オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

今日聴いたCD 12月7日

2011年12月07日 15時13分32秒 | 今日、聴いたCD
①ブラームス「ドイツ・レクイエム」 ニコラウス・アーノンクール指揮ウィーンフィルハーモニー管弦楽団、アルノルド・シェーンベルク合唱団(2007年ウィーンでのライブ録音 RCA盤)
②ブラームス「ドイツ・レクイエム」 ブルーノ・ワルター指揮ウィーンフィルハーモニー管弦楽団、The Royal Choir Union(1953年エジンバラ音楽祭でのライブ録音 ケンレコード)
③ディーリアス「人生の踊り」「北国のスケッチ」「海流」「シナーラ」 チャールズ・グローブス指揮ロイヤル・リバプール・フィルハーモニー管弦楽団その他(EMI盤)

この前、NHK交響楽団の定期の「ドイツ・レクイエム」の録画を見ながら、昨年、購入しているのに、まだ聴いていない「ドイツ・レクイエム」のCDが2組あることを思い出し、本日、やっとこさ聴いてみる気になりました。
まずアーノンクール盤。昨年発売され音楽評論家、大絶賛のたいへん評判のよいCDである。しかし、途中、何度か聴くのを止めようかと思ったくらい、正直言って私にとっては最後まで聴き通すのがしんどかった。
何か禁欲的と言っていいほどの演奏に息苦しさを感じ、また合唱も、あの独特の分厚いハーモニーとは逆の世界で、聴いていて私には辛かった。こうなるとアーノンクールの手の内ばかり見えてきて作品に酔えなくなる。バッハの作品だったら何ともないのかもしれませんが、ブラームスとなると・・・。
アーノンクール盤のあとワルターの録音を聴く。今日、聴いたのはニューヨークフィルとのスタジオ録音でなく、1953年のウィーンフィルとのライブ録音である。バリトン独唱は若き日のフィッシャー・ディースカウである。よく分からないレーベルでの掘り出し録音だけに覚悟をして聴いてみる。
第1曲が始まった時は、さすがに録音の悪さ、古さを感じましたが曲が進むにつれて、そんなことは気にならなくなりました。合唱の巧さや緻密さはアーノンクール盤の方がはるかに上でしょう。しかし、この古い録音ですがワルターの指揮のもと、心を一つにして一心不乱に歌っている感動が、このワルター盤にはある。これこそが「ドイツ・レクイエム」を聴く私にとっての醍醐味である。
最新録音のアーノンクールの録音よりも、録音状態の必ずしも良くないワルターの古いライブ録音の方に心を奪われた私。
ここに演奏の聴き比べの面白さがあります。

ディーリアスの全集。今回は5枚目、いよいよディーリアスの大家グローブスの登場である。もちろん私にとって初めて聴く作品ばかりである。
「北国のスケッチ」は何か北欧の冷たい風が吹き注いでいるような作品で良かったのですが、それよりも「海流」には驚きました。バリトンの独唱と合唱によって歌われる歌詞の意味は残念ながら分かりませんが、その旋律の美しさに、ディーリアスの世界に入り込んでしまった思いを強くしました。