原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

私的年金対策に際しアベノミクスの早期崩壊が心配…

2014年05月31日 | 時事論評
 朝日新聞5月28日付「経済気象台」なるコラムに、原左都子としては“複数の観点”から興味深い記事を発見した。

 「私的年金のススメ」と題する上記記事内容を、“原左都子の観点カテゴリー”毎に分類しつつ、以下に項目ごとに紹介していこう。


 まずは冒頭の書き出しから紹介しよう。
 (朝日新聞当該コラム)2月13日の当欄に書いたことが「YAHOO!知恵袋」で思わぬ誤解を読んでいることを、たまたま知って驚いた。 誤解の対象となったのは、老後の生活で公的年金を補う「私的年金」に関する事だ。 大事なことなので、今一度私的年金の考え方を紹介したい。
 (以上、朝日新聞記事の冒頭のほんの一部を紹介したもの。)

 ここで原左都子の目に留まったのが、「YAHOO!知恵袋」の文言である。

 実はこの「YAHOO!知恵袋」に、著者である私に無断で「原左都子エッセイ集」記事より著作権法に違反して“丸ごと”転載した回答が「ベストアンサー」として取り上げられている事実を偶然発見し、驚かされた経験がある。 
 2014年1月23日バックナンバー「『無断転載』は固くお断りします。」に於いてその内容を公開しているため、以下に一部を紹介しよう。
 今朝方、当該「原左都子エッセイ集」からの“無断転載”現行犯現場をネット上でたまたま発見した。 それは「Yahoo!知恵袋」に於いてなのだが、なんと! 我がエッセイ集文面から“丸ごと”転載した記述が「ベストアンサー」に選ばれているではないか!    ここまで“丸ごと”転載したからには、文末に「『原左都子エッセイ集』より引用・転載」の文言が必ずあると思いきや、いくら探してもその記述がない“非常識”ぶりに改めて仰天させられたものだ。
 「Yahoo!知恵袋」の質問を以下にコピーして紹介しよう。   法学のレポートについて。近代市民法の原理について述べた上で、それがその後どのように修正されたかについて論じなさい(1800~2000文字以内)  どのように書いたらいいのか困ってます。  知恵をお貸しください。 小論文などを書いた経験がないのでどうしたらいいか分からないんです。
 驚く事には、上記「ベストアンサー」回答内容とは、「原左都子エッセイ集」2007年バックナンバーにて公開したエッセイ内容をほぼ“丸写し”したものだったのだ!  
 我がエッセイ集“左都子の市民講座”カテゴリー 2007年12月16日公開 「近代市民法の基本原理とその修正(その1)」 に於いて、私は上記「ベストアンサー」にコピーされているのと瓜二つ内容の文章を綴り公開している。  上記エッセイの公開時期をご覧いただければ一目瞭然だが、私が当該文書を公開したのが2007年、 「Yahoo!知恵袋」ベストアンサーとして取り上げられている回答の日付は2010年となっている。  誰がどう考察しても、この原著の「著作権」は原左都子にあるとお分かりいただけることであろう。
 「Yahoo!知恵袋」ベストアンサー回答者の一番の法的過ちとは、回答文書が「原左都子エッセイ集」よりの「引用」であることを明記していない点にある。   それを確認するでもなく、「ベストアンサー」として2010年以来長い期間においてネット上に平然と公開し続けている Yahoo! にも大いなる過失責任があることも間違いない事実だ。  たとえネット業者とはいえ、もう少し法的観点に基づいて営業活動してもらえないものなのか!?!
 (以上、「原左都子エッセイ集」バックナンバーより一部を引用紹介したもの。)

 上記バックナンバー公開後、もちろん私は「YAHOO!」に対し著作権法違反である旨を訴え、ベストアンサー回答者に「掲載元である“『原左都子エッセイ集』より引用”の一文を入れさせるよう指導せよ」、なる抗議文を送った。 ところが虚しくもなしのつぶてのまま、月日が経過しているのが実態だ…

 上記朝日新聞コラム記事を読んだ私は、大手新聞社の記事に関するネット利用者の誤解を無視してでも、「YAHOO!知恵袋」の人気を優先したいYAHOO!の強気経営姿勢を思い知らされたものだ。
 そんなYAHOO!が、まさか一庶民が公開しているに過ぎない一エッセイ内容になど、配慮するべくもないのであろう。


 私自身の YAHOO! に対する疑惑記述が長引いたが、やっと表題に掲げた「私的年金」に関する朝日新聞記事内容に関して、原左都子の視点から語ろう。

 要するに、この朝日新聞記事でコラム筆者が訴えたかった「私的年金」を、「YAHOO!知恵袋」回答が大いに誤解してネット上で伝えているとの内容である。
 そもそも「私的年金」とは何かに関してすら、(失礼だが)「YAHOO!知恵袋」愛読者の皆さんがご存じなのかどうかも疑わしい。
 そこで原左都子から説明するに、「私的年金」とは「公的年金」に対して、個々の市民が自分の経済力と意思の下に自らが老後に至るまでに蓄え得る貯蓄等の金融財産の事であろう。 
  
 確かにバブル期以前の高金利時代には、「私的年金」の元金はそのまま温存しつつ利子を老後の資金に回せる“美味しい”時代があった。
 私自身の若かりし頃の趣味として「貯蓄」もその一つだったのだが、そんな高金利時代を少しばかり経験している。 例えば預貯金の年利が8%などという時代も確かに存在した。  一例として1000万円を年利8%で運用した場合、年間80万円の利子収入がある。 それを老後の私的年金に回せるとの計算になったのだ。


 ところがそんな老後「夢物語」の時代は、経済バブル崩壊と共に過去の自民党政権の大いなる過ちとして当の昔に過ぎ去っている…
 その後この世に残された国民は長引く不況時代を経て、今現在安倍政権より“アベノミクス経済政策”を強要されている運命下にある。 4月からは消費税率8%の追い打ちまで課せられ、一般庶民には日常生活に困窮が忍び寄っている現実であろう。
 現在、安倍総理は国会にて「集団的自衛権を行使する!」とうそぶいている。 その陰で、野党連中どもは金権政治を復活させたり分裂再編等の茶番劇を繰り返す始末で何らの与党攻撃力もない有様だ。 一体全体いつになれば国民皆の安定した経済生活が叶うと言うのか!??


 最後に、冒頭で紹介した朝日新聞記事「私的年金のススメ」に戻ろう。

 結局、上記記事を書いた筆者が言いたかった事とは(現在で言う)私的年金とは「“元金を取り崩しつつ”成り立つ資産」との意味合いに過ぎないのだ。  そんな事をあえて朝日新聞記事で発表してくれなくとも、多くの国民が既に「私的年金」蓄積に励み、それを取り崩しつつの老後であろう。
 
 それよりも気になるのは、記事内に書かれている「年利1%」運用との文言である。
 今時「年利1%」運用にも大いなる(ハイリスクハイリターンの)危険性が伴うのではなかろうか? との私論で締めくくりたかったのが原左都子の意向だ。

 もしかしたら、朝日新聞コラム筆者は安倍政権アベノミクス経済政策に賛同の立場なのだろうか?
 預貯金金利が0.00何パーセントの現状の時代背景に於いて、朝日新聞がリスクの高い「1%運用」の金融資産を庶民に勧めてその責任が取れるのかどうか、問いたいものである。