創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

憩いの森

2009年01月05日 | 日記

Photo

   ミズバショウ

小雪が舞ったものの、大した積雪もなく、 「 憩いの森 」 へ出かけてきた。
初秋から修復されていた森の中の橋、暮れには完成し侘び寂びの森に真新しい木肌が
不釣合いに見えた。

その橋を渡りつくと、目の前に小さな水溜りがあり、ミズバショウが植わっている。
今年の冬の気温は高いのか低いかは定かではないが、ここには春の気配を感じる。
凍りつくような水溜りの中から、春待ちわびるミズバショウの新芽が伸び始めていた。
雪の中から顔を出す姿も風情があっていいものだが、透き通った水から芽を出しているのも
趣があって、それなりに小さな春を感じさせてくれた。

殆どの木々や植物たちは冬ごもり、
されど目を凝らして観察すると、ショウジョウバカマも斜面にへばりつくように若葉を出していた。
冬真っ最中なのに、季節は確かに春へと向かっている。

大晦日に千葉三越個展も確定し、安心と同時にいつものように気持ちに焦りが出てきた。
個展期日は3月24日~30日、千葉三越7階、特選画廊にての個展である。
個展企画の話しは前回から頂いていたが、期日が確定していなくて何となく落ち着かなかった。

作品の構想、準備はそれなりに進めてきていたが、
確定したいま、更に気を引き締め創作に励まねばと思う。

Photo_2

    木株のある風景

森の中を歩きながら、バラバラになっている頭の中のアイデアをパズルのように組み立てていく。
木々の形、地面に落ちている葉の形、美しかったであろう花の形、それぞれすべてが
ヒントとなって目に飛び込んでくる。

そのような事を頭の中で組み立てながら歩いていると、切り株のところにたどり着いた。
先日の雪のなごりか、苔むした切り株とキノコ、そして雪が美しく調和していた。
この規則正しく生え揃ったキノコ、何かのアイデアに使えないかとジッと観察してしまった。

自然はうつくしい。
しかし、どのように作っても自然の造形美にはかなわない。
けれど私は作り手、自然から学んだことを私なりの形で表現したい。
千葉三越個展に向け、短い期間だが心込めて創作に励みたいと思っている。


コメント
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