オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

ザルツブルク復活祭音楽祭2015「カヴァレリア・ルスティカーナ」「道化師」

2016年06月21日 17時37分26秒 | オペラ
6月20日日曜の深夜、NHK・BSでザルツブルク復活祭音楽祭2015よりマスカーニの歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」とレオンカヴァルロの歌劇「道化師」の全曲放送あり。
演奏はクリスティアン・ティーレマン指揮ドレスデン国立歌劇場管弦楽団及び合唱団。
ティーレマン指揮によるイタリアオペラを聴くのは初めてである。やはりティーレマンはオペラの人。歌うところはしっかりと歌わせて、しっかりと聴かせてくれます。ティーレマンがプッチーニのオペラを振るとどうなるのかな?などと思いながら聴いていました。「蝶々夫人」を聴いてみたい。
ドレスデン国立歌劇場管弦楽団のイタリアオペラも珍しい。しかし、やはり歌劇場のオーケストラ。イタリアのオーケストラと比べて、輝きさは少ないかもしれませんが、オペラの雰囲気たっぷりで満足する。
この公演の一番の聴きどころは、やはりトゥリッドゥとカニオの二役を歌ったヨナス・カウフマン。
今、世界のオペラ界で一番人気を誇っているテノールだけに、やはり特別なオーラを感じました。やはり現在一番乗っているテノールの声を聴くのは、やはりオペラの醍醐味の一つですな。
さて演出は分割したステージで、それぞれの枠の中で登場人物の心理を表現したもの。
「カヴァレリア・ルスティカーナ」でも音楽が始まると直ぐに登場人物の演技が始まり、トゥリッドゥの歌うシチリアーナもステージで歌われる。私は、こういう演出は好きではなく、前奏曲が流れている時はじっくりと音楽を聴きたいと、いつも思っていますが、今回の演出は、面白かった。目が離せなかった。
ただ有名な間奏曲の前に歌われるサントゥッツァとトゥリッドゥの激しい2重唱は室内で歌われていましたが、どうも、しっくりいかなかった。群集が立ち去ったステージで間でローラが絡む以外は2人が激しく感情をぶつけ合う場面に集中したいというのが本音である。
たいへん凝った演出でしたが「カヴァレリア・ルスティカーナ」の場合は、もっとシンプルな演出の方が私は好きだな。
今回の演出は「カヴァレリア・ルスティカーナ」より「道化師」の方が効果があったと思う。
第1幕の最後、カニオの歌う「衣装をつけろ」をカウフマンが、たっぷりと聴かせてたあと、第2幕の前奏曲の時は、カニオが顔におしろいを塗り、道化師の衣装をはおり、ネッダやぺっぺの劇中劇での最中のカニオの動き、表情が、このオペラの最後へ引き込んでいく前触れを見せてくれて、この演出の面白さを強く感じたしだい。
ただステージが分割されていたため最後のだんだんと狂気を増していくカニオと群集が一体になるこのオペラの醍醐味が分断されたのは残念でした。
しかし何だかんだといって、たいへん面白い演出でした。
もう一度、録画を見直すことにしましょう。また新しい発見が、あるかもしれません。





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