オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

今日聴いたCD,12月21日

2011年12月21日 15時31分45秒 | 今日、聴いたCD
①ベートーヴェン 交響曲第3番変ホ長調「英雄」 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1944年ウィーンでの録音 GRANDO SLAM盤)
②グラズノフ   交響曲第5番変ロ長調 ワレリー・ポリャンスキー指揮ロシア国立交響楽団(2002年モスクワでの録音 BRILLANT CLASSICS盤)
③チャイコフスキー バレエ音楽「白鳥の湖」より第3幕、第4幕 アンドレ・プレヴィン指揮ロンドン交響楽団(1976年録音 EMI盤)

今年はフルトヴェングラーの録音をかなり集中して聴きました。EMIから21枚のCDによる録音集を手にしたという理由が大きかったかもしれません、特に、聴き慣れていたベートーヴェンやブラームスの録音は今までの思いをリセットして新しい気持ちで聴き直しました。こういうことも大切でしょう。そして感動を新たにしたというべきでしょう。
また面白いことに、フルトヴェングラーの録音を聴きこむことによって、フルトヴェングラーと対極的存在と思われているトスカニーニの魅力にもひきつけられるものがありました。このことはLPレコードの時代では考えられないことで、まさにCDの恩恵と言ってよいでしょう。
私はベートーヴェンの9曲の中で一番好きな作品はどれ?と聴かれたら、迷わず「英雄」と答えるでしょう。この作品の持つスケールの大きさ、音の広がりは昔から私をひきつけています。
今日聴いたフルトヴェングラーの録音はウィーンフィルとのEMIでの録音でなく、1944年録音の「ウラニアのエロイカ」と言われているもので、米ウラニアのLPレコードから復刻したものである。時たまチリチリノイズがありますが、気にはなりません。
1952年のEMIでの録音も雄大な素晴らしい演奏ですが、この1944年の録音は、もっと凄い。第1楽章の冒頭の部分だけでも、凄い気迫、エネルギーの固まりである。ウィーンフィルがフルトヴェングラーの指揮のもと、必死に演奏していると言っても過言ではありません。
この作品の持つ貴高さ、気品、そして第2楽章の悲しさなど、全てが語られている。
1944年という時代背景もあるに違いありません。
やっぱりフルトヴェングラーのベートーヴェンは凄いね!

ロシアの作曲家の交響曲と言えば誰もがチャイコフスキーの作品だと思います。しかし、私は最近、チャイコフスキーの交響曲はサッパリ聴かなくなりました。バレエのDVDはしょっちゅう観ているのですが・・・。
理由はやはりグラズノフを知ったからでしょう。今日聴いた交響曲第5番の魅力は何と表現したら良いのでしょうか?特に第1楽章と第3楽章の、いじらしく懐かしさを憶える哀愁の満ちたメロディー。これらはエルガーやディリアスなどのイギリス音楽に共通するものを私は感じてしまいます。

「白鳥の湖」の録音ではフランスの名指揮者ピエール・モントゥー指揮ロンドン交響楽団による気品あふれる演奏のハイライト盤(フィリップス)が忘れられません。モントゥーが全曲録音を残さなかったのは本当に残念です。しかしこのプレヴィン盤は、その残念さを忘れさせるものがあります。オケはモントゥーと同じ、ロンドン交響楽団。そしてプレヴィンはモントゥーの指揮の弟子である。そう言えばモントゥーはブラームを得意としていたことを思い出しました。この前、テレビで放送されたプレヴィン指揮NHK交響楽団のブラームスの「ドイツ・レクイエム」の名演。何か目の見えないものでつながっているのでしょう。
チャイコフスキーのバレエはDVDで観ることが多いのですが、CDで音楽だけ聴いていても、あらすじや劇的効果など全てが音楽だけで語られていることを強く感じました。
やっぱりチャイコフスキーは私にとってバレエ、劇場音楽の作曲家です。

さて、今年もあと僅かになりました。私の公休日も今日を含めて3日を残すのみ。出来る限り、時間があれば手持ちのCDを聴いていきたいと思っています。