久しぶりの晴れ、太陽ってこんなにも暖かいんだ。
就寝前にカーテンを開けておいたダイニング、朝日が部屋の隅まで照らしていた。
一日晴れるのかな?何とか一日晴れていて欲しい、
と言うのも、北陸の天候は目まぐるしく変化する。
|
2月5日撮影 雪柳 |
ひと月前に撮影した雪柳、まだまだ蕾も固く、毎日の雪降りで縮こまっていたが、
天気も良いので観察してみた。
|
3月4日撮影 雪柳 |
おっ、何と蕾がぷっくりと大きくなっているではないか、
このまま天候に恵まれたら、一輪二輪と咲き出すのではなかろうか。
背景の青空も美しく、膨らみ始めた蕾を眺めていた。
|
青磁用壷 |
千葉三越個展までわずか、
気持ちが焦り始めてきているが、出来ることから順々にこなしている。
今年になってすぐ始めた 「 ご案内状=DM 」 の制作。
ご案内状の写真を工夫して撮影し、三越そして印刷会社と打ち合わせを始めた。
紆余曲折し、ようやく仕上がったのが先週末。 計画ではもっと早く仕上がる予定だったが、
思うように進まないのが予定。
何度も何度も点検し、これで良し!と合格を出して刷り上げてもらい、
3月1日、千葉三越へ発送した。
いまなお厳しい経済状況が続いているが、何とか個展会場に来ていただき、
作品をご覧いただきたく、写真撮影にも思いを込めた。
この間からの素焼きも無事に終えることができ、
今度は高温焼成の、本窯(ほんがま)焼成の準備に取り掛かった。
気持ちよく晴れた昨日、太陽光線を背に受け外での仕事開始。
作業場は、工房の中ではなく愛車のトランクの上で。
とはいうものの、吹き付ける風はとても冷たく、春まだ遠しを感じた。
風は冷たく手も感覚がなくなるほどだったが、太陽光線はとても明るく、
工房の、どの照明よりも強い光で、細かいゴミなども探し出すことができた。
|
ゴミはらい |
天気予報をいつも見ているが、この季節の予報は必ず雪。
本窯の準備はロクロ場でしなくてはならないだろう、と思い、
先週は徹底的に掃除し、雑巾でキレイに拭いた。
私の工房はビックリする位に狭い。 訪れる人にお見せすると驚かれるほどだ。
加えて収入の殆どを工房につぎ込んだため、たくさんの備品で満杯状態。
窯焚きの準備する場所を確保する為、まとめられるものは一箇所に、
焼きあがっているものは順番にダンボール箱に詰め、何が入っているかメモした。
|
春の使者 |
先日からの荒れた天気で歩きの運動ができずにいて、
これではマズイ!と天気も良いことだしと、梯(かけはし)川の堤防に出かけた。
降っては消えしていた雪、ほとんど視界には入ってこない。
けれど庭での外仕事よりも冷たく強い北風、ヤッケのフードを深々とかぶり、
堤防をひたすら歩いた。
いつもながら、イヤホーンでラジオを聴きつつ、胸ポケットには携帯電話、
そして手袋をはめた手には愛用のデジタルカメラ。
こんなにいい天気、どこぞに春が?と探してみたら、
なんと、ちっちゃい春がひとつ。 オオイヌノフグリ。
誰が名付けたかは知らないが、なんでこんなに愛らしい花がイヌノフグリ?
直径5ミリほどの、ほんとうに可愛い春を告げる花である。
この花が咲き出せば、次はつくしんぼう(ツクシ=土筆)が芽を出し始める。
ああ、早く春がこないかなあ、と折り返し地点で今来た道を振り返れば、
真っ青な空に真っ白な白山が浮かび上がっていた。
さあ、戻って仕事の続きをと再び歩き始めた。
|
白山 午後2時半