ベーム没後30周年にちなんで、ベームの遺したCDをいろいろ聴いていますが、今日は久し振りにブラームスを聴いて心から感動しました。
ただ、ブラームスと言っても交響曲ではない。今回はピアノ協奏曲第2番である。私がブラームスの交響曲を語ることはないだろう。
さてピアノ協奏曲第2番である。ピアノはヴィルヘルム・バックハウス、オーケストラはウィーンフィル。1967年デッカでの録音である。
ベームとバックハウスそしてウィーンフィルとの組み合わせは世界最高と言われていたらしい。
この組み合わせでベートーヴェンの3番やブラームスの3番の名演奏の録音もありますが、モノラル録音。ブラームスの第2番とモーツァルトのK.595のみがステレオ録音で残っている。K.595もたいへんな演奏なので後日、改めてコメントするつもりです。
かなり以前、テレビでベームとバックハウス、そしてウィーン響(もしウィーンフィルだったら・・・)によるベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番の映像を見た事があります。(どこかに録画したビデオテープがあるはず)
演奏も素晴らしかったですが、何といってもバックハウスの表情に深く引き込まれるものがありました。特に目の表情!この世から超越しているような表情だった。
そんなバックハウスを支えるベームとウィーンフィル。おそらく実際のコンサートでは私の想像を超えた演奏を繰り広げられたに違いありません。
ベームとバックハウスは公私を超えた関係だったらしい。
戦前、ドレスデンでもブラームスの2番を録音しているので長い関係だったようである。
ベームの自伝「回想のロンド」でも書かれていますが、戦時中、スイスに寄宿させていたベームの息子をいろいろと援助していた1人が、すでにスイスの市民権を手にいれていたバックハウスとのことである。
1967年のブラームスのピアノ協奏曲第2番の録音は、この作品というだけでなく多くのピアノ協奏曲の録音の中でも最高峰の録音であると私は固く信じています。正に世界遺産と言ってもよい録音である。
第1楽章の冒頭、別世界のようなコクのあるホルンの響きのあと、淡々としているが、限りなく深く、堂々とした風格と感じさせるバックハウスの弾くピアノ。そしてベーム指揮ウィーンフィルの超ど級というべき演奏。第1楽章の冒頭で全てが決まったという感を強くします。
また第3楽章のチェロ独奏のこの世のものと思えない美しさ!
それをウィーンフィルから引き出したベームに私は心から尊敬の念を禁じ得ません。
ただ、ブラームスと言っても交響曲ではない。今回はピアノ協奏曲第2番である。私がブラームスの交響曲を語ることはないだろう。
さてピアノ協奏曲第2番である。ピアノはヴィルヘルム・バックハウス、オーケストラはウィーンフィル。1967年デッカでの録音である。
ベームとバックハウスそしてウィーンフィルとの組み合わせは世界最高と言われていたらしい。
この組み合わせでベートーヴェンの3番やブラームスの3番の名演奏の録音もありますが、モノラル録音。ブラームスの第2番とモーツァルトのK.595のみがステレオ録音で残っている。K.595もたいへんな演奏なので後日、改めてコメントするつもりです。
かなり以前、テレビでベームとバックハウス、そしてウィーン響(もしウィーンフィルだったら・・・)によるベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番の映像を見た事があります。(どこかに録画したビデオテープがあるはず)
演奏も素晴らしかったですが、何といってもバックハウスの表情に深く引き込まれるものがありました。特に目の表情!この世から超越しているような表情だった。
そんなバックハウスを支えるベームとウィーンフィル。おそらく実際のコンサートでは私の想像を超えた演奏を繰り広げられたに違いありません。
ベームとバックハウスは公私を超えた関係だったらしい。
戦前、ドレスデンでもブラームスの2番を録音しているので長い関係だったようである。
ベームの自伝「回想のロンド」でも書かれていますが、戦時中、スイスに寄宿させていたベームの息子をいろいろと援助していた1人が、すでにスイスの市民権を手にいれていたバックハウスとのことである。
1967年のブラームスのピアノ協奏曲第2番の録音は、この作品というだけでなく多くのピアノ協奏曲の録音の中でも最高峰の録音であると私は固く信じています。正に世界遺産と言ってもよい録音である。
第1楽章の冒頭、別世界のようなコクのあるホルンの響きのあと、淡々としているが、限りなく深く、堂々とした風格と感じさせるバックハウスの弾くピアノ。そしてベーム指揮ウィーンフィルの超ど級というべき演奏。第1楽章の冒頭で全てが決まったという感を強くします。
また第3楽章のチェロ独奏のこの世のものと思えない美しさ!
それをウィーンフィルから引き出したベームに私は心から尊敬の念を禁じ得ません。