創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

引き続き

2012年06月05日 | 日記

今度は煙突の修理に取り掛かった。

土練機は友人が中心になってくれ、河端鉄工社長、私との三人で、
念入りに、これでもかと再確認と調整を行って試運転を行い、
ようやく合格点を出せるところまで来た。

とりあえずホッとしたものの、
青磁用に調合した粘土を、本格的に土練機に入れるのは躊躇。
もう不具合はないと思うが、8日土曜日に再度友人と試運転を試みる。
その時点で何の支障も出なければ、土練機の修理を完了とすることに決めた。

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   煙突の直し


土練機は1月から今日まで修理に時間を要したが、
今度は窯二つの煙突部分の修繕に取り掛かった。

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   雨よけカバー


4月の強風で煙突部分に穴が開き、
少しの雨が降っても、雨水が工房の中に入って来て窯を痛めることに。
何とかせねばと焦っていたが、段取りも付き修繕にこぎつけた。

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   大窯、煙突部分


思いもかけずの強風に、長年耐えてきた煙突部分も穴が開き、
お世話になっている、大城エネルギーの山岸さんに直していただいた。

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   小窯、煙突部分


大窯と同じく小窯の煙突部分も穴が開き、雨が吹き込んでくるはめに。
養生をしてもらって隙間をふさいだ。

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   大窯の煙突


素焼きを焚くときは、心配する程の熱は上がらないが、
本窯、高温焼成を行うと煙突部分がかなり熱を帯びてくる。
火事にならないよう耐熱石綿を巻いた。 これは穴が開く遥か以前から巻いたもの。

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   小窯の煙突


陶芸仲間の女性陶芸家、Yさんからの電話で窯が壊れたと聞き急いで駆けつけ、
この耐熱石綿で急場をしのいだこともあった。 もう10年近く前になろうか。
その以前から我が工房を守ってくれている耐熱石綿である。

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   修繕完了


陶芸を志し、もう40年を超えてしまった。工房を建てたのは27歳のとき、
その時から大城エネルギーさんにお世話になり、窯二基も同時に設置した。

そして4月の強風で煙突に支障が出、今回初めて修繕を行ったが、
今までよく持ち耐えてくれたと、我が窯に頭が下がった。

窯の細かい部分を調べたり、トタン板から外に出ている煙突部分を観察したり。
そのような事をしていたら友人の陶芸家、Yさんの家に駆けつけたことも鮮明に甦った。
その時は大変心配し焦ってしまい、何とか無事に窯が焚けるよう祈ったものだ。

でも今回、4月の自然の脅威には屈服してしまった。
自分では応急手当しか施せなかったが、大城エネルギー、山岸さんは誠に丁寧に、
古びて錆びた箇所をキレイにし、かつ壁の保護と雨風が入らぬようにして下さった。
これで当分安心して窯を焚ける。

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   小花と勿忘草


土練機、煙突修繕、と事は運んだが、
次に控えしは工房屋根瓦の破損修理、そして自宅屋根の修理。
いずれも4月の強風で被害にあったもの。

一気に災難が重なってしまい、自分で手当てできることは試みてはいるものの、
細部にいたっては専門家に頼るしかない。 いずれにしても早く元通りに戻り、
安心して作陶に専念したいと願っている。

修理修繕に明け暮れている毎日、
心和ませてくれるのは、庭に植わっている樹木や草花。
勿忘草の時季も過ぎようとしている今、その傍らで咲き出した小さな花、
直径1センチ程の小さい花だが、燐として咲いている姿に私もしっかりせねばと、
明日からも修理修繕に全力で取り掛かろうと思っている。


コメント (2)
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