創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

マツムシソウ

2007年09月10日 | 日記

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  マツムシソウの群生
ここしばらく高原に出かけていない。
これまでは初夏、真夏、初秋と、岐阜や長野の高原を訪れていた。
特に長野、松本市から少し上ったところに別天地がある。
私にとってそこは懐かしい、そんな感じのする高原でもある。 長野、美ヶ原高原。

九谷焼き制度の理不尽さに納得いかず、友人のイタリア人、ベネディクトの紹介でイギリスへ渡ったのが
今から34年前のこと。 帰国後、山歩きや高原など、時間があれば出かけていた。

そして訪れたのが 「美ヶ原高原」。
そこは私が住んでいた、イギリス南部イーストボーンにどこか似ている、のどかで空気のきれいな高原。
山また山の地形のところに突然現れた別天地、まさか長野にこのような素晴らしい高原が広がって
いたとは夢にも思わなかった。
石川では白山に登らなくては見られない高山植物が、美ヶ原高原にも咲いていた。
自然の中にいると英知や勇気を分けていただける、そう思って時間があれば山へ出かけていた。

私の創作の課題は 「自己と壮大なる自然との調和」。
自然が創作のヒントを私に教えてくれる。 小さな花でさえしっかりと自分を主張している。
その自然が織り成す造形美、その一つ一つが私にささやきかけてくる。
「私をあなたの作品に表わして」と。

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  マツムシソウと蝶
もう高原は初秋の風が渡っている頃だろう。
ワレモコウ、リンドウ、マツムシソウ、・・・。 
残念ながら今年も出かけられなかったなあ、とアルバムを開いていたら好きなマツムシソウが出てきた。

いまはバイオの技術で平野でも 「マツムシソウ」 を育てられるが、あの頃は高原でしか見られなかった。
高原へ行かなくなったのは、店頭で売られている 「マツムシソウ」 を見てからかも知れない。

数年前、スイスの山巡りをしたときに 「マツムシソウ」 を見て感激したことがあった。
スイスでは山の管理がしっかりとされていて、高山植物を採取しただけで罰せられる。
自然を守る、とはそのようなことだと思った。


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