創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

梅雨空の下

2007年06月25日 | 日記
Dsc00005_5     荒木田大橋から上流の
     「観音山」 を望む

昨日、日曜は窯焚き。
今回の焼成作品は青磁。 大壷一個だけ、焼いた。
いつものことながら、何とかして良い色合いになってほしいと願いをこめて窯焚きを行った。
火をおとすまでの一時間は緊張の極みである。 何度もなんども火の色を確かめ、色見を取り出す。
そうして何とか無事に窯焚きを終え、あとは自然に冷えるのを待つのみ。

窯焚きで歩けなかった分、今日は気持ちよく歩こうと勢い勇んでいたが、朝から雨降り。
それでも傘をさして堤防へと出かけた。 西の空からはかなりの速さで雨雲が流れてきている。
しかし雨の強さはさほどでもなく、時折止んだりもした。 

カメラを持参しながらの歩き、川下に向かって三十分の地点で折り返し、今度は上流に向かう。
家近くまで来たとき、目の前の山並みがうっすらと姿を現した。 
観音山」 が雨雲の間から一瞬ではあったが見え始めた。

私の散歩コース、梯(かけはし)川の堤防、その川には 「荒木田大橋」 が架かっている。 
早速橋の中ほどまで行き、上流に向かって 「観音山」 の姿を写した。
晴れていれば観音山の後ろ当たりに、白山山系の山並みも見えるだろうが、さすがに今日は無理。
けれど写った写真はいかにも梅雨そのものの風情である。

Dsc000043     「ムラサキツメクサ」

ほんのわずかのあいだ雨もやみ、途中で見かけた可愛い花が気になって、もう一度もどってみた。
土手から少し降りたところに白と紫色の小花がたくさん咲いていた。
そういえば我が家には 「テッポウユリ、アジサイと京鹿の子」 しか咲いていない。
玄関には青磁壷にテッポウユリを贅沢に、ドサッと生けこんである。

そしてこんなにも沢山咲いている愛くるしい 「ツメクサ」。 
青磁掛花入れにピッタリと思い、蕾と花開いている数本を採取してきた。 
水切りをし、新聞紙に包んで水に浸し、水上がりを確かめ、あとで様子をみて生けこもうと思う。
ただ、「ツメクサ」 はよく動く植物でもある。
形良く生けこんでも、しばらくすると、どちらかの方向に向きを変えるのである。

以前、細めで丈の高い青磁壷に 「ガーベラ」 を流れるように生けこみ自己満足に浸っていたが、
翌朝にはてんでバラバラの向きになっていて、ガッカリしたものだ。 
さて、この「ムラサキツメクサ」、じっとしていてくれるでしょうか。


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