原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

ホテルオークラ ( The Okura Tokyo )

2021年09月30日 | 芸術
 (冒頭写真は、2019年9月に建て替えられたホテルオークラ新館本館 The Okura Tokyo。)



 昨日、私は久しぶりに都心の美術館「大倉集古館」へ美術鑑賞に出かけた。

 コロナ禍緊急事態宣言が発令されている今、都心へ向かうのは無謀かとも考えたが。 
 むしろそれが解除される10月以降に出かけるよりも、今こそがチャンスかと読んだら、それが大当たりだった気もする。


 さて、東京メトロ南北線・六本木1丁目駅で降り立つと、まず見えてくるのが、下写真の森ビルだ。
         
 この辺りは、都心の中でも閑静で緑が多く、人もさほど多くない地域だ。(通勤ラッシュ時は当然混んでいるのだろうが。)


 泉屋博古館(この美術館も一時頻繁に訪れたが。)を左に曲がると、すぐさまホテルオークラ旧館が見えてくる。

         
 やはり、なかなかの風情だ。

         
 これは旧館を横から撮影したもの。


 こちらは、2019年9月に完成した新館の玄関口。
         

 同じく、新館。 これら2枚は、ホテルオークラ別館の大倉集古館の建物内から撮影した。
         

 新館へは未だ訪れる機会は無いが。

 旧館時代に、私は数回ホテルオークラを訪れている。
 米国在住の実姉(現在絶縁中)の知人米国人男性がビジネスにて長期間来日した際に、このホテルオークラを住みかとしていた。 その際に、ディナーやランチのお付き合いを何度かさせていただいた。
 あるいは、東南アジアに住む知人女性が来日した際にも、このホテルオークラにて面会した。

 何と言っても日本を代表するホテルだけあって、その対応力の素晴らしさに感動させられたものだ。 



         
 こちらは、昨日の目的地であるホテルオークラ別館の「大倉集古館」。

         


         

         
 庭園に展示されているオブジェも素晴らしい。



         
 本日最後の写真は、日本で最初の私立美術館である大倉集古館創始者・大倉喜八郎氏の銅像。
 別館の庭で寛いでおられるその姿がユニークだこと。😊 


 
 明日以降に、大倉集古館での美術鑑賞に関して綴り公開する予定でおります。 
         

羽田新ルート、都市部に轟音と落下物不安を撒き散らし既に1年半…

2021年09月29日 | 時事論評
 (冒頭写真は、昨日国土交通省より我が家に届けられた「羽田空港のこれから」パンフレットを撮影したもの。) 

         
 これは、我が家のバルコニーより撮影したおそらく日航機。 御覧の通り、機体のロゴがはっきり見える程の低空飛行だ。



 私は1年半程前の2020.04.04に、当該「羽田新ルート」に関するエッセイを公開している。
 以下に再掲載させて頂こう。


 羽田空港の新たな飛行ルート 都心上空を旅客機が初飛行
 2020年4月3日 20時24分

 羽田空港の国際線を増便するため、新たな飛行ルートの運用が始まり、3日午後3時すぎ、旅客機が初めて新宿や渋谷などの都心の上空を飛行した。
 羽田空港では、都心上空を通過する新たな飛行ルートで国際線の発着枠をおよそ1.7倍拡大し、これによって1日当たり50便増えることになっている。
都心の上空を通過するのは、南風が吹いた時の午後3時から夜7時にかけてで、想定される高度は、新宿で900m以上、渋谷で750m以上、品川で450m以上などとなっている。
 3日は、先月29日に運用が始まって以降、初めて南風の条件となり、午後3時すぎに旅客機が新宿や渋谷などの都心上空を飛行した。
 その後、午後6時前まで旅客機が相次いで都心上空を通過し、国土交通省によると、3日の飛行でトラブルはなかったという。
 新ルートをめぐっては、旅客機の騒音や機体からの部品落下などへの懸念から、反対する住民グループがルートの撤回を求めている。 
 新たに設けられたルートは主に2本あるが、都心上空を通過するルートは南風が吹いた時に到着機が使用する。 想定される旅客機の高度は、新宿がおよそ900メートル以上、渋谷がおよそ750メートル以上、品川がおよそ450メートル以上などとなっている。
 運用時間帯は国際線の発着が集中する午後3時から午後7時までの間で、管制の切り替えなどを除くと、実質3時間程度になる。  
 騒音や落下物は 国土交通省にると、ことし2月までに行われた旅客機による飛行確認の騒音の測定では、いずれも最大で、新宿区で78デシベル、渋谷区で79デシベル、大井町駅周辺で81デシベルを計測した。  れは掃除機の音や、車が往来する幹線道路の脇、それに騒々しい街頭に相当するということで、国土交通省は「おおむね想定どおりだった」としたうえで、引き続き必要な対策を進めていくということです。
 もう一つ気になるのが航空機からの落下物。
 国土交通省によると、飛行後の点検で、航空機から部品が無くなっていることが確認されたケースは、平成30年度の1年間で合わせて489件に上る。
 成田空港の周辺では落下したバネや機体からはがれた氷の塊などで、農業用ハウスや屋根瓦が壊れるなどの被害が平成30年度までの10年間で23件確認されている。 
 こうした状況をうけて、これまで外国の航空会社については落下物の報告義務はなかったが、3年前の11月から国際線が多く就航する羽田を含む7つの空港については、すべての航空機に対して部品の脱落を報告するよう求めた。
 また、航空会社に対して落下物の防止対策を求めるとともに、国による機体の抜き打ち検査を強化するほか、違反がある場合には航空会社への処分を行うことにしている。

 (以上、ネット情報より一部を引用したもの。)

 私見だが。
 まったくもって、「新型コロナウィルス肺炎感染」が特に東京等大都市部に於いて感染爆発寸前とも言えるこの時期に。
 しかも、コロナウィルス騒動に世界中が震撼させられ、各国が国境を閉鎖し空路の減便も相次いでいる今。
 何故敢えてこの時期に、航空機を大都市東京市街部上空を飛行させねばならないのか??
 今回の「羽田低空新ルート」は、早い話が2020東京五輪時に航空便が大幅増便されるに際し、新たに設けられたルートだと見聞している。
 その2020東京五輪は来年夏に延期となったではないか!!
 にもかかわらず、何故それに合わせて「羽田低空新ルート」本格運用も1年延期措置がとれないのか?!?
 落下物に関しても、実際自宅の上空を飛行される住民にとっては“空恐ろしい”ものがある。  上記情報を読めば、要するに現時点に於いて落下物対策は一切採られていないと解釈可能だ。
 東京五輪が1年延期されたのを好機として、どうして政府はこの1年をその検証期間に当てず、今大都市上空に航空機を飛ばすのか!?? 
 せめてここは是非とも政府には、“新型コロナウィルス感染爆発”を回避出来る見通しが立つまで。
 航空便を東京上空を飛ばすよりも従来の海を飛ばす案に戻し、東京都民の命を守る事に専念してもらえないものだろうか…  😷 😟 😰

 (以上、本エッセイ集2020.04バックナンバーを引用したもの。)


 2021.04時点での我が家の実態を記そう。
 この“羽田新ルート便”は、その後も絶え間なく我が家の上空を飛び続けている。
 これが不可思議と当時から今に至って感じていたが。
 その一つの理由が、本日接したネット情報より理解出来た。
 ANAの経営努力により「顧客便」を「物品運搬便」として有効利用の下に現在も飛ばし続けているとの報道だ。
 それらの“実質貨物便”も、要するに我が家上空を平常通りに運航しているとの事であろう。
 我が家など、新宿超高層ビル群より直線距離でせいぜい4,5㎞であるが故に。
 品川や川崎市に比すと、おそらく「羽田新ルート便」による騒音被害の程は大したことが無い(と政府は判断しているのであろう。)
 その立場にしても、この羽田便を大都市上空を飛ばして平然としている政府政権の“常識”の程を問いたくもなる! 
 ここはどうか、冒頭ネット情報に書かれている通り。
 政府国交省は騒音軽減に向けた有識者会議を立ち上げ、都心上空を飛ぶ距離の短縮などが技術面で可能か否か。 
 早急に議論を進めるべきだ!

 (以上、本エッセイ集バックナンバーより引用したもの。)


         


         
 これらは、昨日届けられた国土交通省パンフレットより、我が家近辺の写真をピックアップしたもの。
 黄線ルートが、ちょうど我が家の集合住宅真上に引っかかっている。 我が家上空を通過した後、4,5㎞南の新宿超高層ビル群をかすめるように航空便が飛行した後、羽田空港到着となる。

 東京五輪開催の2,3日前から開催初日にかけて、ものすごい数の航空便が騒音を発しつつ次から次へと我が家上空を通過した。 
 まあ要するにこのルート新設の当初の第一目的は、安倍政権下における「東京五輪開催」であったことだろう。
 それが終了したのだから、もうすべての羽田便を従来通り“海コース”に戻して欲しいものだが…

 このパンフレットを見ると、どうやらその期待は裏切られそうだ。
 「羽田新経路の固定化回避に係る技術的検討会」との文言があるが。
 “固定化回避”とは、どうやら全面的廃止ではなく、技術的に改善しよう、との意味合いの様子だ。
 例えば「騒音測定」や「航空便からの落下物対策」等に“善処する”との意味に過ぎないと、私は捉えた。

 五輪は終わったが、まだまだ我が家上空では航空便の騒音と落下物不安を抱える日々が続きそうだ… 😭 


ノーベル賞受賞者 “数” の国家間争い、みっともないからいい加減やめよう!

2021年09月28日 | 時事論評
 (冒頭写真は、2018年4月にスウェーデン大使公邸にて開かれた祝賀会に集まった歴代ノーベル賞受賞者ら。 朝日新聞記事より転載したもの。)


 早速、2021.09.28付朝日新聞 科学面より「日本の研究力 受賞ラッシュの陰で低下傾向」と題する記事を、以下に要約引用しよう。

 2008年以降、日本の自然科学系のノーベル賞受賞者は15人で、米国に次ぎ世界トップクラスの「成果」をおさめてきた。
 08年の物理学賞では。日本が伝統的に得意とする素粒子理論の分野で、南部洋一郎氏、小林誠氏、益川敏英の日本生まれの3氏が独占した。 この年は、緑色蛍光たんぱく質を発見した下村氏も化学賞に選ばれ、過去最多の4人が受賞した。
 14年の物理学賞も、青色発光ダイオードの発明で、赤崎勇氏、天野浩氏、中村修二氏の3氏が占めた。
 ただ、喜んではいられない。 ノーベル賞の受賞につながる研究成果をあげた年から受賞するまでには20~30年程かかっている。 つまり過去の科学水準の高さを示すものであって、今の実力を示しているわけではないのだ。
 実際、ノーベル賞ラッシュと時期を同じくして、日本の研究力の低下も目立つようになってきた。
 日本は、他国に比べて研究開発への投資が伸び悩み、論文総数も頭打ちだ。
 その理由はさまざまだ。 研究職を目指す博士課程進学者の減少や、業務多忙による大学教員らの研究時間の減少など、人材や研究領域の多様性の低さ、海外留学生の減少による国際化の停滞、など、課題は山積している。 国が産業応用などを重視するがあまり、その土台となる基礎研究力が失われているとの指摘もある。
 政府は01年にまとめた第2期の科学技術基本計画で「50年間でノーベル賞30人程度」とする目標を掲げた。 今世紀の自然科学系の受賞者は18人。この20年間は「過去の遺産」に支えられ、順調に推移してきたかに見えるが、今後も受賞者を輩出していくには、科学技術力の立て直しが急務となっている。

 (以上、朝日新聞「科学」ページ記事より要約引用したもの。)



 原左都子の感想に入ろう。

 科学分野エッセイのバックナンバーに於いて、再三述べてきているが。
 特に自然科学研究の成果を語るに際して、「数」「数」また「数」…… 、これ一体どうしてしまったのだろう???

 「文学賞」等の人文学分野に於いては、そういったこともあり得るのかもしれないが。 (失礼な発言でしたらお詫びしますが。)


 少し前の我がエッセイ集科学分野のエッセイ内で、以下の記述をしている。

 上記朝日新聞記事内にある「博士課程進学者の減少」問題はまさに今の時代、科学技術発展に於いて切実な課題であろう。
 我が亭主がその道のりを歩んだ時代とは、博士課程進学者がまだしも何とかなった時代背景であったことと振り返る。 亭主の場合、研究活動のため某大手民間企業にやっとこさ就業できたのが35歳時だったのだが、亭主実家の経済力に支えられてそれが叶ったと聞いている。
 今の混沌とした時代背景に於いて、博士課程を修了後名だたる論文を世に発表するのに要する年月を考察すると。
 確かに、博士課程に進学する人材確保が困難な時代であることを察してあまりある。
 上記記事は「ノーベル賞」に関しても触れているが。
 私は某国立開発法人研究所へ医学基礎実験担当者として通っていた時代に、「ノーベル賞」に関して見聞した事実がある。
 それを暴露すると。 「あれは順番待ちだ。ノーベル財団側は早めに受賞者を決定している。」
 これに関しては、後に私も他の分野の受賞で十分に納得した。 平和賞のマララ氏等… (中略)
 原左都子の結論としては、科学技術力の国家間競争・比較は「論文引用数」ではなく、あくまでも研究内容でものを言うべきではなかろうか。

 (以上、我がエッセイ集バックナンバーより引用したもの。)


 
 加えて、私が主張したいのは。

 冒頭写真にも、2015年度ノーベル物理学賞受賞者であられる梶田隆章氏が中央右寄りに映っているが。

 日本学術会議会長職を任されている東大教授の梶田氏も、昨年から政府とのごたごたに巻き込まれ難儀され続けている様子だ。

 これに関するネット情報の一部を、以下に引用しよう。

 先だって行われた菅義偉首相と日本学術会議の梶田隆章会長の会談。梶田氏は新会員任命拒否問題で、理由の説明と除外された6人の任命を求める要望書を手渡したが、初顔合わせということもあって踏み込んだやりとりはなかった。だが、譲歩するつもりはない政府と、学術会議の溝は深い。「学問の自由」の侵害との指摘もある問題を巡る混乱は収束の兆しが見えず、与党内には長期化への懸念も広がり始めた。
 (以上、ネット情報より引用したもの。)

 馬鹿げた政府の自己利益追求故の過ちに、天下のノーベル物理学賞受賞者を巻き込まないで欲しい、と私は切に嘆願したい!

 どうか、くだらない政権維持思想のために、せっかくの逸材である科学者を犠牲にして研究時間の無駄をさせるのではなく。

 今後は、そのまたとない科学力が後進育成のために役立つことに、是非とも期待したいものだ。


新型コロナ変異ウィルス、なぜギリシャ文字か?

2021年09月26日 | 自己実現
 (冒頭写真は、朝日新聞2021.09.21付夕刊トップ記事より転載したもの。)


 本日のエッセイテーマも、朝日新聞記事をパクらせていただいた。


 それでは、早速当該記事を要約引用して以下に紹介しよう。

 次々と現れる新型コロナの変異ウィルス。当初「インド型」と呼ばれていたものが「デルタ株」のように、ギリシャ語のアルファベットが使われるようになった。 8月に世界保健機構(WHO)が新たに「ミュー株」を指定し、24個の半分が埋まった。背景にはどんな事情があり、アルファベットを使い切ったらどうなるのか。

 WHOは変異株を名指しする際に、科学者が使う「B.1.1.7」などの呼称を用いてきたが。 一般の人にとっては難解で言いづらく、覚えにくい。 最初は、変異株が見つかった国や地域を使って「英国型」などと呼ばれることが一般的だった。 しかし、別の問題が生まれる。それは誤解や偏見だ。
 日本感染症学会理事長は、「研究者の立場からは『どこで見つかったか』は、ウィルスの広がり方を推測するために非常に大事な情報」としたうえで。 「当局やメディアなど情報を発信する側も、呼び方に注意を払う必要がある」と話した。

 9月2日現在、すでに12個のギリシャ文字が使われている。
 これが24個の文字がすべて使われた場合、WHOは「ほかの名前のリストが検討される」としている。 その候補として“星座”を使うことを検討していると明かしている。 「おひつじ座」や「オリオン座」の名前が付いた変異種が生まれる日も近いかもしれない。

 ウィルスや病名をどう呼ぶのかは、とてもデリケートな問題だ。
 20世紀はじめに世界で猛威を振るった「スペインかぜ」はスペインが起源ではない、と考えられている。
 日本脳炎は1871年に初めて患者が確認され、日本の研究者がその病態解明に大きく貢献した。 ただ、ウィルスそのものは東南アジア・南アジアに広く存在し、日本特有の感染症というわけではない。

 WHOは2015年、新しい感染症に名前を付けるときのガイドラインを公表。 地名や人名などは「疾患名に含めてはならない」とした。 逆に、報告された年や病原体の名前を疾患名に使うことを推奨。 「アルファ」などもこれにあたる。
 
 「ひとつのウィルスの変異株がこれほど話題になるなんて、当時は想定していなかった。呼び方には(国名など)意味を持たせた方が覚えやすい。『中立な名前がこのましい』というのが世界の共通認識で、今回の名称変更は、次のパンデミック(世界的大流行)が起きたときの参考にされるでしょう。」と前WHO関係者は語る。

 (以上、朝日新聞夕刊記事より一部を引用したもの。)



 原左都子の私事及び感想に入ろう。

 元医学関係者として、十分に興味深い内容の記事だ。
 
 私がこの記事を読んで一番に頭に思い浮かんだのは、「川崎病」だ。
 あれを最初に耳にした際に勝手に想像したのは、神奈川県川崎市である。(京浜工業地帯に位置する川崎市では昔公害が多発していた記憶があるが、それに由来する疾患なのだろうか??)などと川崎市に失礼な誤解をしていたものだ。 
 これは全くそうではなく。
 1967年に川崎富作博士が「小児の皮膚粘膜リンパ節症候群」として発表したものである。
 上記記事内に記されている通り、現在ではWHOにより「地名や人名を疾患名にしてはならない」と規定されているとのこと、何だか一安心といったところだろうか。


 実は我が娘の名も、母である私の大いなる思い入れにより「古代ギリシャ語」よりの命名である。
 決して、「イータ」「シータ」「カッパ」「ラムダ」「ミュー」ではなく。
 古代ギリシャ著名哲学者プラトン理論よりのカタカナ命名なのだが。
 今となってはこの命名に対する賛同者が多くて、命名者冥利に尽きるのだが…

 娘が公立小学校卒業までは、それはそれは苦労させられた…
 「変な名前!」が娘の友達間で多発するし。 「どちらかの親御さんが外国人ですか?」これも聞き飽きたなあ…

 
 まさに、何事も “たかが命名” なのではあるが。

 新型コロナ変異ウィルスの命名がギリシャ文字からなされているとは。
 (我が娘の名付け親の身としても)何とも“粋”な気すらする原左都子であります。


東京都のコロナ感染無症状者や軽症者が未だ野放し状態

2021年09月25日 | 時事論評
 (冒頭写真は、2021.09.24付朝日新聞夕刊記事より転載したもの。)


 いきなり私事だが、我が娘もその一人と推測しているため、このような新聞記事を見ても何も驚かなくなってしまっている自分こそが恐ろしくもある。😨 

 もしかしたら、コロナワクチンを2回摂取済みのこの私も、その一人かもしれないと思うことすらある。
 私の場合は自身が医学関係者であるため、たとえそうであれ自己責任範疇でこのコロナ禍を、ある程度渡っていけそうにも過信しているが…



 それでは、朝日新聞2021.09.24付夕刊、及び09.25付朝刊より表題に関する記事をランダムに、以下に引用しよう。

 新型コロナウィルスに感染し自宅等で十分な医療管理下にないまま死亡した人が、これまでに少なくとも200人を超えていることが全国の自治体への取材でわかった。 そのうち半数近くを東京都が占めていた。
 都では、7月下旬から本格化した第5派で感染者が1日2千人台を超えて急拡大。 7月初頭に約千人だった自宅療養者は月末には10倍の1万人となり、ピーク時の8月下旬には2万6千人に達した。
 都の担当者は「多くの人は軽症と判断されたが、体調が急変して亡くなった方が多かった」と話す。
 厚労省はコロナの「診療の手引き」で、無症状のままの感染者の割合は30%前後との推定を記している。 都は街中で無料で受けられるPCR検査で感染の予兆を探るが、専門家は、感染に気付かずに日常生活を送る潜在的な感染者の存在を指摘する。

 (以下略すが、以上朝日新聞記事より一部を要約引用したもの。)



 私事に入るが。

 最近自宅で過ごしていて気になることがある。

 我が家のすぐ前の道路が、この地域の基幹病院の役割を果たしている某私立大学医学部付属病院へ通じているのだが。
 その道路をゆっくりと通過する救急車が激増しているのだ!
 我が推測では、それら救急車はコロナ患者を乗せているにもかかわず、断られたか順番待ちか何かの理由で急患を乗せたまま打つ手もなく、この辺を右往左往しているのではなかろうか、と。

 このような実態下で、都は「街中で無料で受けられるPCR検査で感染の予兆を探る」と豪語している様子だが。

 口先だけでなく、早急にそれを実施してはどうなのか?!?
 そうすれば、我が娘など仕事帰りにでもそれを受けることが可能となり、感染の有無が早期に判明しているはずだ。

 
 結局、何故感染無症状者や軽症感染者が、野放し状態にならざるを得ないのかと言えば。

 都も政府も、実は“コロナ対策”に本腰を入れていない、との結論とならざるを得ないのであろう。

 
 自民党総裁選とて、その元凶となっていないか?
 元々自民党支持層ではない私など、正直言って4候補の闘いなどどうだっていい、とは言っていられないことは承知しているが。
 現に一番国民を苦しめている“コロナ対策”に関する認識を今こそ4候補が深める努力をして、それを題材に議論し合ってよさそうにも思うが。 この課題に関しては4候補共々少しだけそれに触れる程度であり、肝心かなめの“コロナ対策私案”を力説する候補は誰一人として存在しない有様だ。


 何故8月下旬頃、我が家の可愛い娘に“コロナ感染”疑惑が生じた際に政府も都にも依存せず、(医学経験がある)我が判断力に委ねたかと言うと。

 そうせねば事が立ち行かないほどに、庶民に関してはコロナ対策が切羽詰まった現実である事実を、政府も都も是非とも理解して欲しいものである。