創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

作品つくり

2016年02月15日 | 日記

今さらながら驚きはしないけれど、
昨日の暖かさから一気に冬に逆戻り。
朝から雪が降り出した。

粘土調合もある程度完成し、作品制作を行った。

工房に入ると音を聞きつけ、
トラが「入れて」と寝床から出て呼びかけて来た。

私の座布団の上にサッと上がって、粘土を揉むのを見ていた。
その内に撫でてと頭を擦りつけて来た。

こんなに甘えてくれるのに、なぜか家には入って来ない。
家に入って来れば抱っこもしてやれるし一緒に寝ることも出来る。
だがしかし、どうしても家の中には入って来ないトラ。

そうこうしている内に、必要な分量の粘土が揉めた。
叩きもみをした後、菊もみで形を整えた。

作品のデザインをロクロの前に貼り付け、制作開始。
先ずは土殺しから。物騒な言い方だが、これを繰り返し行う。
粘土を伸ばしたり押し付けたり、この方法が土殺しと言う。
これが出来なければロクロで作品を作ることが出来ない。

土殺しを数度行って、粘土がなじんで来たら筒作り開始。

目的の大きさの筒を作る必要がある。
テレビなどで見る、作務衣など着てロクロは回せない。
作務衣の袖口が粘土に引っかかって、筒づくりは出来ない。
今日は大きな作品作り、タンクトップ(ランニング)での作業。

時間かけ、丁寧に壺を作り上げた。
デザイン通りに寸法と形状を守って作ることが出来た。
粘土作り、作品作りと二段階まで完了。

次は削り、乾燥、素焼き、釉薬掛け、高温焼成、検品と続く。
何んとかすべての工程で合格できるようにと願って作品を眺めた。
私が立ちあがった座布団、トラがさっと上がって来て気持ちよさそう。

 

 

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