開してしまっている。 
 
 今回の安倍首相「靖国参拝」を受け中韓両国が今まで以上に安倍政権に対する嫌悪感を露呈することなど、十分想定可能な事態だ。 (私的参拝とは名のみで)そんな危機的局面に至ることを重々承知の上で公然と執り行われた今回の安倍氏の「靖国参拝」との事実なのだ。


 国際政治方面において、これ程に歪んだ政治思想を持つ人物を一体誰が首相に奉ったのか!??

 今回の安倍首相「靖国参拝」に関するニューヨークタイムズの指摘により、安倍氏ご本人も少しは自粛の念を抱いてくれるといいのだが…
 そうではない場合、国民皆も本気でこの国の行く末を案じないと、安倍首相とは近い将来本気で中韓に戦争を仕掛けるかもしれない不気味さがあるのが、原左都子としては実に空恐ろしいのだが…



 P.S.  (「原左都子エッセイ集」読者の皆様へ)

 この通り、一応新しいパソコンを立ち上げられました次第です。
 ただし現在のところ、当該エッセイ集を綴るのにも難儀しております。
 おそらく時間の経過と共に新しいパソコン入力(テンキーが右側にあるがばかりに、ブラインドタッチ派の私の場合キーボードとディスプレイ画面がズレる現象が究極に辛い…)にも慣れる事と展望しております。 そのうち今までのように思う存分のオピニオンを公開できる日を、原左都子自身が楽しみにしております!

悪声アナに困惑するより、音声切換機能の活用を

2013年12月26日 | 時事論評
 (写真は、昨日12月25日クリスマスの夜、東京都内の遊園地としまえんにて撮影した原左都子。 参考のため今回のエッセイ内容とはまったく無関係です。)


 前回の「原左都子エッセイ集」に於いて、NHK夜7時のニュース土日祝日メインキャスターである、アナウンサー小郷知子氏の悪声に関するエッセイを綴り公開した。
 本日のエッセイは、その続編の形となろうか。


 昨日、私は娘と共に束の間のクリスマスを楽しんだ。
 夕方になり、先月20歳になったばかりの娘と共にイタリアンレストランでワイングラスを傾けた。  ところが、どうやら娘はアルコールに関しては私のDNAを受け継いでいないようだ。 少しだけ口にして「あんまり飲みたくない…」と私に訴える。 飲兵衛人生まっしぐらの母の私としては、大いに安堵させられる。 「お酒など飲まない方が体にいいからね」などとテキトーでいい加減な指導をしながら、これぞラッキー!とワインボトルのほとんどを一人で飲み干した。(レストランを去った後に、娘に写してもらったのが冒頭の写真です。トホホ…

 さてその後、家に帰り着いたのが夜の7時20分頃である。 ちょうどNHK7時のニュース放映時間のため、(安倍首相靖国参拝等の)ニュース情報を得るため急いでテレビのスイッチを入れた。
 ところが、どうしたことだろう。  昨日(23日祝日)は男性の武田アナウンサーがキャスターを担当していたため、“悪声”の小郷知子氏は既に産休に入ったか、あるいは母体保護のためNHKの温情で早めに年末年始休暇に入ったのだろうか?  等々と(個人的には小郷氏の悪声を回避できることに安堵していたのに)、な、な、なんと平日にまでその小郷氏が登場しているではないか!  ははあ、男性アナの武田氏こそが早めの年末年始休暇をとったのかなあ、などと推し量った私だ。
 と同時に、国民皆が茶の間でテレビをみるこの年末年始の時期に、7時のニュースキャスターとしてNHKはあえて「悪声アナ」を採用しようとの趣旨の程が私にはどうしても理解しかねる。

 そのように感じていた矢先、我が「原左都子エッセイ集」昨日(12月25日)の閲覧数(PV)結果に於いて、「小郷知子 声」「小郷知子 悪声」「小郷知子 金属声」等々のネット検索により数多くの検索を頂いた。 そのバックナンバーを記すならば、「アナウンサーは『声』こそ命」、「NHK夜7時のニュースが果すべき使命」、そして一昨日公開したばかりのエッセイに対してである。


 加えて私がいつも驚かされるのは、上記小郷知子氏検索に関して「小郷知子 コネ」なる活字がネット上に多発している事態に関してである。
 それら情報によると、小郷氏とは「コネ」によりNHKアナウンサーとして採用されたとの噂だ。

 ここで「原左都子エッセイ集」2010年12月公開バックナンバー「今日のコネは明日の足かせ」 と題するエッセイの私論結論部分のみを以下に紹介しよう。
 “コネ”とは一時的に活用できる効用はあるのかもしれない。 ただ、その後は自分の実力で精進してこそ真の成功をゲットし得るのが人生というものであろう。 自分自身が努力をせずしていつまでも“コネ”に頼り続けるしか脳の無い人間にとっては、“コネ”とは足かせでしかない、という話である。
 逆の立場、すなわち「コネ」など最初から必要なく拒否している(私のような)人間から言わせていだだくと、他者の(信憑性の低い)支援などをあてにするよりも、自分の力を信じて世をのし上がっていく過程こそが充実ある自己実現と私は心得るのだが…。
 NHKアナウンサーであられる未だ35歳との小郷知子氏が、現在妊娠5ヶ月の身にして局内で抱えておられる苦悩に関しては、既に還暦近い原左子が知るすべもない。
 それでも、もしも小郷氏ご本人がご自身が懐妊された事実等により職場より“下手な”温情を受けていると悟れるならば、それはもしかしたら貴方が“コネ”により採用された故に他ならならないのかもしれない。
 それはそうとして、今後この世に生まれ出る貴方の赤ちゃんが背負うべく運命をも鑑みるのも、母親となる貴方に課せられた役割ではなかろうか?


 NHK小郷氏とやらの得たいしれないアナウンサー氏のことはさておいて、ここで表題に戻ろう。

 もしもご贔屓の番組アナウンサーの声が悪声故に聞き取れない場合、テレビ「音声切替」機能を有効活用することを是非共お勧めしたいのだ。
 原左都子などずっと以前より、土日祝日にNHK夜7時のニュースを聞く場合、小郷知子氏の悪声を回避するため、この機能を利用している。 画面に日本字のテロップも出るし、英語通訳者の声も男女共に低音で聞き易いため、難なくニュース報道内容把握が可能だ。




 < お知らせ >

 文末に原左都子の私事で申し訳ないのですが、現在使用中のパソコンが壊滅状態です。(今回のエッセイ入力作業も大いに難儀しました。) 既に新しいパソコン及びプリンターを購入済みですが、それらへの移行作業のため、しばらく「原左都子エッセイ集」をお休みさせていただくかもしれません。
新しいパソコンが立ち上がり次第エッセイを公開する予定でおりますが、この点読者の皆様にご承知おきいただけましたならば幸甚です。

NHK小郷知子アナ産休明けには是非配属替えを!

2013年12月23日 | 時事論評
 年末のこの時期にNHK一ファンである私の目に、とあるネット「朗報」が飛び込んできた。 
 何でも、現在NHK夜7時のニュース土日祝日メインキャスターを務めているアナウンサーの小郷知子氏が、ご懐妊され産休を取られるとのメディア報道だ。
 これぞ「吉報」である。
 もちろんご本人やお身内の方々にとっておめでたいであろう事は間違いないが、NHK夜7時のニュース視聴者にとっても“まったく別の意味”で「朗報」と表現するべくラッキーな出来事なのだ。


 と言うのも、小郷知子氏の声がアナウンサーにしてどうしても聞き取りにくい。
 これは決して原左都子一人の偏見ではなく、私が知る限り世のNHK7時ニュースファンの多くの皆さんが同様に嘆かれている現実である。

 「原左都子エッセイ集」バックナンバーにおいて私は2度に渡り、アナウンサー小郷知子氏の悪声に関するエッセイを綴り公開している。 その1本目は2011.9.7に公開した「アナウンサーは『声』こそ命!」であり、2本目は2012.9.17に公開した「NHK夜7時のニュースが果すべき使命」である。

 今回は、後者である「NHK夜7時のニュースが果すべき使命」の一部を要約して以下に紹介しよう。 
 このエッセイをお読み下さると、小郷氏の悪声に悩む7時のニュース視聴者皆さんの“苦渋の思いの程”がお分かりいただけるであろう。

 一昨日(2012.9.15)の夜、「原左都子エッセイ集」宛に以下のメッセージを頂戴した。
 <件名>
 小郷知子NHKアナウンサーの声について
 <本文>
 2011.9.7の記事、全く同感です。
 小生は、長年夜7時のNHKニュースを聞いてきました。ところが小郷アナウンサーになってから、聞くのが苦痛でたまらなくなりました。 よくぞ言っていただきました。小郷さんは清楚で聡明な印象を受けますが、声はニュースのアナウンス向きではないと思います。人格攻撃ではありません。一視聴者の深刻なるお願いです。  (以上は、匿名氏より当エッセイ集に頂戴したメッセージを転載させていただいたもの)
 NHKのアナウンサーに 小郷知子氏 との若手女性職員がおられる。 この方を原左都子が一番最初にテレビで見たのは、(当時の時点において)数ヶ月前のNHK夜7時のニュースに於いてだった。 いつもは武田氏というベテラン男性アナウンサーがメインに担当しているニュースだが、その日は小郷氏がメインでニュースを伝えることになったようだ。
 これがどうしたことか声が聞き取れない。 最初は原左都子自身の老化現象で早くも耳が遠くなり始めたのかとも考えた。 娘に確認したところ、私程ではないがやはり聞き取りにくいとのことだ。
 小郷氏の声が小さいという訳ではない。 どう表現すればよいのか、実声部分が少なく息ばかりが漏れているような発声なのだ。 加えて高音であることも聞き取り辛い要素の一つであろう。 テレビの音量を上げてもやはり聞こえにくい。 当時はまだ東日本大震災関連のニュースが主だった頃で特に福島原発事故に関する報道の詳細を網羅したい私にとって、このアナウンサー氏の声の聞こえにくさに実に難儀させられのだ。 やっと武田アナウンサーが7時のニュースに戻って来て以降は、夕飯を食しながらも自然と聞こえてくる報道音声に安堵したものである。
 そうしたところ、ネット上で小郷アナウンサーの「声」に関する原左都子と同趣旨の見解を発見した!  このネット情報によると、NHKの顔ともいうべき看板番組「7時のニュース」のメインキャスターたり得ない小郷氏の金属性の悪声を厳しく非難した上で、ニュースアナとは何よりもまず抵抗なく聞き取れる発声が最優先条件との見解を述べている。
 このネット情報に勇気をもらった私は、今回やっとこの記事において日頃のストレスを公開することにしたといういきさつだ。 いやはや、特に報道番組であるニュースに声が聞き取りにくいアナウンサーを国営放送とも言えるNHKが起用するとはどうしたことか? 視聴者の深刻な不満をNHKには是非共再考して欲しい思いだ。 (以上、バックナンバー「アナウンサーは『声』こそ命!!」より一部を要約引用)

 引き続き、当時「原左都子エッセイ集」に頂戴した数多くの“賛同意見”コメントの一部を以下に端折って紹介しよう。
○ 8月中旬だったでしょうかNHK夜七時のニュースに突如新顔のアナウンサーが出てきてニュースを読み始めた時、家族で「聞きにくい声」について話し合った事を思い出しました。 見た目には整った顔で冷たい印象だったように記憶しています。
○ 小郷さんの声にはげんなりしていましたが、原さんも同じように感じていらしたとは驚きました。はっきり言って小郷さんにはアナウンサーとしての仕事を遠慮してもらいたいです。お気の毒ですが、訓練してもどうにもなりません。 
○ 同感です。7時のニュースのような多くの人が見る番組はいい声のアナウンサーにしてもらいたいと切に願っております。小郷さんはアナウンサー向きの声ではありません。そんなアナウンサーが7時のニュースをやっているのは日本の恥です。外国人観光客は、ホテルに泊まってテレビをつけてNHKのニュースを見るでしょう。そして日本のアナウンサーの声の悪さが日本のイメージになると思います。
○ 小郷さんをアナウンサーとして採用したNHKが悪いのです。私の大学時代の友人はアナウンサー希望でNHKを受けました。とても声がよかったんです。結果は不採用でしたが、もし声が悪かったらやめた方がいいと私が止めています。 採用されてしまった小郷さんが気の毒です。
○ (上記コメンテイター氏より再度頂戴したコメント) 9月11日にNHKへネットで投書いたしました。細かいことは書かずにこちらの記事(「アナウンサーは『声』が命!!」)を紹介しました。無断で紹介したことお許しください。 その後、返信など一切ありません。
 当該バックナンバーを公開してほぼ1年の月日が経過した(2012.9)現在、改めて当時と同趣旨のメッセージを一昨日頂戴したことにより、“NHK夜7時のニュースキャスター悪声”の現実とはまさに「社会問題」の範疇ではなかろうか?、との思いを今一度新たにした私である。
 ニュース報道が果す役割の重要性を鑑みた場合、(特に国営放送に準じる放送局ともあろう立場の)NHKが何故メイン報道番組であろう夜7時のニュースに悪声のメインキャスターを採用し続けるのかに関して、末端視聴者から今一度ご意見申し上げたいのだ。
 どうか、我が拙いエッセイ集に貴重なご意見をお寄せ下さったNHKファンの皆様の切なる思いが、NHK放送局現場に届く事に期待したいものだ。
 (以上、「原左都子エッセイ集」バックナンバー 「NHK7時のニュースが果すべき使命」より一部を引用。)


 ついでに付け加えよう。
 その後も現在に至るまで毎週末になると「原左都子エッセイ集」閲覧(PV)数において、上記小郷知子氏の「悪声」「金属声」等々マイナーな文言による各種検索を通じ、我が上記2本バックナンバーへの閲覧が急増するとの現象が起き続けている。 その総数をざっとトータルするならば、おそらく万単位となろう。 
 それ程NHK夜7時のニュースファンが多いことを実感させられる事実であるし、同時に、土日祝日のメインキャスターに“悪声のアナウンサー”を採用し続け平然としているNHKの対応をもどかしく思う視聴者が数多いとの証拠でもあろう。


 ネット情報によれば、どうやら小郷知子アナは現在妊娠5か月、来年5月末に出産予定とのことだ。 「NHKニュース7」などの仕事は体調を考慮しながら来年3月頃まで続け産休に入るらしい。 ご本人は出産後も仕事を続ける意向との情報でもある。

 ご本人の意向がそうであるとしたならば、国営放送局と表現可能なNHKの対応としては、小郷氏の産休明けにはまた旧態依然としつつ「NHKニュース7」のニュースキャスターとして氏を迎え入れるのだろうか???
 どうか、それだけは勘弁願いたい思いだ。
 他にも優秀なアナウンサー氏など、視聴者からの視点ではNHK内にいくらでも存在するはずだ。 どうしてその才能をNHK内部が見抜けないのか?? 何故、世間で「悪声」との悪評が高いアナウンサーをいつまでも採用し続けるのか?
 NHKへのせめてものお願いだが、今一度「小郷知子悪声」等でネット検索して彼女の声の不評ぶりを認識して欲しい。

 そして小郷氏本人も「産休」に入ったならば少しは時間が取れることを有効利用して、アナウンサーとしての自分に対する世間の評価の程をネット上で検索してみるといいだろう。
 貴方は既に35歳との事だが、自分の悪声がテレビを通じて世にもたらしている“迷惑度”が少しでも推し量れたならば、産休明けには自ら“配属替え”をNHK幹部に訴えるかあるいは“退職”との選択肢とて可能となろう。

 それにしても今夜(12月23日の祝日)もまた、NHK夜7時のニュースで我々庶民はあの小郷氏の悪声を聞かされるのか…
 視聴料を毎月NHKに支払っている身として、本気で勘弁願いたいものだ…

次期都知事選は2020五輪“小規模開催派”に一票を投じたい!

2013年12月21日 | 時事論評
 日本の首都である「東京都」とは、決して2020年にオリンピックとパラリンピックを開催するため“のみ”に今後存在せねばならない自治体ではないはずだ。
 そこは全国各地都道府県の例外ではなく、血の通う市民一人ひとりがしがない収入の中から血税を納めつつ、日々の生命を繋いでいる生活の場なのだ。

 そんな事は誰が考えても自明の理である。
 にもかかわらず、一昨日(12月19日)辞任表明した猪瀬直樹氏はじめ自民党政権阿倍首相は、底辺に生きつつ都政を支える1300万都民の存在をすっかり忘れ去っておられる様子だ。 
 当日の記者会見に於いてお二方は、口を開けば猪瀬氏辞任後も2020東京五輪を無事成功させる事ばかりをメディア報道内で繰り返す始末だ…

 本来自治体の主役であるはずの都民の存在をこれ程までにないがしろにされて、黙っていられる原左都子ではない!


 19日午前、東京都猪瀬直樹知事は医療法人徳洲会グループから5000万円を受け取っていた問題の疑念が払拭できなかったとの理由で、都議会議長宛に辞職願を提出した。 直後に猪瀬氏は記者会見を開き、「これ以上都政を停滞させるわけにはいかない。五輪の開催準備を滞らせるわけにもかない」と述べ、報道を通じて辞職する意向を表明した。

 「原左都子エッセイ集」5本前のバックナンバー、「猪瀬さん、何で徳洲会から5000万円も借受たの?」と題するエッセイにおいて、この事件に関する私論を展開している。
 今回の猪瀬氏辞任劇とは、上記バックナンバー内で私が推測した通りのストーリー展開となった事実が我ながら興味深い。 猪瀬氏と徳洲会との癒着関係など誰しも予想していた通りであろうが、これ程早い時期に猪瀬氏を辞任にまで追い込めた都議会の研ぎ澄まされた調査と質疑には唸るものがあった。 (前知事である石原慎太郎氏との会見こそが、最終的に猪瀬氏辞任を促す決定打だったようだが…)

 片や、猪瀬氏の都議会質疑応答に応える“しどろもどろさ”にも、都民として愕然とさせられるばかりだった。
 政治資金として受け取った事が歴然の徳洲会からの5000万円に関して、猪瀬氏は“うろたえつつ”優柔不断な答弁を繰り返していた。 その姿とは一都民の立場で見ていて辛いものがあるほどの軟弱ぶりだったのだが、1年前に歴史的最高得票を得た猪瀬氏に一票を投じた都民皆さんの思いとは如何ほどだったのだろうか? (参考のため、原左都子は決して猪瀬氏になど投票していませんよ。) 
 えっ?  他に候補者がいなかったから仕方なく猪瀬氏に投票した???  これこそが大方の都民回答と推測できる寂しい選挙結果だったからこそ、たった1年で都知事辞任劇に相成るのだ。
 こんな貧弱な地方自治体知事選挙の実の無い実態こそが、どうにかならないものか!!


 猪瀬氏がたった1年間の都知事職でやり遂げた“自称”快挙とは、2020東京五輪開催決定だけだったとの実績も実にふがいない。 
 そのため辞任表明に於いては7年後の東京五輪開催を主旨とせざるを得なかったのであろう。 が、辞任会見なるマイナーな記者会見の場で実名を挙げられた過去の五輪フェンシング代表の太田氏や、タレントの滝川クリステル氏こそがさぞや大迷惑だったことであろう。
 そもそも五輪開催地など、開催国や開催地が大々的にアピールしたからその地での開催が決まるとの安易なシステムではない事など明白だ。 私論によれば、国際政治と国際五輪委員会との癒着等々の力関係により決定されるものと把握しているのだが。
 そのような事など賢明な国民は誰しも承知の事実と私は捉えているのだが、猪瀬氏が最後の最後まで、2020東京五輪開催決定を“自分の力で成し遂げた”と捉えているところに哀れさと虚しさが漂う辞任会見だった…。

 更なる猪瀬氏の過ちとは、辞任会見に於いて「自分は政治家として素人だった」と表明してしまった点である。
 これには驚かされた。 もちろん、私はその事実を元々承知しているからこそ猪瀬氏には投票しなかったのだが、本人の口からそれを表明して喜ぶ都民が存在するとでも思っているのか!?!  軟弱極まりない発言としか言い様がない。
 一自治体の知事たる者、たとえ当選当初は政治素人であったとしても、政治家としてプロ意識を持てるように日々努力精進するべきだ。  そしてたとえ辞任会見との場であれ、自治体市民の前では口が裂けても「自分は政治家として素人だった」などとホザくべきではないことは歴然だ。
 (この原左都子ですら、20代後半に若くして民間企業係長の立場に就任した時には、その役割認識と態度の下に外部組織や部下に対応せねばならないと志したぞ!)


 それにしても気掛かりなのが、来年2月上旬に予定されている次期都知事選に如何なる人物が立候補するか、である。
 原左都子がメディアを通じて耳に挟んだところによると、どうやらいつもの例外ではなく“訳のわからん”候補者が既に裏舞台で名乗りを挙げているとのことだ。 これこそ底辺都民の一人として嘆かわしいとしか表現しようがない。

 何でも自民党は2020東京五輪のみを視野に入れ橋本聖子氏を擁立しようとの魂胆らしい。  加えて丸川ナンタラ氏との元女性アナウンサー氏をも擁立候補としているらしいが…(これらなど、政治家ド素人の猪瀬氏の二の舞に落ちぶれるのか?)

 片や、民主党は過去の都知事選で票を採った蓮舫氏を擁立しようと動いているらしいが、まったくもって陰り行く政党の“風前の灯感”が漂う悪あがきに過ぎないことが歴然で心に隙間風が吹く思いすら抱かされる…

 先だって維新の会を離党した東国原氏も、一応都知事選を目指しているとの報道もあるが…

 過去に於いて自民党から捨て切られた舛添要一氏を都知事選に擁立しようとの動きもあるようだ。
 まあ、原左都子としては、この人が一番政治家としてのポリシーがあるように見受けるし、まさか辞任に至って「自分は政治家として素人でした…」とは都民の前でホザかないような強さもあるかと分析するのだが…
 
 いずれにしても、原左都子は元々2020東京五輪開催絶対反対派である。
 国際五輪委員会が決定した事実は動かしようがないとしても、7年後の五輪開催よりも、1300万都民の日々の生活こそを優先課題とするべく具体的なマニフェストを掲げられる候補者にこそ、貴重な一票を投じたい思いが強靭だ。