秋の日暮れはつるべ落としのごとく。
つい先日までの落日は午後6時半過ぎだったのに、
この頃は6時位で暗くなってしまう。
仕事が一段落し日課の歩きに出てしばらくすると、もうあたりはドップリと暗くなっている。
♪ あの町 この町 日が暮れる 日が暮れる
いまきたこの道 かえりゃんせ かえりゃんせ ♪
すっかりと夕日も沈んだ西の空を眺めながら、懐かしい歌詞とメロディーが浮かんできた。
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白花の芙蓉 |
この芙蓉は夏に咲くものと思っていたが、時季はずれの先日にも蕾も付けてまだ咲いていた。
真っ白で大きく広がったやわらかい花びらは、清楚でうつくしい。
そして今朝、しとしとと冷たい秋雨が降っていた。
これまではTシャツで一枚で過ごせたが、今朝はやけに寒く感じた。
長袖シャツを着た途端、あの暑すぎた夏が一瞬に思い出と変わってしまった。
この冷たい雨にあの芙蓉はどうなったかと、傘をさして家の周りを見てみた。
やはり急激な気温の変化に耐えられなくて、花も蕾も姿を消していた。
来年、きっと再び真っ白な花を見せてくれることだろう。
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八重の芙蓉 |
これは今を盛りにと、たくさんの花を咲かせている。
雨の中、懸命に咲いている姿にいとおしさを覚えた。
個展準備に明け暮れている昨今、今日は知り合いが通っているシャンソン教室の発表会があった。
気分転換にと、お誘いを受けて午後から出かけた。
総勢25人の方々がピアノの調べにのせて、日頃の成果を聴かせてくださった。
先日の白芙蓉、今朝の雨の中の八重芙蓉のごとく、それぞれの心の歌がしみてきた。
あわただしい日々に、そっと頂いた心のうた、明日から又作品の準備をと日記をしたためております。