創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

第30回 日本工芸会石川支部陶芸部展

2022年12月15日 | 日記

 

第30回 日本工芸会石川支部陶芸部展

令和4年12月14日~令和5年2月5日
KAM能美市九谷焼美術館「五彩館」・石川県

青磁シノギ文蓋付壺を出品しました。
本体はロクロでうすく作り蓋もピッタリと合わせました。

削る時は細心の注意で行っています。
薄いので力が入り過ぎると穴があき失敗するのです。
本体とフタをピッタリ合わせ素焼きへ。

素焼きが成功したら釉薬を掛ける作業。
青磁は厚く釉薬を掛けないと青く発色しません。
湖や海の浅いところは無色ですが深くなると青く見える。
この光の屈折のように釉薬をたっぷりと掛けます。

問題は、ぶ厚く掛けた釉薬が焼いている最中に、
その厚さのためにはがれ落ちること。
そうなったら作品は失敗。

                                           還元炎

                                  煙道の還元を確認

窯焚きをしている最中も炎の変化に気を使います。
空気を極力抜いて酸化から還元へと変換させます。
たえず炎の状態を確認しての窯焚き。
そして焼き上がったのが上の作品。

                                         展示室

この美術館の照明も気になります。
蛍光灯の照明はどんなものか?私は正しくないと思います。
自然光に近い照明器具を使うべきではないのか。
特に青磁は蛍光灯では本来の色合いは出ない。
予算の問題もあろうが絶対に考慮すべき。

昨日初日に美術館へ出かけて写真を撮ってきました。
展示室は薄暗く感じ改めて照明が気になりました。

                    九谷焼美術館・石川県能美市

これからは雪の季節、積雪も気になりますが、
多くの方々に作品をご覧いただければ幸せです。

 

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