二、三日前から降り始めた雪、思ったほどの積雪も無く生活に不自由は感じられない。
ただ、横なぐりの強風と空を駆けまわる雷には参ってしまう。
歩きに出たいが雷に打たれるのは困る。 さりとて運動をしなくてはならない。
横風は強いものの、雪の状態が変化してきた。 大きな花びらが舞い散るような様。
雪降る音はどのように表わすのだろう。 今日の雪は音がするように、ボタッ、ボタッ、と落ちてきた。
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めつむれば またあふれ くる 夕光の(ゆうかげの) さくら さながら さくらの 浄土 |
空を眺め溜息をついていたら、ピンポ~ン。
東北から春の使者、「 啓翁桜 」が届いた。
尾崎左永子先生のお歌の横に桜を添えてみた。
先生の短歌に表わされている桜はどのような種類をさしているのだろう。
「 めつむれば 」 とても深い意味が込められ、私の大好きな歌である。
鎌倉芸術祭に参加させていただき、会期中いつも気になっていた先生のお作。
なぜか心に響く作品であった。
その「 めつむれば 」、先生の御厚意で我が家に飾らせていただくことになり、
こうしていつも見守っていただいております。
1月30日、金曜夜10時~10時25分、NHK教育TV・美の壷に先生が出演されます。
内容は・・・「 かな文字 」。
平安時代に生まれて国風文化の確立に大きな影響を与えた・・・というテーマ。
ん?何だか難しいテーマ。 どのような内容かは分かりませんが、
漢字文化から、かな文字へと移っていった当時の様子を話されることと思っています。
お時間がありましたらぜひご覧ください。
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「 めつむれば 」 青磁掛花入れ |
先日から作り始めている作品、
鎌倉ではうっすらと姿を見せてくれた富士、そして私の工房から望める白山、
その山々の静かな佇まいをデザインし、ロクロをまわしております。
ある時は花吹雪のように「 はらはら 」と、また音が聴こえてくるような大きな雪、
ボタッ、ボタッ、部屋の灯に照らされ外は間断なく降り続いています。